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<自転車の安全利用促進委員会レポート> 事故を未然に防ぐには BAAマーク取得自転車の選択とメンテナンスが重要  静岡県高等学校教員向け「高等学校交通安全教育指導者研修会」に 自転車ジャーナリストの遠藤 まさ子氏が登壇しました

自転車のルール・マナー等の正しい利用方法とメンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」のメンバーで、自転車ジャーナリストの遠藤 まさ子氏が、2019年5月31日(金)静岡県男女共同参画センターで行われた静岡県教育委員会 健康体育課主催「高等学校交通安全教育指導者研修会」に登壇し、静岡県内の高等学校教員に向け、自転車通学指導について講演を行いましたので、ご報告いたします。


講演の様子


静岡県は通学時の事故が多い都道府県の1つで、2017年における高校生の通学時事故件数は812件で全国ワースト1位となっています。また昨今では自転車通学中の中高生が事故に遭い、被害者になるだけでなく、加害者になってしまう事故も散見されます。こうした自転車通学指導の必要性が高まってきていることを背景に、本研修会には静岡県内の高等学校の教員等124名が参加しました。


本研修会では、まず静岡県警察本部交通部交通企画課より、静岡県の中高生による自転車事故の現状についてお話いただきました。また、当委員会メンバーの遠藤 まさ子氏からは、自転車乗車時のルールのおさらいや全国の自転車通学指導事例について具体的に紹介し、「交通ルール・マナーの順守を指導していくと共に、生徒が自転車事故の危険性を知り、主体的に交通安全意識を高めることが重要です。」と解説しました。さらに、自転車自体の安全性について指導していくことの重要性に触れ、「安全基準をクリアしたBAAマーク取得の自転車を選ぶことや、日ごろのメンテナンスの重要性を指導していくことで、事故を未然に防ぐことができます。」と説明しました。


後半には、グループディスカッション形式で、自校で実践している自転車通学指導事例について共有し合い、実際に活用するためのアドバイスをし合いました。参加した教員の皆様は、自校の交通安全指導に活かして自転車事故を減らそうと、他校の教員の話に真剣に耳を傾け、積極的に意見交換を行っていました。



【自転車通学指導セミナーに参加した教員の感想】

・「同じ静岡県下の先生方と交通安全指導について意見交換できる機会は少ないので、非常に有意義だった。」

・「今までは交通規則を守りなさいという指導しかしていなかったが、自転車の選び方も大事だということが理解できた。」


講演の様子

ワークショップ風景



■参考資料

<自転車の安全利用促進委員会とは>

自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送って頂くため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しております。



<BAAマークとは>

BAAマークは、一般社団法人自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した製品に貼られています。BAAマークの自転車安全基準は全部で約90項目もあり、安全・安心な自転車の目印として認知されています。



<登壇者>

遠藤 まさ子(えんどう・まさこ)

自転車の安全利用促進委員会メンバー、自転車ジャーナリスト。自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。テレビ・新聞・雑誌などの各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。

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