在野の民俗学者・宮本常一とそのパトロン渋沢敬三。二人の麗しき...

在野の民俗学者・宮本常一とそのパトロン渋沢敬三。 二人の麗しき師弟関係を作家・佐野眞一が 渾身の筆で描いた大宅賞受賞作、ついに電子化!

文藝春秋電子書籍編集部は、佐野眞一の著書『旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三』を電子書籍として配信いたします。2019年11月8日(金)より、各電子書店にて順次配信開始です。


日本中の村と島を歩き尽くした男がいた──。宮本常一は瀬戸内海の貧しい島で生まれ、日本列島の津々浦々を旅し、その土地に伝わる貴重な話を収録しました。代表作『忘れられた日本人』をはじめ多くの著書を執筆し、民俗学者として柳田国男以来最大の業績を上げたといわれています。


渋沢敬三は、新1万円札の肖像画となる「日本資本主義の父」渋沢栄一の孫として生まれました。渋沢一族の後継者として第一銀行副頭取を務め、日銀総裁、大蔵大臣を歴任するなど財界人として活躍します。一方で、私設博物館「アチック・ミューゼアム」を設立して日本の民俗学の発展に尽力し、パトロンとして物心両面で宮本を支え続けました。


本書は、対照的なふたりの30年に及ぶ交流を描き、宮本民俗学の輝かしい業績に改めて光を当てた傑作評伝です。1996年の刊行時から大きな評判となり、第28回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しました。


「渋沢栄一はすっかり時の人となってしまった。だが、これを読む読者の方々には、巨人・栄一の陰には、いまや「忘れられた日本人」になってしまった感のある敬三や宮本という素晴しい日本人がいたことを忘れないでほしいのである」(本文より)


渋沢栄一は、2021年のNHK大河ドラマの主人公 になります。電子版では、栄一、敬三、宮本の織りなす不思議な縁を題材にした新稿「素晴しき『助平』たち 渋沢栄一と宮本常一」を収録しました。


■書誌情報■

書名:旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三

詳細URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1673400800000000000N

価格:950円・税込(※電子書店によって異なる場合があります)


配信開始日:11月8日(金)

主要販売電子書店:Kindleストア、Apple Books、楽天Kobo、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto、BOOK☆WALKER他、電子書籍を販売している主要書店


■著者プロフィール■

佐野眞一(さの・しんいち)

1947年、東京に生まれる。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家として活動を始める。97年『旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三』で大宅壮一ノンフィクション賞、2009年『甘粕正彦  乱心の曠野』で講談社ノンフィクション賞を受賞。主著に『巨怪伝 正力松太郎と影武者たちの一世紀』『カリスマ 中内功とダイエーの「戦後」』『東電OL殺人事件』『阿片王 満州の夜と霧』『津波と原発』『あんぽん 孫正義伝』『唐牛伝 敗者の戦後漂流』などがある。

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