国立音楽大学、12月24日に年末の風物詩 『第九』公演を同大...

国立音楽大学、12月24日に年末の風物詩  『第九』公演を同大学講堂にて開催

国立音楽大学(所在地:東京都立川市、学長:武田忠善)では、来る2019年12月24日(火)にベートーヴェン作曲『第九』の演奏を含む第132回オーケストラ定期演奏会を開催いたします。ソリストには、国内外で活躍する本学の講師陣である高橋薫子(ソプラノ)、与田朝子(アルト)、望月哲也(テノール)、久保田真澄(バス)、指揮に工藤俊幸、管弦楽に国立音楽大学オーケストラ、合唱に国立音楽大学合唱団と、本学が誇る“オールくにたちキャスト”で年末の風物詩とも言える『第九』を演奏いたします。


第132回オーケストラ定期演奏会


◯企画の背景 ~ 国立音楽大学と『第九』 演奏の歴史 ~

国立音楽大学と『第九』演奏の歴史を紐解くと、1926年の本学創立から2年後の1928年12月にまでさかのぼります。近衛秀麿指揮による新交響楽団(現・NHK交響楽団)との『第九』での合唱共演以来、毎年のように『第九』の公演の合唱団として数々のプロのオーケストラ等と共演してまいりました。その伝統は2016年に行われた準・メルクル指揮、「国立音楽大学創立90周年特別記念演奏会〈ベートーヴェン:交響曲第9番〉」へと脈々と引き継がれてまいりました。本学のあゆみは、日本における『第九』演奏のあゆみとも深いつながりを持っていると言っても過言ではありません。



◯国立音楽大学の地域貢献

本学では、歴史と伝統に裏打ちされた上質な演奏会を地域の皆さまにもお楽しみいただけるよう、音楽を通した地域交流、地域貢献を積極的に行ってまいりました。毎年5月に開催している「ファミリーコンサート」は、未就学児から入場できるコンサートで、立川市に本社を置く株式会社いなげやによる力強い支援を得て、好評を博しております。10月に開催する「大学院オペラ」では、新進気鋭のソリストと大学院修士課程の学生たちを中心としたキャストで、本格的なオペラ公演を気軽に楽しめることもあり、多くのお客様に足を運んでいただいております。

日頃よりご支援をいただいている多摩地域の皆様を含め、多くの方に一年の締めくくりとして『第九』をお楽しみいただくまたとない機会です。一流のソリストと学生たちによる合唱団、オーケストラとのとの競演をぜひご鑑賞ください。



◯出演者プロフィール

工藤俊幸(くどう としゆき、指揮)

国立音楽大学音楽学部作曲学科卒業。桐朋学園大学音楽学部オーケストラ研究科指揮専攻修了。指揮を崎田俊治、黒岩英臣、飯守泰次郎各氏に、作曲を増田宏三、島岡譲両氏に師事。ベルリン・ドイツ・オペラにて研修後、全国各地のプロオーケストラを指揮する傍ら、合唱指揮者としても活躍。NHK交響楽団定期演奏会(H.シュタイン指揮)等で二期会合唱団の合唱指揮、神戸市混声合唱団の指揮を務めた。山形交響楽団指揮者、群馬交響楽団指揮者のポストを歴任。国立音楽大学客員准教授。


高橋薫子(たかはし のぶこ、ソプラノ)

国立音楽大学卒業。同大学院声楽専攻修了。文化庁オペラ研修所修了。イタリア声楽コンコルソ・シエナ大賞、没後200年記念国際モーツァルト声楽コンクールでアンナ・ゴットリープ賞を受賞。91年からミラノ留学。帰国後数々のオペラ公演に出演するほか、各地でのリサイタル、宗教曲、『第九』などオーケストラとの共演においても高い評価を得ている。五島記念文化賞オペラ新人賞、村松賞、モービル音楽賞洋楽部門奨励賞、ホテルオークラ音楽賞などを受賞。藤原歌劇団団員。国立音楽大学講師。東京藝術大学講師。


与田朝子(よだ あさこ、メゾ・ソプラノ)

国立音楽大学卒業。文化庁特別派遣芸術家在外研究員として渡伊。東京二期会や新国立劇場を中心に『蝶々夫人』『羅生門』『セビリアの理髪師』『椿姫』『ファルスタッフ』『ばらの騎士』『アラベラ』『ルル』『イェヌーファ』『エフゲニー・オネーギン』『沈黙』『鹿鳴館』『ルサルカ』『修道女アンジェリカ』等多くのオペラに出演。また、『メサイア』『レクイエム』『第九』『復活』『第三交響曲』『大地の歌』等のソリストもつとめている。二期会会員。国立音楽大学講師。


