40~50代に親の運転について意識調査! 高齢者ドライバー問題にどう取り組むべきか -------------------------------------------------- 「親の運転に不安を感じたことがある」人が約6割にも関わらず、 「親子で話題にしたことも話し合ったこともない」人は約4割も! 高齢者ドライバーと家族のコミュニケーション不足が明らかに! --------------------------------------------------
*調査時期:2019年8月 *調査対象:全国の40~50代300名 *調査方法:インターネット調査
2019.12.02 10:00
ネット型自動車保険「おとなの自動車保険」を販売するセゾン自動車火災保険株式会社は、近年、高齢者の運転による交通事故の報道が増え続ける中、高齢者の運転をとりまく課題や家族の向き合い方を考えるため、子世代である全国の40~50代の300名を対象に意識調査を実施しました。
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【主な調査結果】
(1) 40~50代の約8割が、「親など高齢者にとって車は生活の足として欠かせない」
両親など高齢者ドライバーにとって自動車は不可欠かという質問に対し、40~50代の8割弱の人が生活に不可欠と回答。両親など高齢者の運転の目的は、買物など日常の移動手段がほとんどを占めた。
(2) 高齢者である親の運転。不安を感じても「話し合ったことがない」が約4割
親の運転に不安を感じたことはあるが、運転技術や免許返納といった話題に関しては、親子間で十分にコミュニケーションがとれていない状況が4割にも。
(3) 自身が高齢になったら?40~50代の6割近くが「免許返納は自分の運転に自信がなくなったとき」
自分自身の免許返納時期に関しては、「自分の運転に自信がなくなったとき」という自己判断だと答えた人が6割近くも。
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40~50代の多くが、「親など高齢者にとって車は生活の足として欠かせない」と回答しています。そのため、親の運転に不安を感じることが多くなってきても、親の今後の運転に関する話題はなかなか切り出しづらいのだと考えられます。この問題に関して、実際に親子で十分にコミュニケーションをとれていない人も多いことが、今回のアンケートによって明らかになりました。
高齢者ドライバーの問題は人の命にも関わる可能性があります。まずは、ご両親と会話し、運転技術や車の使用頻度などを把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。
【調査結果まとめ】
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(1) 【日常における車の必要性】40~50代の約8割が、「親など高齢者にとって車は生活の足として欠かせない」
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(1)-1 両親など高齢者ドライバーにおける運転不可欠度は「そう思う」が約4割、「ややそう思う」を足すと、40~50代の約8割が生活に不可欠だと回答。
図1-1
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(1)-2 両親など高齢者の運転目的は「買物など日常の移動手段として」が最も多く、9割近くに及ぶ。また、「自分の通院」も半数近い46.7%となっている。
図1-2
「生活の足」とは具体的にどういうことなのか、40~50代へのアンケート結果では、両親など高齢者ドライバーの運転の目的は「日常の買い物」や「通院」などがほとんどだと分かりました。
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(1)-3 40~50代の約7割が、両親をはじめとした身近な人の中に、運転免許を自主返納した人はいないという環境にある。
図1-3
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(2)【親の運転に関する家族内コミュニケーション状況】高齢者である親の運転。
不安を感じても「話し合ったことがない」が約4割
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(2)-1 親の運転に不安を感じたことがある人(たまにあるを含む)は64%と半数以上を占めた。
図2-1
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(2)-2 親の運転に「不安を感じたことがある(たまにあるを含む)」と回答した人のうち40.1%もの人が、親の今後の運転について「話題にしたことも話し合ったこともない」と回答。「不安を感じたことがない」と回答した人に至っては、「話題にしたことも話し合ったこともない」が73.1%。
図2-2
まだまだ健康で元気で、何の問題もなさそうに見える親の運転について、「自分の親は大丈夫だろう」と気に留めていない人もいるでしょう。また、「ちょっと気になるな」と思っていても、運転技術や免許返納といった話題は、親のプライドを傷つける可能性もあり、なかなか話を切り出しにくいという側面もあるかもしれません。
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(2)-3 親の自動車保険の会社名も契約内容も知らない40~50代が、6割以上。
図2-3
このように、親子の間で十分にコミュニケーションがとれていない状況で、もし自分の親から「事故を起こしてしまった」という連絡が来たらどうなるのでしょうか。
