NGP協同組合SDGs宣言 ~豊島事件を焦点に「環境再生の貢献、持続可能な社会へ」~
NGP 日本自動車リサイクル事業協同組合(本社:東京都港区、理事長:佐藤 幸雄、以下、NGP協同組合)は「自動車リサイクル事業を通じて未来のために今できること」をテーマに、2015年国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の取り組みを推進する活動をスタートいたします。
私たちの地球は資源の枯渇、増加する廃棄物、温暖化問題など深刻な状況にあります。NGP協同組合は、使用済み自動車の適正処理を高度化し、その使用済み自動車から有効に活用する「リユース部品」を社会に提供して、求められる資源循環型社会構築への使命を果たすとともに、人々の豊かな暮らしと、子供たちの未来のために「人」、「車」、「地球」にやさしい組織活動を推進しています。
我々の事業は、このような活動を推進していることから、まずは自らの事業にしっかりと取り組むことが社会や環境、経済の発展に貢献すると考えています。
SDGs達成に向けた取り組みにおいては、「環境再生」、「教育支援」、「循環型社会の形成」に重点を置き、SDGsが対象としている社会課題の解決に積極的に取り組んでいきます。
<NGPのSDGsモデル>
●豊島環境再生
・NGPの自動車リユース部品が利用されることで生まれるCO2削減量に応じて寄付金
・NGP協同組合が運営する廃車買取りサービス「廃車王」で車を1台お引取りする毎に寄付金
・「廃車王」全加盟店にオリジナル募金箱を設置し寄付
・豊島の環境再生活動/海ごみ対策活動 等ボランティア活動
寄付金は、香川県瀬戸内海のてしま豊島で起きた国内最大級の不法投棄事件(※1)をきっかけに設立された「瀬戸内オリーブ基金」を通じて、豊島をはじめとする瀬戸内の環境再生に利用されます。
豊島での事件は、その多くが自動車の破砕くずであり、自動車リサイクル事業者である我々こそ環境再生に貢献し、豊かな自然を次の世代に引き継いでいきたいと考えています。
●子どもたちの教育支援
・NGPの自動車リユース部品1点につき「ベルマーク5点」を付与
・NGP組合員会社で、全国の小学生を対象に自動車リサイクルが学べる工場見学を実施
・NGP組合員会社で募金/寄付活動。寄付金は「交通遺児育英会」を通じて、保護者の交通事故が原因で就学困難となる子供たちを支援
●循環型社会の形成/廃棄物の抑制
・使用済み自動車の適正処理
・自動車リサイクル部品の啓蒙活動
・素材の再利用
・自動車リサイクル部品の環境負荷低減効果の研究(明治大学/富山大学共同研究)
我々はこのような活動を通じて、SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会の構築のために貢献していきたいと考えています。
※1 香川県瀬戸内海にある「豊島」で1990年国内最大級とよばれる産業廃棄物の不法投棄事件。廃棄物には汚泥、廃油が含まれ、中でも一番多かったのが使用済み自動車の破砕くず(シュレッダーダスト)でした。2003年から廃棄物の撤去がはじまり、廃棄物の量は93万トン以上、処理費総額は700億円以上。昨年、撤去が終わったと思われた土壌から新たな廃棄物610トンが発見され、現在も撤去作業が続くとともに、汚染された地下水の浄化作業は見通しがたっていません。
【組織概要】
組織名 : NGP日本自動車リサイクル事業協同組合
本部 : 〒108-0074 東京都港区高輪3-25-33 長田ビル2F
創立 : 1985年4月
理事長 : 佐藤 幸雄
組合員数 : 136組合員、166拠点
主な事業内容: 健全な自動車リサイクル事業の構築を目指し、全国組合員企業
の経営意識向上、意識改革までの「企業の社会責任」を遂行し、
補修部品の消費者へ啓蒙と販売
URL : http://www.ngp.gr.jp/
【組織概要】
組織名 : NPO法人瀬戸内オリーブ基金
本部 : 〒761-4661 香川県小豆郡土庄町豊島家浦3837-4
創立 : 2000年11月
理事長 : 岩城 裕
主な事業内容: 瀬戸内の自然を豊かに、また美しいふるさとの再生を目指して、
基金の趣旨に賛同いただいた方からの寄付によって、
瀬戸内で活動するNPOや地域ボランティアへの助成、
瀬戸内の自然を保護/再生に向けた取り組み
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