五感を刺激し感受性を育む園舎 イタリアのデザインコンペティションで入賞!
“スマホ育児”が進む中、 子どもたちがあらゆる自然素材に自ら触って感じることで 発達を促し感受性を育む、日比野設計+幼児の城の園舎が世界で評価
イタリアの国際的デザインコンペティション「A' Design Award & Competition 2019(エーダッシュデザインアワード&コンペティション2019)」において、株式会社日比野設計+幼児の城(所在地:神奈川県厚木市、代表取締役社長:日比野 拓)が設計監理を行った「Kinari Kindergarten and Nursery」(静岡)がシルバー賞を、「YM Nursery」(鳥取)がブロンズ賞を受賞しました。
■背景
スマートフォンやタブレットが普及し、乳幼児でさえ電子機器が身近になる中、「スマホ子守」による子どもの運動不足、五感や言語発達の遅れ、視力低下などが懸念されて続けています。このような背景を踏まえ、幼稚園・保育園など幼児施設専門設計を行う日比野設計+幼児の城は、心や体の土台を作る重要な幼児期に、子どもたちが自ら物に触れて匂いや味、感触を感じる等、五感を使った直接的な体験をすることが大切だと考えます。この度受賞した「Kinari Kindergarten and Nursery」と「YM Nursery」においても、光と風を感じながら食事ができるようダイニングルームに全開放できる扉を設けたり、子どもが見て触れる場所に自然素材を多く使用するなど、近年の課題に対するデザインアプローチが評価されました。
■「A' Design Award & Competition」とは
イタリアを本部に置く国際的デザインコンペティション。
国際的に活躍する学者、ジャーナリスト、デザイナー、経営者たちによる厳しい審査を通して選ばれた、商品とサービスに対して、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、アイアンの賞を授与し、世界中のデザイナーや企業の後押しと優れたデザインの普及を行っています。今年は、98の異なるデザイン分野において、106か国2,437人の受賞者が選ばれました。
■受賞内容
【Kinari Kindergarten and Nursery】
所在地:静岡県浜松市
建築設計デザイン部門 シルバー賞
静岡県浜松市の地域ニーズにより新設を求められた認定こども園。
地域が築いてきた歴史や文化を尊重しつつ、将来にわたって新鮮な魅力を共有できる要素を取り入れるため、浜松が発展する基礎となった遠州織物をデザインコンセプトとして、地域とのつながりを紡ぎ出す園舎です。外観は、織機がならぶ機屋の勾配屋根や布が織られる瞬間をイメージするなど、園の随所に遠州織物から着想を得た形・色・素材が使われています。さらに、地域住民から活動の様子が見えるアトリエやダイニングルーム、無垢でまっさらなという意味を込められた「生成り」という園名、遠州織物で作られたオリジナルトートバッグの作成等を通して、地域との繋がりを生み出すと同時に、子ども達が安心して生活できる環境となっています。
https://competition.adesignaward.com/design.php?ID=73529
【YM Nursery】
所在地:鳥取県米子市
建築設計デザイン部門 ブロンズ賞
鳥取県米子市の豊かな自然環境の特性を取り込み、日常生活の中で自然を感じ、子どもたちの感受性を育む園舎。
4種類の金属で作られた床サイン、樹種、形、レイアウト、見た目、感触がそれぞれ異なる木のフローリング、本物の石を使ったロッククライミングなど、手や足で自然素材に直接触れることで得られる感覚的な刺激は、子どもたちの脳を刺激し、発達を促します。また、園内サインや階段の手すり、ダイニングルームの土壁等に地元の素材を使い、子どもたちが素材に触れて地域を学ぶ機会も生み出しています。さらに、旧園舎の床材や解体時のコンクリートガラを再利用することで、保育園の歴史を伝えると同時に、物を大切にする心も育みます。
https://competition.adesignaward.com/design.php?ID=73525
■日比野設計について
幼児施設設計を専門とする日比野設計+幼児の城と、福祉施設設計を専門とする日比野設計+福祉施設研究所での2つの専門分野で構成された建築設計事務所。
商号 : 株式会社日比野設計
代表 : 代表取締役社長 日比野 拓
設立 : 1972年12月
本社所在地: 神奈川県厚木市飯山2343
HP : https://hibinosekkei.com/
事業内容 : 建築設計監理及び開発設計、建築耐震診断及び補強設計、
その他建築技術一切の業務
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