映画「漂流ポスト(英題:The Drifting Post)」 ニース国際映画祭で外国語短編部門最優秀作品賞を受賞!
被災地で生まれた美しくも儚い物語が世界を魅了中!
映画「漂流ポスト(英題:The Drifting Post)」が、現地5月10~18日までフランス・ニースで行われたニース国際映画祭(Nice IFF 2019)で外国語短編映画部門最優秀作品賞(Best Short Foreign Language Film Winner)を受賞しました。
2月に行われたロンドン国際映画祭で助演の神岡実希が外国語映画部門助演女優賞(Best Supporting Actress in Foreign Language Feature)を受賞しており、国際映画祭2つ目のタイトル獲得になりました。
今作は岩手県陸前高田に実在する「漂流ポスト3.11」を題材に、心に傷を負った人々の喪失〜蘇生を描き、震災で再認識した「命の儚さ」「人との繋がり」「悲しみから立ち上がる勇気」「生」を五感に訴えかける作品になっています。
詩的表現・人物の距離感・表裏性を詰め込んだ美しい映像と細かな音表現。残された人間の心の葛藤と機微を繊細に演じた役者陣の演技。
本来、日本映画の持つ長所が凝縮された今作に、世界の人々が感銘を受け今回の受賞に至りました。
自身も岩手で復興ボランティアとして活動していた監督の清水健斗は作品制作にあたり、被災地を題材にしている事・被災者心理を扱っている事を踏まえ、金銭が絡む配給ではなく映画祭で全国を周り、風化問題を訴えかけていくという信念を貫き続けました。
結果、多くの国内映画祭で上映され人々に風化問題を問いかけ続け、日本の映画祭が落ち着いたのを境に、上映照準を海外へ。
「大切な人の死とどう向き合うか」という世界共通の不変的なテーマに加え、不条理に大切な人を奪われた人間の「心の蘇生の物語」は災害という枠だけでなく、テロや紛争などとも重なる部分が多く、海外の観客の心に強い共感を与えたことも受賞の要因の一つとも言えます。
すでに6月はベルリン・NYで行われる国際映画祭も決まっており、しばらくは快進撃が続くと考えております。
今後は海外上映に加え、日本での再上映を検討。チャリティ上映や学校での上映、風化問題を抑止するためのイベントなどを踏まえたあらゆる可能性を模索してまいります。
【清水健斗監督からのコメント】
当初は遠い島国の日本で起きた災害を題材にした映画が、世界の人々にどう受け取られるか不安の方が多かった。しかし、誰かの事を想い慈しむ心には、国や言葉の壁は関係ないのだと感じることができた。
希薄な人間関係・絶えない争い・粗末にされる命・乱雑に扱われる言葉…そういった世界情勢もあいまって、誰かの事を想う心や不条理な出来事にどう向き合い立ち上がるか等。
私たちが東日本大震災で学んだ事が、世界でも再認識されているのだと思いました。
日本だけでなく世界の人々に、ありふれた日常の美しさや儚さを感じてもらえる。心に傷を負った人々に少しでもいいから勇気を与えられる。今作がそんな風に受け取ってもらえたら幸いです。
【漂流ポスト】とは─
「手紙を書くことで心に閉じ込められた悲しみが少しでも和らぎ、新たな一歩を踏み出す助けになるなら」という想いから、被災地である岩手県陸前高田の山奥に建てられた郵便ポスト。現在も多くの手紙が届き、数は500通を超える。手紙は同じ境遇の人々にシェアされ、心の蘇生を助けている。
≪あらすじ≫
東日本大震災で親友の恭子を亡くした園美。ある日、恭子と埋めたタイムカプセルが見つかる。
中には『将来のお互い』に宛てた手紙が入っていた…。タイムカプセルの発見を機に蘇る、色褪せない美しい記憶と後悔。
過去と向き合う最中、震災で亡くなった大切な人へ届けたい言葉・伝えることができず心に積もった想いを綴った手紙が届く【漂流ポスト】の存在を知った園美。
「大人になって一緒にタイムカプセルの手紙を読もう」という恭子との約束を果たすため、園美は恭子宛の手紙を【漂流ポスト】へ届けようと考える。
出演 : 雪中梨世、神岡実希、中尾百合音、藤公太、
小田弘二、植村恵、永倉大輔
監督 : 清水健斗
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