初演から300年、首里城で生まれ発展した文化 首里城公園特別展「THE KUMIODORI 300-組踊展-」 7月5日より開催
首里城公園では、7月5日(金)より首里城公園特別展「THE KUMIODORI 300-組踊展-」を開催します。
組踊上演300周年を記念して首里城公園とおきみゅー(沖縄県立博物館・美術館)で連携し、それぞれ「近世」・「近現代」をテーマに企画展を開催します。1719年に中国皇帝の使者である冊封使(さっぽうし)をもてなすために誕生した「組踊」。実際に組踊という文化が育まれた首里城にて、歴代冊封使にまつわる関連資料をはじめ、往時の琉球関係文化財の展示を通して組踊を形作った歴史をご紹介します。舞台に影響を与えたであろう衣装や小道具の展示、観劇する側の冊封使たちは琉球国のもてなしをどう感じていたのかを読み解く資料など、沖縄の誇るユネスコ無形文化遺産の誕生が垣間見える企画展です。学芸員によるギャラリートークなど、組踊をより詳しく、より楽しく知るためのイベントも開催しますので、ぜひ足をお運びください。
【首里城公園企画展「THE KUMIODORI 300-組踊展-」】
会期:2019年7月5日(金)~11月7日(木)
場所:南殿2階特別展示室
◇組踊誕生の背景◇
組踊が誕生した時代の衣服や道具、美術工芸品などをご紹介。舞台をつくるうえで影響を与えたと思われる数々の資料を展示することで、文化が紡がれる一端を感じられます。
兜前立て
会期:2019年7月5日(金)~11月14日(木)
場所:黄金御殿特別展示室
◇組踊を観劇した冊封使たち◇
歓待を受ける側であった冊封使に着目し、彼らの直筆の書から冊封使の人となりをご紹介します。また、歓待に使用された酒器などの美術工芸品にも着目します。
全魁書(ぜんかいしょ)
黒漆菊唐草螺鈿天目台(くろうるしきくからくさらでんてんもくだい)
●「THE KUMIODORI 300-組踊展-」をより楽しめる
≪首里城講座 令和元年度第1期・第2期 開催≫
首里城公園では、首里城の歴史・文化に関する講座を行っています。今回は、7月5日から始まる「THE KUMIODORI 300-組踊展-」に合わせ、組踊の成り立ちや歴史的背景、実際の組踊を演じた俳優について等、展示と連動した内容で、展示をより深く知り楽しむための講座を開催します。
今回から、今年の2月に開園した御内原エリアにある、世誇殿(よほこりでん)が会場になります。講座に参加する前や後の時間には、南殿特別展示室や黄金御殿特別展示室の展示も合わせてご覧いただけます。なお連続もしくは1回のみの受講も可能ですので、お気軽にご参加ください。
<第1期>
第1回
日時 :7月5日(金) 午後5:00~6:30
テーマ:「THE KUMIODORI300を300倍楽しんで鑑賞する方法
~誰も言わなかった組踊の歴史~」
講師 :上江洲安亨(首里城事業課 副参事)
第2回
日時 :7月12日(金) 午後5:00~6:30
テーマ:「名優たちの芸風」
講師 :眞境名正憲(伝統組踊保存会会長)
第3回
日時 :7月19日(金) 午後5:00~6:30
テーマ:「書」と琉・日・中交流にまつわるえとせとら
~企画展「THE KUMIODORI 300」の展示資料とその周辺~
講師 :輝広志(首里城事業課 調査展示係)
<第2期>
第1回
日時 :8月2日(金) 午後5:00~6:30
テーマ:冊封使へのおもてなし~冊封七宴・弁ヶ嶽遊覧等の歓待~
講師 :上江洲安亨(首里城事業課副参事)
第2回
日時 :8月9日(金) 午後5:00~6:30
テーマ:村の組踊と名優たちの功績~おきみゅー会場の展示を通して~
講師 :仲宗根あい(琉球文化財研究室主事)
第3回
日時 :8月16日(金) 午後5:00~6:30
テーマ:「琉球国の舞台と花火 -甦る300年の伝統-」
講師 :茂木仁史(国立劇場おきなわ運営財団調査養成課長)
■定員 :各講座30名程度(※定員に達ししだい、締め切ります)
■場所 :首里城公園 世誇殿
■参加費:無料(※入場料が必要。年パス可)
■要申込み
<問い合わせ・申込み先>
首里城公園管理センター
TEL :098-886-2020(受付時間 10:00~18:00)
担当:調査展示係
首里城公園ホームページ
プレスリリース添付資料
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