兵庫・大阪をまたぐ“のせでん”沿線地域全体が舞台となる 芸術祭「のせでんアートライン2019」を10/26~11/24に開催決定 ~国内外のアーティスト・地域住民が魅力や価値を発信~
2019.05.16 09:30
のせでんアートライン妙見の森実行委員会(本部:兵庫県川西市、実行委員長:三好 庸隆)は、2013年にスタートして第4回を迎える、地域とアーティストが一体となってつくる2年に1度の芸術祭「のせでんアートライン」を2019年10月26日(土)~11月24日(日)の期間に開催します。
のせでんアートライン2019
第4回「のせでんアートライン」のテーマは“避難訓練”です。川西能勢口駅を入口に、のせでんに乗って妙見山へ至るまでのルート(新村落=ニュータウン)と、妙見山の裾野の集落(旧村落=キュータウン)をメイン会場に、国内外の8組のアーティストによるオリジナル作品の展示やパフォーマンスを展開します。併せて、地域の住民や団体が主体となって企画する「地域プロジェクト」も実施。
地域の魅力や価値を再発見する芸術祭に、どうぞご期待ください。
【のせでんアートライン2019 開催概要】
テーマ:避難訓練
アートプロデューサー:前田文化
期間 :2019年10月26日(土)~11月24日(日) 30日間
エリア:川西能勢口駅・能勢電鉄 妙見口駅~妙見山の一帯 他
目的 :のせでん沿線の一市三町(川西市、猪名川町、豊能町、能勢町)が、
府県を越え、アーティスト・地域住民・企業・行政等の
コラボレーションによって、「日本を代表する里山」と称される
このエリアの魅力(歴史、伝統文化、自然、景観、食、人など)を伝え、
新たな価値を生み出し、新たな人の流れや交わりを
つくることを目的としています。
プログラム:
(1) 作品展示・パフォーマンス
8組のアーティストが、川西市・猪名川町・豊能町・能勢町に滞在しリサーチやワークショップを実施。
地域の固有の歴史や風土などをリサーチしながら、本芸術祭のための新作アート作品を制作します。アート作品は、「のせでんアートライン2019」の開催期間中、妙見山や山裾の集落、のせでん沿線のニュータウンなどに展示され、鑑賞いただきます。
写真:深澤 孝史のリサーチ@光風台(2019/4/11)
<参加アーティスト>(合計8組)順不同
井上 亜美/いのうえ あみ [1991-, 日本・京都]
渡邉 朋也/わたなべ ともや [1984-, 日本・山口]
岡 啓輔/おか けいすけ [1965-, 日本・東京]
深澤 孝史/ふかさわ たかふみ [1984-, 日本・北海道]
contact Gonzo/コンタクト・ゴンゾ [2006-, 日本・大阪]
拉黒子 達立夫/ラヘズ・タリフ [1962-, 台湾・花蓮/台東/台北]
渡部 睦子/わたなべ ちかこ [1969-, オランダ・アムステルダム]
Diego Teo/ディエゴ・テオ [1978-, メキシコ・オアハカ]
(2) 地域プロジェクト *詳細は、6月頃に発表予定
「のせでんアートライン」初の試みで、公募によって集まった、地域が主体となるプロジェクト。個性豊かな地域住民や団体が新たな価値や仕組みの創出を目指して取り組み、同期間中に連携企画・イベントとして実施します。
【アートプロデューサー 前田文化】
まえだぶんか|建築とアートと娯楽を横断するプロジェクト・ユニット。
大阪府茨木市にある築50年を超える文化住宅「前田文化」の管理人である前田 裕紀が2014年に立ち上げ。高度経済成長期に建てられ、時代と共に消えゆこうとしている文化住宅を「壊すでもなく、作るでもなく」、現代に活かしてゆく方法を建築・音楽・娯楽を横断する様々な企画で実践している。
「のせでんアートライン」には2017年度にアーティストとして参加。これまでの活動に、元力士が張り手で壁を壊す解体パフォーマンス「お相撲さん、壁を壊してください」(2014)、演劇と文化住宅の解体工事を一挙に行う、前田文化×劇団子供鉅人「文化住宅解体公演」(2016)、作曲家・ピアニストの野村 誠と日本センチュリー交響楽団ヴァイオリニストの小川 和代の楽器演奏に、解体工事の騒音をコラボさせた「騒音コンサート」(2018)など。他、関西圏のみならず、全国でパフォーマンスや展示、建築物の発表等多岐に活動を展開する。
ホームページ: http://maedabunka.com
前田文化「移動する住処/熱中症ファイター」(のせでんアートライン2017より)
【開催テーマ「避難訓練」】
自然災害や国際社会の諸問題から、「渋滞に巻き込まれた」「学校(会社)に行くのが辛い」といった個人の日常の悩みまで、変化のめまぐるしい現代を生きる私たちの毎日には、さまざまな困難や災難があります。それらと向き合う中で必要な、心身の危険を予測する直感力、的確に対処する身体感覚の重要性が、改めて問われているように感じられます。
今回の芸術祭の舞台、兵庫県と大阪府をまたぐのせでん沿線地域には、都市部近郊ながら昔からの原風景が広がり、特に川西市黒川地区の里山は現在に至るまで人の手が入れられ、「日本を代表する里山」と称されています。その地域に滞在し、作品制作を行うアーティストたちは、自然と密接に繋がりながら日々の暮らしを生き抜いた、里山の人々の知恵と技術に出会うでしょう。そうしたアーティストの地域へのまなざしによって生み出された作品を鑑賞することで、私たちは、この地で確かに受け継がれている【里山で生きる術】に触れることになります。それは、時間や場所の概念を捉え直し、凝り固まった思考や筋肉を柔軟にし、私達がこれから進むべき新たな経路を指し示すような、アートを通した『避難訓練』だと言えるかもしれません。
【プレ・プログラム】
<学校や地域コミュニティでのアウトリーチワークショップ>
参加アーティストの渡部 睦子が、川西市・猪名川町・豊能町・能勢町の学校や地域コミュニティ(地域団体やサークルなど)を訪れ、ワークショップを実施します。
期間:2019年6月中旬~10月中旬の期間で開催予定
写真:能勢ささゆり学園・児童館活動でのワークショップ(2019/3/5)
撮影:仲川 あい
主催:のせでんアートライン妙見の森実行委員会
実行委員長 三好 庸隆(武庫川女子大学教授)
構成 能勢電鉄株式会社、兵庫県、大阪府、
川西市、猪名川町、豊能町、能勢町、宝塚大学
共催:阪急阪神ホールディングス株式会社
助成:公益財団法人関西・大阪21世紀協会、公益財団法人福武財団、
オランダ王国大使館
プロデューサー/ディレクター:
総合プロデューサー 藤村 滋弘(BEYOND BORDERS代表)
プロジェクトマネージャー 前田 展広
アートプロデューサー 前田文化(代表 前田 裕紀)
地域ブランディングプロデューサー 大森 淳平(有限会社OM環境計画研究所)