今回の調査では、「親の自動車保険の会社名も契約内容も知らない」または「保険に加入しているかどうか知らない」という人が6割を超えていることもわかりました。もしものときに、きちんと補償される内容になっているでしょうか。
万が一のことが起きてしまった後では、補償内容は変更できません。いざというときのために、親が加入している保険について把握しておくことも大切。まずは自動車保険の内容の確認を切り口に、運転や免許返納に関する話を始めてみるのも一つの方法かもしれません。
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(3)【免許返納への意識】自身が高齢になったら? 40~50代の6割近くが「免許返納は自分の運転に自信がなくなったとき」
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(3)-1 40~50代が、自身の免許返納を検討するタイミングと考えているのは、「自分の運転に自信がなくなったとき」が最も多く58.3%と半数以上を占めた。
図3-1
上記の結果から、40~50代の多くの人が、自己判断で免許返納を考えるということが分かります。
高齢者ドライバー本人も自己判断に頼り、自分の運転の危険度をなかなか自覚できないという場合もあります。この自己判断が、高齢者ドライバーである親との話し合いを難しくする要因のひとつとして考えられます。
まずは高齢者ドライバーの周りにいる家族が、運転技術や車の使用頻度を把握するところから話合ってみてはいかがでしょうか。
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<専門家に聞いてみました! 高齢者ドライバー問題を解決するカギ>
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両親に対して「なかなか話を切り出せない…」という方に、高齢者ドライバー問題の専門家である、NPO法人高齢者安全運転支援研究会の平塚雅之さんに、家族で話し合うためのキッカケになる質問例を5つ教えていただきました。
1. 最近、体の調子はどう?
2. 運転中に怖いことはなかった?
3. 保険の見直しをしてみない?
4. ドライブレコーダーを使ってみない?
5. もし運転ができなくなったら、どうする?
高齢者ドライバーである親と、運転や免許返納について話し合うときに大切なのは、「頭ごなしに免許返納を勧めない」「親に対してのリスペクト」「大切な両親に健康で長生きをして欲しい」といった気持ちです。
口うるさく運転について指摘するのではなく、世間話や昔話をしながら、上記の質問を使って会話を切り出して、親御さんの運転状況をそっと確認してみましょう。
「家族で話し合うための5つのキッカケ」の詳細や、軽度の認知障害が運転に影響を及ぼしていないか確認できる「運転時の認知障害チェックリスト」(NPO法人高齢者安全運転支援研究会 作成)などを、セゾン自動車火災保険が運営するwebメディア「教えて!おとなの自動車保険」( https://www.ins-saison.co.jp/otona/oshiete/car/research02.html )の記事でご紹介しております。
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【プロフィール】平塚 雅之(ひらつか まさゆき)
特定非営利活動法人 高齢者安全運転支援研究会・事務局長
1958年生まれ。一般社団法人日本自動車連盟(JAF)に約26年在籍したのち、2012年の研究会発足に尽力し2013年より現職。自動車の使用環境に対し、ユーザーの視点から問題提起する。近年は、特に高齢ドライバーと認知機能の問題に対し、独自の調査研究に基づき意見を発信している。日本認知症予防学会の認定資格である「認知症予防専門士」でもある。
平塚 雅之
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本調査のさらに詳しい結果や座談会の声は、セゾン自動車火災保険が運営するwebメディア「教えて!おとなの自動車保険」に掲載していますので、併せてご覧ください。
<記事前編>
「親の運転に不安を感じたことがある」人が約6割!40~50代の子世代は、高齢者ドライバー問題にどう取り組むべきか ~調査編~
https://www.ins-saison.co.jp/otona/oshiete/car/research01.html
<記事後編>
頻発する高齢者ドライバーの事故、子世代は親の運転を実際どう考えている?リアルな声を聞いてみた ~座談会編~
https://www.ins-saison.co.jp/otona/oshiete/car/research02.html
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【調査概要】
名称 :高齢者運転に対する子世代の意識調査
調査テーマ:高齢者の自動車事故が社会問題化する中、高齢者の子世代(40~50代)における、高齢者ドライバーや免許返納などに対する意識を明らかにする
<調査(1)>
■調査主体:セゾン自動車火災保険株式会社(SOMPOホールディングスグループ会社、
本社:東京都豊島区、代表取締役社長:梅本 武文)
■調査方法:インターネット調査
■調査時期:2019年8月
■調査対象:40~50代の男性300名
<調査(2)>
■調査方法:グループインタビュー
■調査時期:2019年9月
■調査対象:首都圏在住40~50代の男性6名
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