おからパウダー市場、前年比136%伸長 おからヨーグルトブームの影響などで個人消費アップ
一般社団法人 日本乾燥おから協会(所在地:東京都渋谷区、代表:石川 伸)は、去る5月29日(水)に第6回定時総会を行い、各社の生産量を発表しました。加盟5社の年度別生産量は、合計2,195トン、昨年比136%の大幅アップとなりました。
乾燥おから(以下、おからパウダー)とは、豆腐や豆乳をつくる際に残る「おから」を特別な機械を用いて短時間で乾燥させたもので、低糖質ながら食物繊維やたんぱく質が豊富なヘルシー食材として注目されています。
おからパウダーの生産量は年々増加傾向にありましたが、特に2018年度は、おからパウダーをヨーグルトに混ぜた「おからヨーグルト」が、腸内環境の改善に役立つとして、ダイエット本が数多く出版され、テレビなどでも話題になりました。また、スティックタイプなどの新商品により活用の幅が広がったことや、食品大手のキッコーマン飲料のおからパウダーが登場したこともあり、当協会設立時の2014年度と比較すると、およそ2.5倍の市場規模まで拡大しています。
おからパウダーは豆腐や豆乳をつくる際の副産物であるため、昨年度は急激な需要増に一時品薄状態になることもありました。現在、加盟各社では生産設備を増強し、安定供給に向けた取り組みを始めています。また、当協会ではおからパウダーの品質保持のために独自規格を定め、毎年自主調査を行っていますが、今後は規格に見合う商品には協会認証マークを掲示するなど、消費者が安全・安心におからパウダーをお使いいただくための取り組みを推進していきます。
【おからパウダー市場大幅アップの背景】
● かけるだけ、まぜるだけで手軽なダイエット食材として、テレビや雑誌で話題に
● 豆乳大手が参入。おからパウダーの安定供給が可能に
● 細かい形状の微粉タイプの生産量がアップ。消費者の選択肢が広がった
【書籍やTVで成功者続出!おからヨーグルトダイエット】
2018年に、日本乾燥おから協会と一般社団法人 大人のダイエット研究所がおからヨーグルトのダイエットモニターを実施したところ、半数以上の参加者が3週間で腹囲が5cm以上減少した、という結果が出ました。
その後、TVや書籍の中で取り上げられ、大幅減量に成功した人が続出。混ぜるだけで食物繊維と乳酸菌がダブルで摂取できるほか、腹持ちが良く、食前に食べるとドカ食いを防いでくれるとして、実践する人が増えています。
【ふつうタイプと微粉タイプ※使い分けでおからパウダー生活をもっとおいしく!】
おからパウダーには一般的に少し粗めのふつうタイプと、細かい粉末状の微粉タイプがあり、それぞれにメリットがあります。それぞれの使い方について、「いつもの料理にかけるだけ おからパウダーダイエット」(セブン&アイ出版)著者で管理栄養士の岸村康代さんに伺いました。
「粗めタイプは食べごたえがあるので、ヨーグルトやお料理に加えると、かさましになります。また、噛むことで満腹感もアップするため、食べすぎを防いでくれます。逆に微粉タイプは水に溶けて食感が気にならないため、スープや飲み物などに入れるのにおすすめです。」
※細かさに関する表記は明確な基準が無く、メーカーにより異なります。
<ふつうタイプの活用例>
トマトソースハンバーグ
おからヨーグルト×大麦グラノーラ
<微粉タイプの活用例>
豆乳甘酒スムージー
かぼちゃのポタージュ
メニュー:「いつもの料理にかけるだけ おからパウダーダイエット」(セブン&アイ出版)より
【日本乾燥おから協会とは】
乾燥おからの健全な普及により、乾燥おからの価値を創造して業界の活性化を図ることを目的に、2015年に発足。乾燥おからを製造・販売するメーカーのほか、乾燥機器メーカーなど12社が加盟し、乾燥おからに関する規格の作成や自主品質調査のほか、レシピ開発や宣伝活動など乾燥おからの普及活層を行っている。
協会ホームページ: http://okara.or.jp/
【おからをおたからに!おからパウダーの特長】
●栄養抜群
おからパウダーの栄養成分の約半分は、日本人に不足しがちな食物繊維。乾燥して栄養が凝縮されているため、たんぱく質や大豆サポニン、大豆イソフラボンなど大豆の貴重な栄養素も効率よく摂取できます。
●保存性UP
昔から「栄養価は高いが足が早い」と言われてきたおからですが、乾燥させることで常温保存でき、保存性がアップしました。家にストックしておけばいつでも手軽に栄養をプラスオンできます。
●使いやすい!
パウダー状で味のじゃまをしないので、毎日の料理にパラパラとふりかけて使えるほか、小麦粉やパン粉の代わりに使えば糖質オフダイエットに。保水性があるので、水分をたっぷり含ませればパサつきません。
日本食品標準成分表 2015年版(七訂)より作図
プレスリリース画像画像一括ダウンロード
記事掲載数No.1!「@Press(アットプレス)」は2001年に開設されたプレスリリース配信サービスです。専任スタッフのサポート&充実したSNS拡散機能により、効果的な情報発信をサポートします。(運営:ソーシャルワイヤー株式会社)