望月哲也(もちづき てつや、テノール)

東京藝術大学卒業。同大学院修了。二期会オペラスタジオ修了。修了時に最優秀賞、川崎静子賞を受賞。文化庁派遣在外研修員として、オーストリア・ウィーンに留学。第70回日本音楽コンクール第2位。第11回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位入賞。モーツァルト『魔笛』タミーノ役にてヨーロッパデビューし多数のオペラに出演するほか、『マタイ受難曲』のエヴァンゲリストをはじめ、『レクイエム』『第九』等、宗教曲のレパートリーは30作品以上にもわたる。二期会会員。国立音楽大学講師。大阪音楽大学特任准教授。


久保田真澄(くぼた ますみ、バス)

国立音楽大学卒業。同大学院声楽専攻修了。94年五島記念文化財団の奨学生として渡伊。第62回日本音楽コンクール第3位。第2回フェルッチョ・タリアヴィーニ国際コンクール入選。留学中はミラノ、スイス、オーストリアの各地でオペラ、コンサートに多数出演。帰国後も98年藤原歌劇団に『セビリアの理髪師』バルトロ役でデビュー。新国立劇場には98年開場記念公演『アイーダ』でデビューし、数多くの公演で活躍している。

第5回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。藤原歌劇団団員。国立音楽大学准教授。


国立音楽大学オーケストラ

国立音楽大学オーケストラは3~4年次の弦・管・打楽器の学生を主体として編成されている。毎年の音楽鑑賞教室出演のほか、年2回開催している定期演奏会は2019年12月で132回を数え、招聘した指揮者には故岩城宏之、準・メルクル、高関健、梅田俊明等がいる。近年では、準・メルクル指揮マーラー『交響曲第5番』、また尾高忠明指揮ブラームス『交響曲第2番』等が大きな成果をあげている。2013年より準・メルクル、2015年より尾高忠明を招聘教授として迎え、さらなる教育の充実を目指している。



◯指揮者コメント

常々『第九』を指揮するというのは世界最高峰に登ることと同じなのではないかと思っています。生半可な気持ちや軽装備で挑んでも弾き返されるだけです。精神と技術を整え、祈るような心も持ちながら曲に近づいて行くことが僕にとっては必要です。前に一度登ったことがあるからといって今回も必ず登頂出来るとは限らないですし。とにかく怖い、しかしそれ以上にわくわくする取り組みなのです。

今回「オールくにたち」の一員として『第九』を演奏出来るのは本当に嬉しくありがたいことです。いざ舞台の板の上に乗ってしまえば先生や学生といった立場の差は関係なく、日頃から無心に音楽を追求している純粋な仲間としてひたすらベートーヴェンの音楽に奉仕するだけです。当日、演奏者ひとりひとりのこの曲にかける強い思いを感じ取っていただければ幸いです!



◯開催概要

第132回オーケストラ定期演奏会

日時      : 2019年12月24日(火) 19:00開演(18:15開場)

会場      : 国立音楽大学講堂大ホール

チケット    : 発売中

料金      : 全席自由 1,000円

チケット取り扱い: チケットぴあ 0570-02-9999

          (セブン-イレブン、ファミリーマート、チケットぴあ店舗)

          国立音楽大学書籍売店(宮地楽器) 042-537-8200

          宮地楽器ららぽーと立川立飛店 042-540-6636

          宮地楽器小金井店ショールーム 042-385-5585

出演      : 高橋薫子(ソプラノ)、与田朝子(アルト)、

          望月哲也(テノール)、久保田真澄(バス)、

          工藤俊幸(指揮)、国立音楽大学オーケストラ(管弦楽)、

          国立音楽大学合唱団(合唱)

曲目      : J.ブラームス/大学祝典序曲 作品80

          L.v.ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」作品125

会場アクセス  : 西武新宿(拝島)線 玉川上水駅下車 改札出て左へ 徒歩7分

          多摩モノレール 玉川上水駅下車 改札出て右へ 徒歩7分



国立音楽大学公式Webサイト

https://www.kunitachi.ac.jp/



■本公演に関する問い合わせ先

国立音楽大学演奏センター

Tel:042-535-9535

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