GfK Certified Golf 2010 発表 2010年 ゴルフ用品のメーカーシェア一覧

 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、代表取締役社長:朝比奈 進)は、同社が実施している小売店パネル調査の結果より、暦年でもっとも販売数量の多かったメーカーを表彰する「GfK Certified Golf 2010」を発表しました。同社は、全国の有力ゴルフ用品取扱店約960店舗(2010年12月時点)からPOSデータを収集し、これを統計的な方法に基づき全国市場規模相当に拡大推計しています。本発表は、2010年1月1日~12月31日までの販売実績を合算集計した結果に基づいています。

ドライバーのシェア
ドライバーのシェア

【概要】
・ドライバーでは、僅差の攻防を制したSRIスポーツが1位を獲得
・ボールでは、ブリヂストンが秋商戦を制し1位を獲得
・シューズでは、アディダスが前年同様2位以下に大きく差をつけ1位を獲得


【2010年市場概況】
 2010年のゴルフを取り巻く環境を振り返ると、ゴルフトーナメントにおいては、男子ツアーの賞金王争いが最終戦まで続き、米女子ツアーでは日本人プロが年間5勝をあげるなど盛り上がりを見せた。しかし、ゴルフのプレー機会においては、春先の天候不順や夏の猛暑が秋まで続くなど、プレーを控えざるを得ない状況がゴルフ場入場者数にも影響し、前年を下回り推移した。
 同時にゴルフ用品販売においても、春商戦は厳しい立ち上がりとなり、これを年末まで引きずる結果となった。特にウッド類は年間販売数量が前年を10%程度下回るなど、未だ底が見えない状況が続いている。しかし、このような状況下でも、ブランド力を高めシェアを着実に伸ばすメーカーや、これまで獲得しきれていなかった客層を取り込んだことによってシェアを拡大するメーカーなども見られ、シェア争いは活発な動きを見せている。2011年においても、各社が多彩な提案で需要を喚起し、どのように消費者を刺激していくか注目したい。


【ドライバー】
 SRIスポーツは2009年末に発売した「新ゼクシオ」が年間を通じて上位にランクイン、さらに「スリクソンGie」の売価変更後の販売増や、12月に発売となったゼクシオシリーズの追加モデルのヒットにより、首位を確定的にした。
2位のテーラーメイドは、ここ数年上位の常連となっているが、2010年も多彩なラインナップや話題性のある製品で市場をにぎわせ、年間を通じて首位攻防を続けた。
ブリヂストンは9月に発売した「新XドライブGR」がヒット商品となり、またアスリートモデルとして著名な「Xドライブ705」が11月に発売され好調に推移したことなどにより3位を獲得した。
 上記以外では、近年着実にブランド力を高めてきているヤマハが販売数量前年比プラスで推移し、4位にランクインした。また、11月に「910シリーズ」をヒットさせたタイトリストが前年14位から11位へと短期間で急成長しており、今後の注目株となっている。
参照URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/18854/1_1.png


【セットアイアン】
 上位3社の順位は前年と同様の結果となった。SRIスポーツは同社製品が年間を通じ、常に月間販売数首位を獲得するなど、圧倒的な強さを見せ付けた。「新ゼクシオ」は年間で10ヶ月におよび月間販売数1位となり、また首位を明け渡した2ヶ月では「ゼクシオフォージド」「スリクソンGie」といったSRI製品が1位を獲得した。ブリヂストンは、アベレージ向けモデルの「新ViQ」を筆頭に、軟鉄鍛造製法のアスリート向けモデルである「Xブレード703」や、9月発売の「新XブレードGR」が上位にランクインし、2位を堅持した。テーラーメイドは手ごろな価格帯の製品が多く、買いやすさによるシェア獲得もさることながら、ゴルフというスポーツを身近にすることに一役買っていると言える。
 この他ではキャロウェイが、完成度の高さで定評のある「レガシーアイアン」の新製品が好調に推移したことで4位となった。「インプレス」ブランドの成長が著しいヤマハは、ドライバー同様、好調に推移し、前作を大きく上回る販売数を記録したことで、前年の7位から5位まで順位を上げたことが特筆される。
参照URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/18854/2_2.png


【ゴルフシューズ】
 デザインと機能に定評のあるアディダスは、ボリュームゾーンである1万5千円台の「パワーバンド3.0」を中心に、1万円を切る普及価格帯では「ゴルフライトグラインド2.0」、2万円を超える高価格帯では「ツアー360 4.0」が好調に推移した。エントリー層を含むライトユーザーから、感度の高いアスリートまで幅広い層をカバーするラインナップを揃え、それぞれが上位にランクインしたことにより、前年同様1位となった。
 フットジョイは、前年の4位から2位へと大きく飛躍する年となった。ロングセラーの女性用シューズ「Eコンフォート」の人気は未だ健在で、年間で最も売れた女性用シューズとなった。また男性用では、着脱をダイヤルの操作で行う独自技術を搭載した「GF2ボア」が、2万円を超える高額商品にもかかわらず常に上位にランクインした。また同社は低価格帯の商品においても販売を伸ばした。
 3位のナイキは、女性向け製品が好調で、年間シリーズ別ランキングのトップ10の中に3機種がランクインした。
 なお、4位にはブリヂストン、5位にはミズノがランクインし、上位5社の顔ぶれは前年と変化がないが、露出度の高い契約プロを擁するアシックス、ヨネックスが前年よりシェアを伸ばしトップ10入りするなど、参入障壁が高いとされるゴルフシューズにおいてもシェア争いに注目すべき動きが見られた。
参照URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/18854/3_3.png


【ゴルフボール】
 今年のシェア争いでは、上位3社におけるアスリート向けボールの販売動向に注目が集まった。ブリヂストンはX01シリーズが、近年のトレンドであるカラーボールを中心に好調に推移している中、8月に新製品発売前の価格変更にて一気にシェアを伸ばし首位となり、その後も新製品が上位にランクインし続けたことで首位を堅持した。SRIスポーツは「スリクソンZスター」が堅調に推移する中、3月に同シリーズの「XV」を発売した。人気若手プロの使用ボールという話題性も手伝って、発売後常に上位をキープし、結果的に年間で最も販売数の多いシリーズとなった。このことがシェアを前年の28.2%から29.9%へ引き上げる主要因となった。タイトリストは、人気の「プロV1」が通年で常に上位にランクインしており、競合他社の新製品や値下げ販売などに一時的に影響を受けるも、新ブランド「VG3」の追加などにより結果的には前年よりシェアを0.5%ポイント拡大するという、底力を見せ付けた。
 この他、2010年はカラーボールを発売するメーカが増え、その販売数は全体の3割を占めるに至っており、「トレンド」から「定着」へと変化を遂げた。上記3社以外からも様々なカラーボールが発売されており、今後も多様化が進み、選択肢の広がりが見られることを期待したい。
参照URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/18854/4_4.png


【その他カテゴリー】
参照URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/18854/5_5.png


≪ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンについて≫
 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社は、家電製品などの耐久消費財実売データ、その他総合マーケティングサービスを提供する調査会社、GfKグループの関連会社である。
 オプティックス製品、ゴルフ用品、映像ソフトウエア等の分野において、POSデータ・店舗監査データを基に推計した市場代表性の高いマーケットデータと関連サービスを提供している。

URL: http://www.gfkjpn.co.jp/

※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。

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ジャンル:
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