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月面探査車のタイヤから50年。 グッドイヤー、タイヤ性能の向上を求めて再び宇宙へ

(2019年7月12日 オハイオ州アクロン) ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(以下 グッドイヤー)は、今月より開始される国際宇宙ステーション(ISS)における米国国立研究所のプロジェクトに参画します。タイヤ性能の向上を目的に、宇宙空間でタイヤコンポーネント実験を実施する予定です。


7月21日に予定しているスペースX社の18回目の打ち上げ計画(SpaceX CRS-18)において、グッドイヤーの実験器具を搭載したロケットが月に向けて出発します。グッドイヤーは、宇宙ステーションでの微小重力状態のもと、消費財タイヤに使用される一般的な材料であるシリカ粒子の形成に関する研究を行います。その中で、グッドイヤーのエンジニアと科学者は協力し、特異構造を持つ沈降シリカが、タイヤの性能を向上させることに寄与するかどうかの実験を行います。


「グッドイヤーのタイヤはかつて、月に降り立ち、地球に帰還しました。その経験と知見により、グッドイヤーは消費財タイヤの性能を新たなレベルに引き上げました。月面探査は多くの技術革新をもたらすためのインスピレーションとなったのです。我々グッドイヤーは、かつてのアポロ計画とともに今回の打ち上げ計画にも参画できることを、大変誇りに思っています。」

(クリス・ヘルセル グッドイヤー・チーフ・テクノロジー・オフィサー)


1969年7月、グッドイヤーはアポロ11号のミッションに欠かせない製品を供給しました。ロケットが発射台の上を移動する際に使用された制動システムや、エンジン内で窒素、酸素および水素を循環させるのを助ける「パージ アンド コンディショニング(purge and conditioning)システム」はグッドイヤーが提供したものです。さらに、宇宙船の着陸装置が取り付けられたパネルや司令室の窓枠もグッドイヤー製でした。アポロ11号が地球への帰還のため海に着陸した際、カプセルはグッドイヤー製の浮き輪によって直立が保たれ、宇宙飛行士は救命ボートに潜り込むことができました。また、この後、月面で宇宙飛行士たちは撮影機材、掘削機材、月面から採取した岩を入れた35個の袋をカートに載せて運びましたが、このカートに使われた16インチのタイヤは、多くのグッドイヤー社員が携わったプロジェクトによって開発されたものでした。


今年、グッドイヤーの宇宙での評価は、ISS米国国立研究所*との協約のもと実施されます。

今回、国際宇宙ステーションでは微小重力状態のもと、グッドイヤーが準備したシリカ実験が行われますが、それと同時刻に、地球上でもグッドイヤーの研究所において、同様の実験が実施されます。また、宇宙ステーションで得られた実験結果はそのまま凍結され、地球に持ち帰られます。これにより、後に行われる地球上と宇宙空間における実験結果の比較研究が可能になります。

*NASAとの協力協定により、地球上の生命に利益をもたらす革新的な科学と技術の研究を目的に、軌道実験室の有効利用が認められています。



≪グッドイヤーについて≫

グッドイヤーは世界屈指の大手タイヤメーカーです。従業員数は約6万4,000人で世界21か国、47の拠点を展開しています。米国オハイオ州アクロンとルクセンブルグのコルマーベルグの2ヶ所に技術開発センターを有し、技術・性能の両面でタイヤ業界の標準を形づける最先端の製品とサービスを開発しています。グッドイヤーと製品の詳細情報は https://corporate.goodyear.com/en-US/ をご覧ください。



≪日本グッドイヤー株式会社≫

日本グッドイヤー株式会社は1952年創立。国産および輸入品のグッドイヤーブランドのタイヤを、補修用タイヤ市場で販売しています。日本グッドイヤー関連会社の日本ジャイアントタイヤ株式会社は、土木建築車両用・重機用オフロードタイヤを兵庫県たつの市の工場で生産しています。又グッドイヤーは日本において航空機用タイヤのマーケティングと販売も行っています。日本グッドイヤー株式会社とその製品について、ホームページで詳しい情報がご覧頂けます。


日本グッドイヤー株式会社ホームページ: https://www.goodyear.co.jp/

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