独自技術「CERAPHIC」により 高演色な光やスペクトルをカスタマイズ 京セラ製「LEDハンディライト」を開発
第一弾として肉質等級判定ライトを開発し、日本食肉格付協会が採用
2019.07.24 14:15
京セラ株式会社(社長:谷本 秀夫)は、当社独自のLED照明技術「CERAPHIC」による「LEDハンディライト」(型式名:GHL-42NA)を開発しましたのでお知らせします。
今回開発した「LEDハンディライト」は、紫色LEDとRGB蛍光体調合技術「CERAPHIC」により太陽光に近いスペクトルを再現することができるハンディタイプのLEDライトです。
開発の第一弾として公益社団法人日本食肉格付協会(以下 格付協会)の協力のもと、高演色で肉の色・質感が見やすいスペクトルに最適化したハンディライト(型式名:GHL-42NA)を製品化し、このたび牛枝肉取引規格に基づき肉質等級を判定する際に使用するハンディライトとして採用されました。今後、当社は「CERAPHIC」による高演色とスペクトルの調光技術を生かし、食品関連や印刷業界、建設、設計、デザイン関連など、色の品質が求められる業界に向けLEDハンディライトを広く展開してまいります。
京セラ製 LEDハンディライト
■開発の背景
これまでハンディライト(懐中電灯)には、小型の白熱電球が使用されてきましたが、昨今、地球温暖化防止や環境保護の観点から、白熱電球の生産が縮小され、LED電球への切り替えが進んでおります。特にハンディライトには明るさと耐久性が求められることから、現在では多くのLED搭載ハンディライトが商品化されています。
しかし、一般の白色LEDは演色性が低く、色の再現性が難しいと言われているため、色を正しく見極めることが求められる現場では扱いにくく、演色性に対するニーズが高まっています。
■「CERAPHIC」とは
当社の独自技術「CERAPHIC」は、紫色LEDとRGB蛍光体により光を作り出す技術です。この蛍光体の調合技術により、色や対象物を見極める環境に応じて光のスペクトルをカスタマイズできるので、目的に適した光を作ることができます。
さらに、蛍光体の調合技術によりスペクトルをカスタマイズしているので、色の分離が極めて少ない照明を提供します。
「CERAPHIC」ロゴ
スペクトル分光分布図
色ムラがなく均一な色を再現する「CERAPHIC」採用LED(左)と
一般的な白色LED(右)
■格付協会採用のLEDハンディライト(型式名:GHL-42NA)の特長
LEDハンディライト(型式名:GHL-42NA)は、格付協会の協力のもと開発した、肉質等級判定用のハンディライトです。「CERAPHIC」の調光技術により、冷蔵庫の中においても肉・脂肪の色沢が見やすいよう、光のスペクトルを最適化しました。
さらに、当社の光学技術を生かしたレンズ設計により、肉に光を当てた際に、見たい部分をピンポイントで、かつムラ無く均質に照らすことができます。
本製品は7月より富士平工業株式会社(社長:坪井 哲明)より、一般に向け販売開始されます。
京セラ製LEDハンディライト(GHL-42NA)の照射範囲(上)と
一般的なLEDハンディライトの照射範囲(下)
■LEDハンディライト(GHL-42NA)スペック
商品名(型式):LEDハンディライト(GHL-42NA)
本体色 :シルバーメタリック
充電電圧 :AC100V(125Vまで)(50/60Hz)
電池種 :リチウムイオン充電池
充電時間 :約6.5時間
色温度 :4200K ±10%
平均演色評価数:Ra 90 MIN
照度 :9000lx TYP.(6300lx MIN)(30cm直下)
充電池寿命 :約300回
価格 :オープン価格
販売元 :富士平工業株式会社 URL:http://www.fujihira.co.jp
※「CERAPHIC」は京セラ株式会社の登録商標です。
■「CERAPHIC」の詳細については、当社ホームページをご覧ください
https://www.kyocera.co.jp/prdct/led-lighting/index.html
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