国産の生命科学研究用ソフト『Subio Platform』、 リリースから2年でダウンロード数1,600、解析プラグイン導入数450を突破!
~海外製品にほぼ独占されていた市場で、勢力図を塗り替えるほど急速浸透~
2011.04.13 13:30
株式会社Subio(所在地:東京都新宿区、代表取締役:田部 暁郎)が提供する、国産の生命科学研究用ソフト『Subio Platform』は、リリースから2年でダウンロード数が1,600を突破し、また解析プラグインの導入数も450を突破いたしました。海外製品にほぼ独占されていた市場において、勢力図を塗り替えています。
(※2011年4月12日現在、ダウンロード数 1,638、解析プラグイン導入数 453)
■『Subio Platform』浸透の経緯
オミクス(遺伝子の網羅的解析)は、抗癌剤の開発や再生医療など最先端の医薬研究に欠かせないものとなっています。このような研究には、専門的な解析ソフトが不可欠ですが、非常に高価な海外製品か、無料だが難しくて特別な技術を持つ人にしか使えないソフトしかなく、生命科学の研究に携わるほとんどの研究者にとって非常に敷居の高いものでした。特に日本では、生命科学研究用の機材、薬品、ソフトウェアなどの価格が海外に比べて数倍高く、多くの若手研究者や学生が、最先端の技術動向に追いつくことが難しい状況が深刻化しており、バイオ産業における研究開発の空洞化が懸念されています。
このような危機的状況を改善すべく、2008年に株式会社Subioを設立し、1年かけて自社開発した後、2009年4月13日に『Subio Platform』をリリースしました。『Subio Platform』は誰でも無料でダウンロードして利用できるうえ、世界最高のデータビューワーを備えており、ITに馴染みの薄い実験中心の若手研究者や学生にオミクスの門戸を広げました。
解析機能はプラグインで提供しており、世界最低の費用(海外製品の国内価格に比べて50分の1から4分の1程度)で導入することができます。高価な海外製品からの乗り換えはもちろんですが、これまでエクセルや無料ソフトを使っていた研究者の間にも広がり、リリースからわずか2年でシェアを急拡大させました。国産ソフトとしてはこれまでなかったことです。
『Subio Platform』は、29カ国、321の大学や企業、903人の研究者から1,638本ダウンロードされました。また、解析プラグインは4カ国、97の大学や企業に453本導入されました。遺伝子発現、染色体、タンパク質や代謝物など多様なオミクスデータを統合解析する基盤ソフトウェアとして、アフィメトリクス・ジャパン株式会社、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社、ライフテクノロジーズジャパン株式会社、株式会社エービー・サイエックスなどの大手機器メーカーとも連携し、日本発の世界標準に向けて着実に実績を積み重ねています。
■『Subio Platform』について
『Subio Platform』は、米Silicon Genetics社時代からGeneSpringの市場開拓に参加した代表取締役の田部が、5年にわたりお客様サポートを担当した経験から、研究者にとって本当に必要な解析機能や使い勝手を徹底的に検証した上でゼロから設計し直し、日本国内で開発したソフトウェアです。お客様からは「シンプルで使いやすい」「手頃な価格で購入しやすい」「サポートが万全で安心」と高い評判を受けており、ほとんどクチコミと紹介だけでユーザーを増やしています。
■株式会社Subioについて
名古屋大学出身の4人の共同出資により、2008年2月に設立。ビジネスプランおよび技術力は、多摩大学大学院によるビジネスコンテストでA賞を受賞し、また、東京都中小企業振興公社の事業化可能性評価事業の支援を受けております。社員および親戚や友人・知人、ユーザーなど総勢56名から6千万円出資を受けている一方、ベンチャーキャピタル等からの出資を一切受けていない資本構成、さらにインターネット回線を利用して全員在宅勤務など、新しい企業のあり方を実験的に模索しているのも特徴です。
URL: http://ja.subio.jp/