青森県・大鰐温泉 「星野リゾート 界 津軽」が 2019年4月1日リニューアルオープンしました ~「津軽四季の水庭」が誕生し、全室がご当地部屋「津軽こぎんの間」へ~
2019.04.05 09:00
青森県津軽地方の奥座敷として親しまれてきた大鰐(おおわに)温泉に位置する「星野リゾート 界津軽」が、パブリックスペースや客室を改装し、 2019年4月1日にリニューアルオープンしました。今回の改装により、津軽文化と四季を感じる「津軽四季の水庭」が新たに誕生し、全客室がご当地部屋「津軽こぎんの間」になりました。
津軽文化と四季を感じる「津軽四季の水庭」誕生
<誕生の背景>
界津軽を代表する池には、津軽伝統の刺し子「津軽こぎん刺し」のモチーフでデザインした「津軽こぎん燈籠」を夏の期間限定で浮かべ、夜の幻想的な空間を演出してきました。より深く、津軽の地に根付いた文化や芸能を堪能し、季節ごとの風情を感じてほしいとの思いから、新たに「津軽四季の水庭」が誕生しました。水辺にせり出したテラスがあり、ゲストは散策をしながら、より身近に津軽の文化や四季を感じることができます。
<4つのポイント>
1 津軽の伝統工芸品に触れる
「津軽こぎん燈籠」の他にも、深みのある独特な風合いが特徴の「津軽金山焼(かなやまやき)」、色ガラスを美しく調合した「津軽びいどろ」、塗り重ねた色漆の文様鮮やかな「津軽塗」など、さまざまな伝統工芸品に触れることができます。
2 津軽の伝統芸能を体験
夏の時期には、ご当地楽(がく)として毎夜披露している「津軽三味線」の演奏を水庭で行います。津軽の美しい四季の景観と共に、津軽三味線の力強い音色が楽しめます。
3 津軽の四季を感じる空間
界津軽は、青森県の中でも一年を通して四季の移ろいをはっきり感じられるといわれる津軽地方に位置します。水庭にはさまざまな植栽が点在し、春は幻想的に咲き誇る枝垂れ桜、秋は色鮮やかに紅葉したもみじなど、四季により異なる景色が広がります。
4 昼は湯涼み、夜はBARで寛ぐ
昼は湯上がり処として、桜茶、りんご茶など季節のお茶やジュースを飲みながら入浴後に寛ぐことができます。夜はBARスペースとして、開放感のある空間で地酒を中心としたお酒を堪能できます。
四季で異なる「津軽四季の水庭」の演出
<春>
春は、弘前の桜が全国的な桜の名所として有名です。咲き誇る桜の生命力や厳かさを、土色の深みある風合いが特徴の「津軽金山焼」で表現しました。
テラスや水上には、桜の模様をあしらった「津軽金山焼」のランプを配します。夜になると水面にランプの模様が映し出され、幻想的な風景が広がります。ランプは高いもので1.5メートルあり、津軽金山焼の作家・野呂理紗子氏の作品としては最大のものとなりました。
温かい桜茶の提供とともに、春のひとときをゆったりと過ごすことができます。
<夏>
夏はテラスに「津軽びいどろ」で作った約150個の灯りを設え、弘前ねぷた祭りの力強さを表現します。
暗くなると、水庭に浮かぶ船での三味線の生演奏に、「ヤーヤードー」という掛け声が加わり、弘前ねぷた祭りのお囃子が楽しめます。水上には松明の灯がともり、役目を終えたねぷたを炎で清めて送る行事「七日火送り(なぬかびおくり)」のような神聖さを連想させます。
また、昨年の弘前ねぷた祭りで実際に使用した和紙を用いた「うちわ」作りも体験できます。津軽びいどろグラスで提供されるりんごのお酒を楽しみながら、しっとりとした夜のひとときを過ごすことができます。
<秋>
秋は赤や黄に色づいた水庭の紅葉を愛でながら、「津軽塗」のりんごが実る木の下で、りんごのお菓子を味わう「りんごのお茶会」を開催します。
津軽塗には約40もの制作工程があり、完成には2か月以上かかるといわれます。そのような職人の熱い思いが込められた津軽塗で、色鮮やかな津軽の秋を表現します。
お茶会では、旬のりんごはもちろん、アップルパイ、りんごの羊羹など、さまざまな食べ方でりんごを味わえます。お菓子は津軽塗のオリジナル菓子箱に入れて提供します。
<冬>
津軽地方の雪深い冬を温かく過ごすため、重ねた麻布に細かな刺し子を施したのが「津軽こぎん刺し」の発祥とされています。冬はそのような雪深い土地の知恵から生まれた冬の楽しみ方を提案します。
雪の降り積もった庭には、津軽こぎん刺しのデザインが施された「こぎん燈籠」とかまくらが登場します。
