レンタルバイクを活用した中部・北陸へのインバウンド誘客施策 『昇龍道バイクツアー』を催行
2019年3月4日から3月8日までの期間で、キズキグループ(Rental819)の傘下で、国内バイクツアーを手がけるMOTO TOURS JAPAN株式会社(代表取締役社長:松崎 一成、本社:埼玉県川口市) は、一般社団法人昇龍道ドラゴンルート推進協議会(理事長:多田 空仁彦)と共に、中部運輸支局-観光部国際観光課の後援の元、北米からの訪日外国人獲得を目的にFam-Trip(招待旅行)として、本州中部を縦断する観光ルート「ドラゴンルート(昇龍道)」をレンタルバイクの「ハーレーダビッドソン」で巡る、全行程5日間で約1,000kmのツアーを催行しました。
今回の目的は、バイクツーリズムの盛んな北米から世界最大手レンタルバイク及びバイクツアー会社のEagleRider(最高経営責任者:Chris McIntyre、本社:カリフォルニア州ロサンゼルス)の幹部Jeffrey Brown氏をはじめ、ハーレー愛好家のオーナーズグループ H.O.G.の代表者らを招待し、中部国際空港セントレア発着を基本とし、名古屋、岐阜、奥飛騨、能登半島を中心に、レンタルバイクで巡り、昇龍道ならではの観光スポットや景色の他、日本文化やこのエリアならではの体験を北米に持ち帰り、「昇龍道を絡めた各種ツアー造成」と「中部・北陸エリアの魅力をPR・情報発信する事」でした。
【Day 0 & 1:愛知県~岐阜県】
一行は3月3日、愛知県の中部国際空港セントレア空港に到着後、翌日からの旅に備え、2019年3月よりオープンとなった「レンタル819-中部国際空港店(代表取締役社長:佐藤 健正)に隣接するホテルに宿泊。翌3月4日早朝に、ツアーを主催するMOTO TOURS JAPAN株式会社のツアーリーダーより、旅程説明のみならず、日本と北米との交通ルールの違いについて説明を受け、ツアーの目的の大前提である「無事故」で旅が終えられる様、準備を整え出発。出発直前降水確率90%で大粒の雨が降っていたにも関わらず、出発後は徐々に雨も小雨になり名古屋城(愛知県)までの小一時間の間に晴れ間も見えて、オートバイで旅をするゲスト達を歓迎している様で、最高の出発となった。名古屋城は現在一部改装中ではあったが、事前に手配された観光案内で見た名古屋城の天守閣が目の前に現れると、お城の大きさと洗練された建築技術に圧倒され、その後に訪れた熱田神宮(愛知県)、岐阜城(岐阜県)と共に、日本の伝統建築とその荘厳さを知る事になった。昼食には全員初めて食すという観光客にも有名な「蓬莱軒」(岐阜県)でひつまぶしを頂いた。畳に座り、卓袱台に用意されたお櫃と薬味を作法にのっとり4回に分けて鰻をだし汁で再度味わう、日本食ならではの味の変化を楽しんだ。岐阜市にて、中部運輸支局観光課及び岐阜県観光課の代表者をはじめ、オートバイツーリズムに従事し、本招請事業の関係者が一同に集まり、ウェルカムパーティーを岐阜都ホテルで開き交流を深めた。同パーティーでは、昇龍道推進協議会より、同会の会員でもある塩安漆器工房が特別に手がけた昇り龍の絵が描かれた輪島塗の贈呈や日本舞踊の披露もあり、北米からのゲストとの情報共有が出来た。
【Day 2:岐阜県~福井県~石川県】
翌3月5日は九頭竜(福井県)を通り、静寂の中に佇む1,300年の歴史を持つ那谷寺(石川県)を、同寺の案内役の方(英語での案内も可)の同行で、隅から隅まで丁寧に手入れをされた苔がグリーンカーペットと表現するに相応しい美しい庭園を案内して頂きながら、途中お参りや献灯し、「言葉に表せない静寂の中にひと時の安らぎと今まで経験をした事がない不思議なエネルギーを感じ、次回訪れた際にはこのお寺で終日過ごしてみたい」とゲスト達は気持ちを語った。後ろ髪を引かれる想いで向かったのは、小松市長の待つ日本自動車博物館(石川県)。先ずは市長からの暖かい歓迎を受け、ゲスト達にも思い出のある車やバイクのコレクションの多さに驚き、石川県小松市の観光地としての積極的な取り組みと魅力を存分に堪能した後、2日目の目的地、山代温泉で疲れを癒した。
【Day 3:石川県~富山県】
本招請ツアーの折り返しとなる3月6日は、昇龍道推進協議会理事長であり、本プロジェクトの発起人でもある多田理事長が会長を務める和倉温泉-多田屋(石川県)まで約300kmを駆ける行程。通常より1時間出発を早め出発。金沢の町に入ると直ぐに見えた広大な兼六園からは、日本海が見渡せ、丘の上には今まで見て来た庭園とは比較にならない美しさの日本庭園が楽しめ、「まさにここは兼六園」と一人のゲストがコメントし、全員が賛同した。その後、日本海に面した羽咋市にある全長8kmにも及ぶ千里浜海岸は、今回のハイライトポイントで、実際に海外でも何キロも波打ち際を走れる場所は世界広しとも聞いた事が無く、40年以上のオートバイ歴の中でも「一番感動を覚えた道」だと感想を述べていた。同市にある氣多大社では、参加者全員が伝統文化の作法に則り玉串を奉納し、御祓いをして頂き全員の多幸を祈った。その後訪れた、「ライダーを笑顔で歓迎する都市」輪島では、輪島市長をはじめ大勢の歓迎を受け、ライダーとして歓迎される喜びと輪島という町と人の温かさで包まれた。輪島塗の漆器工房-しおやすにて輪島の伝統技術を目の当たりにした。この日の宿であり、開湯1,200年あまりもあり、日本海側最大級の和倉温泉:多田屋に到着すると、小雨が降る中、晴天ならば日本海に沈む素晴らしい夕日を見られるエントランスで会長・女将が待ち構えて下さった。一面ガラス張りのロビーや宿自慢の露天風呂からは、自然豊かな七尾湾の風景を一望する事が出来、寒空の中を走行して辿り着いた後の、極上の宿で至福を感じた。
