文藝春秋電子書籍編集部では、1月17日（金）より、阪神・淡路大震災をテーマにしたコミック『メディア 1995年1月17日を私たちは忘れない』『Still alive まだ生きている』の2冊を電子書籍で発売します。原作は「みをつくし料理帖」シリーズ等の高田郁さん（漫画原作者時代のペンネームは川富士立夏）。

　元々は、1998年～99年に集英社で刊行された2冊。阪神・淡路大震災から25年を迎える今、電子書籍として復刻しました。どちらも震災を経験した放送局員、救急隊員への取材を元に、高田さんがストーリーを手がけています。

『メディア 1995年1月17日を私たちは忘れない』は、「JBS放送大阪本社」に就職した7人の男女が主人公。TV報道記者、カメラマン、ラジオ局員、アナウンサーなど、ばらばらの部署に配属された彼・彼女らが、震災後に報道とどのように向き合ったのかが描かれています。

文春オンラインで冒頭を公開予定です。URLはこちら。（17日朝公開）

https://bunshun.jp/articles/-/26097

『Still alive まだ生きている』は、消防官の葛藤を軸に震災下の人々を描いています。救急救命士の野上、通信指令室に勤務する逆瀬は、突如起きた大地震に対応しようとするのですが、想定外の事態が連続して起こります。震災当時の「消防は何もしてくれない」という声は本当だったのか、読者に問いかける一冊です。    

文春オンラインで冒頭を公開予定です。URLはこちら。（17日朝公開）

https://bunshun.jp/articles/-/26083

　今回の電子復刻に際して、原作者の高田さん、作画を担当されたみなみなつみさん、奈良郁子さんからコメントをいただきました。

■電子化にあたってのコメント    

私の創作の原点は、漫画原作者時代にあります。重い題材を扱った原作を、読み物として仕上げてくださった奈良さん、みなみさんに改めて感謝します。また、２０年以上の時を経て、電子版で新たな読者さんと出会える幸せを思います。（高田郁）

天災や人生の危機が避けようもなく訪れた時、私にとっての“杖”となる作品になりました。高田さん、読者の皆様に深く感謝です。（みなみなつみ）

恐らく、自分一人だったら描かないジャンルでした。未知の領域に踏み込めたのは、原作者さんの強い意志に導かれてのことでした。そしてもう一人、黙々と素晴らしい作業で背中を支えてくれたアシスタント嬢。ただ静かに感謝です。（奈良郁子）

※高田郁さんの「高」の字は「はしごだか」が正式表記です。

■書誌情報

書名：『メディア 1995年1月17日を私たちは忘れない』

原作：高田郁（川富士立夏）

作画：みなみなつみ

価格：税込499円（※電子書店によって異なる場合があります）

配信開始日：1月17日（金）

詳細URL：https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692077900000000000O

書名：『Still alive まだ生きている 救急隊員が見た阪神・淡路大震災ドキュメンタリー・コミック』

原作：高田郁（川富士立夏）

作画：奈良郁子

価格：税込499円（※電子書店によって異なる場合があります）

配信開始日：1月17日（金）

詳細URL：https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692078000000000000N

主要販売電子書店：Kindleストア、Apple Books、楽天Kobo、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto他、電子書籍を販売している主要書店