エクイニクス、ソウルに初のIBXデータセンター「SL1」を開設 韓国のデジタルトランスフォーメーションと ハイブリッドマルチクラウドへの移行を加速
2019.08.30 13:00
インターコネクション(相互接続)およびデータセンターサービスをグローバルに展開するエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役 兼 北アジア統括 :古田 敬、以下 エクイニクス)は本日、韓国初となるIBX(R)(International Business Exchange(TM))データセンター(以下 IBXデータセンター)をソウルに開設したことを発表しました。「SL1」と名付けられた本IBXデータセンターは、キャリアのニュートラリティ(中立性)を確保し、多様なインターコネクションを提供すると同時に、韓国企業ならびにグローバル企業のデジタルトランスフォーメーションとハイブリッドマルチクラウドへの移行を促進するよう設計されています。
SL1 IBXデータセンター Data Hall
SL1 IBXデータセンター Meet Me Room
SL1 IBXデータセンターの開設は、世界で最も活気あるデジタル経済圏の1つである韓国の、さらなる経済活動のデジタル化推進の取り組みと軌を一にしています。2017年に発表された韓国の「第4次産業革命対応計画」には、成長のけん引役となるデータ主導型経済の育成に重点を置きながら、国家的な5Gネットワークの整備や、ブロックチェーン、IoT(Internet of Things)、AI(人工知能)等の分野における新産業の創出など、重要な次世代インフラストラクチャーを展開する概要が記されています。
韓国が将来の成長を実現するために産業をよりインテリジェントかつ革新的に変化させようとする中で、グローバルに接続された、デジタルエッジにより近いインフラストラクチャーの必要性がこれまでになく高まっています。SL1 IBXデータセンターはPlatform Equinix(R)の一部として、デジタルおよびクラウドファースト時代におけるエンタープライズ、サービスプロバイダー、クラウドそしてコンテンツ産業におけるグローバル企業ならびに韓国企業のビジネス機会獲得を支援します。
■発表の主なポイント
・SL1 IBXデータセンターは、ソウル市のビジネス中心エリアに近く、デジタルメディアシティとして開発されたサンアムドン(Sangam-dong)地区にあります。第1フェーズでは、約1,790平方メートル(19,200平方フィート)以上のコロケーションスペースと550ラックを提供します。将来的な拡張完了時には、約3,200平方メートル(34,200平方フィート)以上のコロケーションスペースと1,000ラックを提供する予定です。
・SL1は、韓国ソウル市において企業がエンドユーザー、パートナー、サービスプロバイダーとの間にプライベートなダイレクト接続を確立できるよう、Cross Connect、Equinix Connect、Equinix Internet Exchange(TM)といった多様なインターコネクションオプションを提供します。
・SL1において2020年第一四半期に提供開始予定のEquinix Cloud Exchange Fabric(TM)(以下 ECX Fabric)は、ソフトウェアデファインドのインターコネクションサービスです。あらゆる企業が自社の分散インフラストラクチャーをPlatform Equinix上の1,600以上の他企業と接続することが可能となります。接続先には、Amazon Web Services、Google Cloud、IBM Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloudなどの世界最大のネットワークサービスおよびクラウドプロバイダーも含まれます。
・Platform Equinixは、世界全体で1,800以上のネットワーク、2,900以上のクラウドおよびITプロバイダーとの接続を提供します。SL1の開設は、デジタルトランスフォーメーションとハイブリッドマルチクラウドへの移行を目指す韓国企業からの、キャリアニュートラルでネットワーク密度の高いデータセンターサービスへの需要増加に対応します。
・先進のグローバル金融テクノロジーおよびサービスプロバイダーであるIPCは、韓国のエンドユーザーへのサービスのセキュリティと接続性を強化するためにSL1の採用を決定した企業の1社です。IPCは、ネットワークインフラストラクチャーをアジア太平洋、米国、欧州へと拡大するために、2007年からPlatform Equinixを利用してきました。さらには、セキュリティとパフォーマンスを損なうことなくインフラストラクチャーの柔軟性を向上するために、ECX Fabricを利用したクラウドサービスプロバイダーへのセキュアでシームレスなグローバルアクセスをエンドユーザーに提供しています。
・世界200以上の拠点においてIBXデータセンターを運営するエクイニクスは、グローバルにビジネス展開する韓国企業を長年にわたり支援してきました。NAVER Business Platformは、エンドユーザー、パートナー、世界の先進サービスプロバイダーとのセキュアなダイレクトアクセスの確立のためにPlatform Equinixを利用している韓国企業の一例です。
・エクイニクスは、アジア太平洋地域において東京、大阪、ソウル、香港、上海、シンガポール、メルボルン、パース、シドニーのメトロにおける11の新規建設または拡張プロジェクトに5億3,500万米ドル以上を投資することを表明しています。