かまくらの中では、りんごのホットカクテルの提供もあり、炬燵(こたつ)で身体を温めながら津軽の雪景色を堪能できます。
全客室がご当地部屋*「津軽こぎんの間」へ
<改装の経緯>
界 津軽では、2013年より青森県出身のkoginデザイナー・山端家昌(やまはたいえまさ)氏とコラボレーションし、「津軽こぎんプロジェクト」を進めてきました。その一環として、2015年3月に、こぎん刺しの模様を現代風にデザインした障子や掛け軸などを取り入れたご当地部屋「津軽こぎんの間」が誕生しました。今回の改装では、和室34室を改装し、全41室が「津軽こぎんの間」となりました。
*ご当地部屋とは、歴史や名産品などその土地の特徴を表現したモチーフや伝統工芸品を使用した客室で、地域の文化を存分に感じることができます。
<2つのポイント>
1 心地よい和にこだわった空間
界は、現代に合ったくつろぎを追求した和の空間を提供することを約束しています。今回新たに改装した和室はローベッドとソファーを備え、より快適な空間へと生まれ変わっています。
2 「津軽こぎん刺し」へのこだわり
津軽こぎん刺しの基礎模様を「モドコ」と呼びます。文献などに記録されているモドコは200~300種と言われており、その中でも明るい、または縁起の良いイメージのある41種類の伝統的なモドコを山端氏監修のもと各客室に採用しました。
今回新たに改装した34室には、壁に飾られたアートワーク「こぎんウォール」や障子、洗面台や玄関にある行燈に、それぞれ津軽こぎん刺しの模様を用いています。
また、今回新たに津軽金山焼の作家・野呂理紗子氏の協力により、津軽こぎん刺しの模様をあしらった茶器をオリジナルで制作し、全客室に配しています。
また、津軽こぎん刺しのシンメトリーなデザインは洗練された印象を与え、落ち着きを感じる和の空間を演出しています。
<津軽こぎん刺しとは>
水平・垂直にシンメトリーな菱形がモチーフとして使われている伝統工芸品です。津軽地方の雪深い冬を温かく過ごすため、また仕事着の強度を高める工夫として、重ねた麻布に細かな刺し子を施したのが津軽こぎん刺しの発祥とされています。
坂倉建築研究所
今回の改装は、近代建築における巨匠ル・コルビュジエに師事し、モダニズム建築を実践した日本の建築家、坂倉準三(さかくら じゅんぞう)氏が創設した建築設計事務所が担当しました。これまでのデザインを活かしながら、より洗練された空間へと生まれ変わっています。
<主な作品>
「東京ミッドタウン」、「ギャラリー・サカ」、分譲型別荘「追分倶楽部」など
koginデザイナー・山端 家昌氏
青森県出身のKoginデザイナー・山端 家昌氏は、高校時代に弘前でこぎん 刺しに出会い、こぎん刺しの魅力を発信すべく「kogin.net」 を立ち上げ、作家活動をスタートしました。
界 津軽では、津軽こぎん刺しの技法や模様を客室のインテリアとして展開。伝統模様の魅力をベースに、こぎん模様をデジタル化し、意外性のある素材や色などを駆使したオリジナルのデザインは、津軽こぎん刺しへの興味を引き寄せ、強く印象づけます。
客室名 |
定員 |
面積 |
客室 |
津軽こぎんの間
和室リビング
スペース付
|
2名 |
64平米 |
8室 |
津軽こぎんの間
和室
|
5名 |
64平米 |
22室 |
津軽こぎんの間
和室
|
2名 |
50平米 |
4室 |
津軽こぎんの間
洋室
|
2名 |
50平米 |
6室 |
津軽こぎんの間
離れ悠庵
|
4名 |
100平米 |
1室 |
星野リゾート 界津軽(青森県・大鰐温泉)
津軽地方の奥座敷に佇む、津軽文化が光る宿。2019年4月にリニューアルし、津軽文化と四季を感じる「津軽四季の水庭」が誕生。歴史のある名湯・大鰐温泉を古代檜の湯殿で堪能し、大間のマグロを地酒と共に味わえる。日本画の巨匠・加山又造の壁画『春秋波濤』の前で披露する津軽三味線は圧巻。
住所:青森県南津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36-1
電話:0570-073-011(界予約センター)
料金:1泊2食付 22,000円~(2名1室利用時の1名料金、税サ込)
URL:www.kai-ryokan.jp/tsugaru/
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