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災害大国日本のペット防災を考える  ペットと同行避難をするための「緊急避難用ケージ」の クラウドファンディングを開始

猫の緊急避難用ケージの企画・開発及び猫(犬)の保護活動を推進する、猫のとびら合同会社(埼玉県草加市、代表:山下 初子)は、当社が販売する緊急避難用ケージ“いっしょに避にゃん”を2019年12月より商品化、販売を開始します。これに伴い「kanatta」にてクラウドファンディングを開始いたしました。

“いっしょに避にゃん”は家族同様のペットと一緒に避難する“同行避難”を推進するための避難に特化したケージで、来るべき大災害に備えるためのペット防災グッズです。


避難用ケージ(正面)

(*写真は試作品であり、現在主に出入口の安全性を見直し、改善中、変更予定です)


クラウドファンディング「kanatta」

https://kanatta-lady.jp/projects/nekonotobira



■東日本大震災におけるペットの被災状況

環境省の報告によれば、東日本大震災により死亡した頭数(犬)は、

青森県…31頭

岩手県…602頭

福島県…2,500頭

となっており、上記の報告がある他は不明とされています。また猫については、犬の様な登録制が無いため、いずれの自治体においても被災の状況は全く分かっていません。

また、福島原発事故により警戒区域が設定されたため、飼い主はペットを家に留置する、屋外に放つ、係留したまま避難せざるをえない状況であったため被害がかなり拡大したと考えられています。



■日本におけるペット飼育状況

平成30年度ペットフード協会の調べによると、全国の推計飼育頭数は犬8,903,000頭、猫9,649,000頭(2014年~2017年の過去5年間の調査結果により集計)です。

昨年同様、今回の調査においても犬の飼育頭数よりも猫の飼育頭数のほうが上回っています。



■ペット防災における現状

東日本大震災、熊本地震を経験した今でも災害時におけるペット防災対策は殆ど進んでいないのが現状です。東京都が配布した「東京防災」にもペットに関する記述は“避難所のルールに従って飼い主が責任をもって世話を行う”とたったこの1行だけしか書かれていません。

環境省が2013年に自治体に向けて、ペットとの同行避難を推奨するとのガイドラインを作成しましたが、具体的な対策については明確にされておらず、特に各市町村での対策は遅れていると思われます。

避難所のペットの受け入れの可否については、様々な理由があります。

犬猫が嫌いな人もいればアレルギーの人もいる、大勢の人が暮らす場所では、トラブルの元になる可能性も高いでしょう。

しかし、現在のペットの飼育状況の増加をみても、飼い主にとってはペットはかけがえのない家族の一員であるからには、ペットの救済も不可欠であり、早急にその対策をとる必要があるのです。

避難、という平時とかけ離れた状況では人もペットもかなりのストレスを受けます。そんな時だからこそ、人とペットは一緒に居たいと思うのです。ペットがそばにいることにより、飼い主のストレスが減少します。ペットと人が、一緒に避難出来る状況を作ることが課題になっています。



■緊急避難用ケージとは

受け入れ不可の理由の一つに、避難所におけるケージが足りないという現状があることが報告されています。

NPO法人 ピース・アニマルズ・ホームは、避難所のペット受け入れ以前にペットの実態把握が遅れている。どれだけの避難所やケージ、費用が必要なのかわからないが、そのうえで災害に備え自治体によるケージなどの備蓄を義務化するように国に求めています。


従来のケージは、家で使うことを目的としており、安定性を重視するため重く、場所も取り、組み立ても複雑なものがほとんどで、備蓄には不向きです。

であれば、軽く、場所をとらず、組み立てが容易な、避難時に特化した目的のケージがあれば、備蓄も出来、飼い主本人がそれを持って避難所に行けるのではないかと考え、「いっしょに避にゃん」を企画・開発しました。


このケージの特徴は、以下のとおりです。


○キャリーバッグより大きく、中にトイレが置けて、居住スペースがある

○プラダン製なので水に強く、手入れが簡単

○道具が要らず、簡単に組み立てられる

○折り畳み式でバッグに入っているので持ち運びが楽々

○トイレ容器・食器も入っているのですぐに使える



避難という、平時とかけ離れた状況にあっては、人も動物もかなりのストレスにさらされます。

災害発生時の避難生活を想定して開発された避難用ケージは、人とペットが一緒に避難出来る状況を作る第一歩になります。

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