・SL1の開設により、エクイニクスはアジア太平洋地域の13市場でIBXデータセンター43拠点を運営することとなります。エクイニクスは、世界25か国、53市場にわたる200以上のIBXデータセンターで構成されるPlatform Equinixを展開し、9,800社を超える世界の先進企業にデータセンターおよびインターコネクションサービスを提供しています。
■コメント
・IPC Network Services Asia ネットワークオペレーション担当
ヴァイスプレジデント マーク・カラン(Mark Curran)
「ビジネスを複数市場ですばやくシームレスに拡大しながら、信頼性に優れた高パフォーマンスの金融ソリューションを提供できるのは、エクイニクスというグローバルパートナーのおかげです。電子取引の成功に欠かせない、高品質で信頼度の高いスケーラブルな接続性ソリューションを提供するには、金融機関や取引所からなる豊かなエコシステムとのダイレクトアクセスが鍵となります。エクイニクスとの長期にわたる良好な関係のおかげで、韓国およびグローバル規模にわたるクラウド環境とネットワークのメリットを活用する、ITインフラストラクチャーの変革を実現しました」
・エクイニクス アジア太平洋地域プレジデント
ジェレミー・ドイチェ(Jeremy Deutsch)
「韓国市場への参入は、急速に成長するアジア太平洋地域におけるPlatform Equinixの拡大計画の重要かつ新たな一歩です。アジア太平洋地域における経済のデジタル化がますます進展する中、エクイニクスは、いつでも利用可能な分散ITインフラストラクチャーおよびインターコネクションサービスを、韓国を始めとする重要な市場で提供することを通じて、企業のデジタル変革を支援していきます。私たちは、SL1 IBXデータセンターの開設により、Platform Equinixを通じて韓国企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させると同時に、世界の企業がこの市場に参入できるよう努めてまいります」
・エクイニクス韓国 カントリーマネージャー クリス・ジャン(Chris Jang)
「第4次産業革命を迎えた今、韓国は国の将来に関わる非常に重要な岐路に立っています。エクイニクスは韓国企業のデジタル変革を力強く支援していきます。SL1 IBXデータセンターは、インターコネクションおよびコロケーションサービスの提供に加えて、デジタル変革とハイブリッドマルチクラウドへの移行に必要な、相互に接続された分散型のグローバルプラットフォームへのアクセスを、すべての企業に提供していきます」
■関連資料
・Equinix、韓国に参入 [Webサイト](日本語)
・SL1 IBXデータセンター技術仕様 [Webサイト](英語)
・SL1写真ブログ [ブログ]
https://blog.equinix.co.jp/blog/2019/08/30/photos-of-equinixs-first-data-center-in-south-korea-sl1/
・アジア太平洋地域のIBXデータセンター [Webサイト](日本語)
・Equinix Cloud Exchange Fabric [Webサイト](日本語)
■エクイニクスについて
Equinix, Inc.(Nasdaq:EQIX)は、世界で最も相互接続密度の高いデータセンターにおいて、世界中のトップ企業をそのお客様、従業員、パートナーに接続しています。世界5大陸、50以上の市場をつなぐデジタルビジネスのためのグローバルプラットフォームとして、企業の皆様があらゆる場所で、あらゆる人やモノとつながり、デジタル化された未来を実現していくことを支援しています。 Equinix.co.jp
■将来の見通しに関する記述について
本ニュースリリースには、リスクおよび不確実性を伴う将来の見通しに関する記述が含まれております。こうした将来の見通しに関する記述において言及されている予測と実際にもたらされる結果との間には、大幅な相違が生じる場合があります。そのような相違を生じさせる要因としては、新規市場への拡張に関連する想定外の費用または問題、IBXデータセンターの取得、運営および建設上の問題、Equinixのサービスおよびソリューションに関する開発、設置、および提供上の問題、既に買収しており、または今後買収する予定の企業との統合に関連して発生する想定外の費用または問題、新たに開設ないし取得したデータセンターにおけるお客様からの収益の大幅な欠如、適宜計画される資金調達の未完遂、既存の競合先ないし新規競合先との競争、キャッシュフロー余力の十分性あるいは未払負債ないし新規の負債を返済するための資金調達能力、主要お客様とのビジネスにおける損失あるいは減退、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に適宜提出する資料に記載されているその他のリスクが含まれますが、これらに限定されません。詳細については、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に提出した直近の四半期報告書および年次報告書をご参照ください(ご要望に応じ、Equinix, Inc.より入手可能です)。エクイニクスは、このニュースリリースに含まれる将来の見通しに関する情報を更新するいかなる義務も負いません。
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