データ利活用に必要なすべての機能を ワンストップで利用できる 「Smart Data Platform」を提供
NTTコミュニケーションズ (以下 NTT Com) は、データ利活用に必要なすべての機能をワンストップで利用できるプラットフォーム「Smart Data Platform」の提供を、2019年9月30日から開始します。
NTT Comは2018年度より開発を進めてきた「データ利活用を支えるサービス群」を「Smart Data Platform」として再編成し、より進化したプラットフォームとしてご提供します。
「Smart Data Platform」の提供により、NTT Comは「DX Enabler(TM)」としてデータを利活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、社会的課題を解決し「Smart World」の実現に取り組みます。
「Smart Data Platform」のコンセプトページ
https://www.ntt.com/business/sdpf/
1. 背景・目的
近年、企業のDXに対する取り組みが進んでいますが、DX実現のために最も重要なキーファクターはデジタルデータの有効な利活用です。そのためには、企業内外の組織やプロセスを超えた横断的なデータの利活用が重要です。従来は、さまざまなサービスを複数の事業者から調達し、構築・運用する必要があり、データ利活用に至るまでに大きな稼働やコストがかかっていました。今回の「Smart Data Platform」はデータ利活用に必要な収集・蓄積・管理分析におけるすべての機能を、ICTインフラも含めてワンストップで提供し、データ利活用によるDX実現を加速させます。
NTT Comは「Smart Data Platform」を活用して「Smart Workstyle」「Smart Education」「Smart City」「Smart Factory」「Smart Healthcare」などの領域における企業のDX実現(別紙)を推進し、社会的課題の解決や企業・社会の持続的成長に貢献します。
<「Smart Data Platform」の全体像>
2. 「Smart Data Platform」の特長
(1) 必要な機能を柔軟に組み合わせてワンストップに利用可能
通信事業者として世界中のICTを支えてきたサービス提供力を活用し、データの収集・蓄積・管理分析に必要なさまざまな機能を企業の用途やニーズに応じてワンストップかつ柔軟に組み合わせて利用可能です。
これにより、企業のIT部門や事業部門は、すぐにデータ利活用環境の構築・保守業務を効率化し、企業のDX実現へのリソースシフトが可能となります。
(2) データ利活用プロセス全体で安心安全なデータ利活用が可能
NTT Comが提供してきた豊富なセキュリティサービスに加え、インターコネクト機能による閉域網内での安心安全なアプリケーション接続、データの匿名加工など、収集・蓄積・管理分析におけるプロセス全体のセキュリティを担保します。これにより、企業におけるIT部門のセキュリティ管理稼働やデータ漏洩リスクを軽減します。
(3) 多様な環境に点在するデータの統合・連携が可能
クラウドやオンプレミスなどの多様な環境に点在するデータを統合・連携させることが可能になります。NTT Comが提供するAIのアプリケーションに加え、他社が提供するデータ利活用アプリケーションも「Smart Data Platform」と連携して利用でき、企業の課題やニーズに応じたさまざまな領域でのデータ利活用を可能にします。
3. 「Smart Data Platform」を実現する機能の拡充
「データマネジメント基盤」「データセキュリティ」「インターコネクト」「ストレージ」「データインテグレーション」などの新機能が順次ご利用可能になります。
(1) データマネジメント基盤(iQuattro) [2019年9月19日発表予定]
NTTデータの情報活用基盤「iQuattro」※1とNTT Comが、両社の強みを活かして提供するデータマネジメント基盤であり、企業内外のデータを収集・統合・管理・可視化・分析することができます。例えば複数の企業を横断した在庫管理や製造管理の最適化など、新たな価値を創出します。
(2) データセキュリティ(匿名加工サービス)[2019年9月24日発表予定]
企業が保有する個人情報などの機密データを匿名加工情報※2化するサービスです。マルチクラウド環境においても、セキュリティやガバナンスを確保しながら、安全なデータ利活用を実現可能となります。
(3) インターコネクト(Flexible InterConnect) [2019年9月26日発表予定]
複数の事業者が提供するクラウド、データセンター、SaaSなどの間でデータを流通させるための接続基盤です。閉域網と接続し、オンデマンドで簡単・柔軟にICTリソースを組み合わせることが可能となります。
(4)ストレージ(Wasabiオブジェクトストレージ) [2019年9月30日発表予定]
業界最安水準のオブジェクトストレージ※3サービスです。データ利活用に必要となるIoT機器のセンサーデータや画像データをはじめとした大容量の非構造化データ※4などを低コストで蓄積・保管が可能です。
(5) データインテグレーション(iPaaS) [2019年10月1日発表予定]
収集・蓄積されたさまざまなデータの統合を行うiPaaS※5機能をクラウドにて提供します。
各種データベースやアプリケーションに接続する機能を有し、容易にデータの統合を行うことができます。また、APIを組み合わせることで複数のアプリケーションの統合も可能です。
4. 「Smart Data Platform」と連携可能なアプリケーションの拡充
「Smart Data Platform」と連携するアプリケーションも順次提供し、データ利活用分野を拡大していきます。
(1) サブスクリプションビジネス支援(Subsphere) [2019年9月30日発表予定]
サブスクリプションビジネスに必要なバックオフィス機能(契約管理・課金請求管理など)や、フロントエンド機能(オンラインストアなど)の提供により、ビジネスモデルの変革、創造に貢献します。
(2) ボイスDX [2019年10月2日発表予定]
通信事業者として培ってきた品質の高い音声サービスをAIなどの先進技術と柔軟に組み合わせることによって、オフィスにおける業務の自動化・効率化や、コンタクトセンターにおける顧客接点の強化など、企業のDXを実現します。
5. 今後の展開
NTT Comは、データ処理の最適配置※6や、自律的なICTリソースのコントロールの実現など、「Smart Data Platform」の機能を継続的に拡充するとともに、他社サービスも含めた連携アプリケーションの拡大を図ります。これらの取り組みを通じ、企業のDXに貢献するとともに、連携アプリケーションパートナーも含めたエコシステムを構築することでデータ利活用の分野を拡大させ、「Smart World」の実現に取り組んでいきます。
※1:「iQuattro」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
※2: 匿名加工情報とは、特定の個人を識別することができないように個人情報を加工した情報であり、また元々の個人情報を復元することができないようにした情報です。
※3: オブジェクトストレージとは、データをオブジェクト単位で扱うストレージのアーキテクチャです。スケーラビリティに優れているという特長があります。
※4: 非構造化データとは、IoTデバイスのログファイルやセンサー・マシンデータ、画像データなど、データベースなどで定型的に扱えないデータです。
※5: iPaaS(integration Platform as a Service)とは、データやアプリケーション間の連携機能を、クラウドで実現するサービスです。
※6: データ処理の最適配置とは、データの種別に応じて、各種データ処理機能(加工/制御など)を、お客さまサイト側やクラウド側へ適切に配備することです。
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