無料会員登録

サクソバンク、「2011年第2四半期世界経済予測」を発表  ~東日本大震災、中東、北アフリカ情勢が世界経済に与える影響は? 日本株、円ともに復活を予想~

オンライン・トレーディングおよび投資を専門とするサクソバンク(Saxo Bank A/S、デンマーク)は、2011年6月までの世界経済の見通しを簡潔にまとめた「2011年第2四半期世界経済予測」を発表しました。

全レポートはこちらから: http://www.saxobank.co.jp/about_saxobank/press/2011/04/20112.html

2011年に入ってからの世界経済は概ね強い成長を続けています。しかし、リスクの高い資産への投資を増やしてもいいというゴーサインが出ているわけではありません。サクソバンクでは、中東・北アフリカの民衆蜂起、大震災に襲われた日本経済、当初の予定通りと予想されるアメリカの量的金融緩和第2弾(QE2)の終わりを考慮に入れて、第2四半期は市場の変動が大きくなると予測しています。その結果、市場の2WAY化(二極化)がこれまで以上に進む可能性があります。

最新の四半期予測では、経済の強い成長と、アメリカのQE2に代表される中央銀行による金融緩和策が、第1四半期を通して、商品価格を高止まりさせたこと、QE2の米ドル相場への影響などを分析しています。インフレ圧力が高まりつつあるなかで、金融当局は政策金利の正常化(引き上げ)への動きを見せていることも取り上げています。

サクソバンクの予測チームは、QE2による実際の相場下支え効果の度合いを検証するとともに、QE2が予定どおり同四半期末に終了する場合、新たな量的緩和策がない状態に市場がどのように対応するかについても分析しています。予測チームの基本シナリオは、最終的にはアメリカの量的緩和第3弾(QE3)の可能性を視野に入れているという意味で、先に発表した「2011年世界経済予測」と変わっていません。それは、流動性の確保がソルベンシー(支払い能力)問題への金融政策面での選択肢であることに変わりがないからです。

サクソバンクのチーフエコノミスト、ステーィン・ヤコブセンは次のようにコメントしています。

「米準備制度理事会(FRB)は、さらなる金融緩和策に向けた十分な議論を進めるうえで欠かせない新たな景気後退が起こることをひたすら待っているかのように見受けられます。3月11日に起きた東日本大震災が、QE3の可能性を高めているようです」

「世界の主要テーマ別に見ていくと、まず、日本の株式相場と円相場の復活が予想されます。アメリカのS&P500種指数は、ヨーロッパの財政危機が悪化しなければ、1385-1400を目指す展開となるでしょう。アメリカでは、QE2が当初の予定どおり6月末に終結したあとも、連邦公開市場委員会(FOMC)はFRB保有証券の元本償還資金の再投資を継続すると予想しています。世界経済全体では「逆戻り」現象が起こりそうです。2010年第4四半期には予想以上の成長が見られましたが、その勢いは2011年前半には弱まるものと思われます。需要が公的部門主導から消費者主導にシフトするかどうかも当面の注目点です。株式相場については、政府が模様眺めの姿勢を続ける可能性があるために、『控えめな強気』という見通しをしています」

「欧州中央銀行(ECB)の利上げへの強い姿勢にはやや驚いています。ユーロ圏のコアインフレの低さを考えると、ECBの姿勢からは政治的な意味合いが読み取れます。しかし、世界の主要諸国にとって、利上げは、新たな金利引き締めサイクルの始まりというより、金融政策の舵を量的緩和から正常化に向けて切り換えるため一歩だというのが私たちの認識です。アメリカについては、量的緩和第3弾(QE3)を打ち出すかどうかを注視しています。連邦準備制度理事会(FRB)は新たな緩和策が必要となる次の景気後退が巡ってくるのをじっと待っているように見えます。私たちのQE3に関する予測が正しければ、金、銀、貴金属の価格上昇が続くことが予想されます」

「2011年第2四半期世界経済予測」は次の分野をカバーしています。
・経済
・政策金利
・FX、為替市場
・FXオプション
・株式市場
・商品(コモディティ)市場


※本レポートは4月14日に英文で本社より発表されたレポート http://www.saxobank.com/about-us/press/Documents/saxo-bank-quarterly-outlook-q2-2011.pdf を日本語に翻訳したものとなります。


【サクソバンクFX証券株式会社について】
社名  : サクソバンクFX証券株式会社
      第一種金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第239号
      商品先物取引業者 経済産業省および農林水産省許可
所在地 : 〒106-0041 東京都港区麻布台1-7-2 神谷町サンケイビル10F
加入団体: 日本証券業協会、社団法人金融先物取引業協会、
      日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会
URL   : http://www.saxobank.co.jp

【サクソバンク(Saxo Bank A/S)について】
サクソバンクは、オンライン取引と投資を専門とするグローバル投資銀行です。最先端のオンライン取引プラットフォーム「SAXOTRADER」、「SAXOWEBTRADER」と「SAXOMOBILETRADER」を通してFX、CFD、株式、先物、オプションなどデリバティブ商品のポートフォリオ管理を20以上の言語で提供しています。サクソバンク・アセット・マネジメント(Saxo Asset Management)は、個人富裕層と機関投資家向けのサービスを提供するために2009年に設立されました。サクソバンク・グループは2010年にも業務拡大を推進し、オンライン投資運用専門会社サクソE*トレードバンク(Saxo-E*Trade Bank)、デンマークの貯蓄銀行バラールップ・シュパーカッセ(Brorup Sparekasse)を傘下に収めました。そのほかにも、ソフトウエア開発会社Inittoを買収しました。サクソバンク・グループは本社をデンマークに置き、イギリス、イタリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スペイン、フランス、ウクライナ、チェコ共和国、アラブ首長国連邦、インド、オーストラリア、シンガポール、日本で業務を展開しています。

詳細はウェブサイトをご参照ください。
URL: http://www.saxobank.com (グローバルサイト)

報道関係者向け
お問い合わせ先

@Press運営事務局までご連絡ください。
ご連絡先をお伝えいたします。
お問い合わせの際はリリース番号「20195」を
担当にお伝えください。