【Day 4:富山県~岐阜県】
翌朝は雨が降る中、極上の朝食を多田屋で頂き後ろ髪惹かれる中で氷見番屋街(富山県)に向けて、ツーリングを再開した。氷見番屋街では、地元の観光協会の関係者に歓迎を受けまた、地元で採れた鮮魚を使った寿司を店頭で味わい、改めて日本食の素晴らしさを実感した。その後、小雨降る中、一行は金屋町の情緒あふれる石畳の路地に到着し、高岡市長が出迎えた。ゲストは座布団に座って茶道体験をし、抹茶を頂く心とその美味しさに感動し終始笑顔を見せた。同日の夕方には、高山市長が出迎えて下さるとの予定の為、一路高山へ。氷点下になり吹雪く中、白川郷に立ち寄るも天候悪化が見込める為、高山までハーレーを走らせた。本国では体験できない事だったと振り返り、高山市長訪問時には興奮してその感動を語った。飛騨高山では、日本一美味しいと評判の飛騨牛を堪能しその柔らかさと甘みの味わいを存分に楽しんだ。
【Day 5:岐阜県~愛知県】
最終日は晴れ。ホテルから見る景色は、早朝まで高山の町に振った雪が眩しく印象的だった。その中を郡上八幡(岐阜県)に向け、ライダーにとっては非常に魅力的なワインディングが続く、せせらぎ街道のライディングを楽しみ、最後の観光地である三秀関の刃物ミュージアム(岐阜県)に到着。梶や刀匠による日本刀鍛錬の見学や、実際に鋼を打つ体験をし、最終到着であるハーレーダビッドソン知立店までのファイナルランを楽しんだ。
ゲスト全員が満面の笑みでツアーを終え夫々が感激を表現し、「日本がこれほどバイクで走って楽しい道があり、興味深い文化や伝統が5日間で楽しめるところだとは想像できなかった」「特に今回巡った中部・北陸にはまだ多くの人が知らない、自然や遺産が手つかずのままの状態で観られた事に感激し、京都や奈良に勝るとも劣らない素晴らしい場所だ」と。オートバイツーリングは、他の移動手段とは違い、風や匂いを感じられ、地元で出会う方々との距離も非常に近い。オートバイで巡る昇龍道ツアーは、天候も含めて全ての良いところを5日間に凝縮された招請ツアーになり、今後この体験を本国に持ち帰り多くの方に広める事を約束し、北米への帰路につきました。今シーズン以降、北米からの昇龍道への訪問を大いに期待します。
■昇龍道(ドラゴンルート)とは
昇龍道とは、中部地方の愛知県・岐阜県・富山県・石川県を南から北へと縦断する新しい旅の観光ルートです。
能登半島の形を龍の頭に見立てて、この地域が神秘的な昇り龍のように見えることから、このルートをドラゴンルート「昇龍道」と同理事長が名付けました。この地域には、様々な伝統や歴史文化、四季折々の美しい自然景観や、恵まれた山海の食材、日々の疲れを癒す温泉など魅力的なスポットが数え切れないくらいにあります。また、人々との触れ合いが旅の魅力により一層の彩りを加えます。
国土交通省中部運輸局、北陸信越運輸局及び中部広域観光推進協議会も、中部北陸9県の自治体、観光関係団体、観光事業者等と協働して「昇龍道プロジェクト」に取り組んでいます。また、テーマ性・ストーリー性を持った観光地域としてJNTO(日本政府観光局)に認定された魅力ある旅です。
■EagleRider社について
1992年創業、ロサンゼルスに本社を構え世界11カ国、全米8割以上の州で170以上の店舗を展開、車両台数5,000台以上を保有する世界最大手の老舗レンタルバイク&バイクツアー会社です。
■一般社団法人昇龍道ドラゴンルート推進協議会とは
中部国際空港と小松・富山空港を結ぶ愛知・岐阜・富山・石川の4県域連携インバウンド観光ルート「ドラゴンルート(昇龍道)」を、現状の東海道を基調とした“ゴールデンルート”に次ぐ日本の誇る代表的大型ルートとして浸透させるため、幸運をもたらす“昇龍”イメージを、Luxury・Ecology・Fortune・Fan・Medical-Supportの5つのコンセプトを基に明確にルート化し、以下の事業を通じてアジア地域のみならず、国内においても浸透させていくことを目標とします。
■キズキグループについて
【株式会社キズキレンタルサービス】
2010年創業、「Rental819」ブランドで全国130以上の店舗を展開、車両台数3,800台以上を保有する国内最大級のレンタルバイク会社です。
【MOTO TOURS JAPAN株式会社について】
2015年創業、キズキグループの傘下でバイクツアー専門の旅行会社として設立。
インバウンドツアーを主力とし、世界各国からの訪日外国人に日本各地の風光明媚なバイクツアーを提供しています。
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