エンタープライズブロックチェーン企業のInsolar、 2020年2月3日にMainNetを運用開始
開発活動で世界第1位 主要顧客を近々発表する予定
ニューヨーク州、ニューヨーク - エンタープライズブロックチェーン企業であるInsolarは、世界で最もアクティブなブロックチェーンプロジェクトとして、2年間にわたる大規模な研究・技術開発を経て、記録的な速さでTestNetの運用を開始しました。このたび、TestNetに続きMainNetの商用サービスを2020年2月3日に開始することを発表しました。
■今日のエンタープライズブロックチェーンの課題
たとえば、サプライチェーンの透明性を向上し、新しいプロセス自動化を導入し、費用のかかるベンダーとの長い交渉を回避したいと考えている企業があるとします。その企業は、ごく自然に分散型台帳テクノロジーが解決策だと考えるでしょう。確かにイーサリアム、ハイパーレジャーファブリック、R3コルダなどの大半の既存プロトコルは、パイロットプログラムとしては優れています、しかし、実際に採用するとなると、ネットワークへ参加する者が直面する頭の痛い問題があるため、結局導入は見送られます。具体的には、複雑なノードの実行、内部関係者の教育、コストの急増、トランザクション速度の低下、疑わしいセキュリティ、広範囲にわたる調整などの問題です。その結果、エンタープライズブロックチェーンの採用は期待に反して遅々として進みません。このような状況においてInsolarが重要な役割を担います。
InsolarのMainNetは、運用開始当初からこれらの課題に取り組んでおり、今後のロードマップにおいても引き続き対応していきます。Insolarチームは、過去2年にわたり、フォーチュン・グローバル500にランクインしたデジタルトランスフォーメーションとイノベーションのリーディング企業や、世界有数の大学の研究者と協力してきました。その目的は、企業環境での分散型台帳技術に期待される真のメリットを特定し、業界が抱えている障害を克服する支援をするためです。
InsolarのCEO、Andrey Zhulinは次のように述べています。「Insolar MainNetの立ち上げは、世界中の業界でブロックチェーンの導入を担う企業やテクノロジーリーダーにとって画期的な出来事です。データ交換はあらゆるビジネスプロセスのバックボーンです。MainNetは、クラウドベースのノードと比類のないトランザクションスループットを備えた、エンタープライズグレードの分散型台帳技術に基づいた信頼できるデータ交換を可能にします。企業の皆様に対して、このようなツールを初めて提供できることを大変嬉しく思っています。」
■Insolarが生み出す優れた成果
先ほど想定した企業が、ブロックチェーンパイロットプログラムの成功に続いて、世界中の何万ものベンダーやパートナーにそのプログラムをシームレスに拡張したらどうなるでしょう。ベンダーは、ITインフラストラクチャに投資する必要はなく、ブロックチェーンの知識がなくともシンプルなウェブインターフェースを使用することができます。さらには、このソリューションをSAPやOracleなどの自社のERPソフトウェアと統合することもできます。そのうえ、このソリューションを導入すると、ほとんどのブロックチェーンソリューションに求められる従来の冗長性や電力コストなしで、毎秒20,000件以上のトランザクションを簡単にサポートできます。企業とサプライヤのネットワークは、人員やインフラストラクチャに追加投資することなく、また、法外に高価な運用コストをかけずに、確実に費用対効果を生みだし大幅なコスト削減を達成します。
上記のすべてを実現できるのが、MainNetの基盤となるテクノロジーであるInsolar Blockchain Platformです。
■XNS、Insolarウォレット、およびInsolar Explorerの導入
このたび運用が開始されるInsolar MainNetの主要コンポーネントには、ネイティブXNSコイン、Insolarウォレット、Insolar Explorer、およびアーキテクチャが含まれます。このアーキテクチャは、現実世界のエンタープライズアプリケーションのデプロイに必要なストレージとスピードを備えた、安全で第三者監査人による監査を受けています。
Insolar MainNetは、InsolarのネイティブコインであるXNSを初公開します。XNSは、長年使用されているERC20トークンであるINSをリプレースして、急成長するエコシステム経済を牽引します。INSの所有者は、MainNetの立ち上げ初日にトークンをXNSに両替してInsolarの新しいネイティブウォレットで保管し、再設計されたInsolar Explorerでトランザクションを表示することが可能です。INSからXNSへの移行プロセスの詳細については、Insolarのウェブサイトをご覧ください。また、XNSがInsolarエコシステムで機能する方法についての詳細はInsolar経済白書をお読みください。
■テスト済み、審査済みで、直ちに導入可能
MainNetは、企業にとってミッションクリティカルなシステムであるため、安全で安定した本格展開を確実に実施する必要があります。そこで、Insolarのエンジニアがグローバルサイバーセキュリティの大手企業であるKaspersky Labと連携することで、徹底的なコード監査を実施して10月末に滞りなく完了しました。20年以上にわたり、高度なデジタル脅威と戦い、危機を未然に防いできたKaspersky Labは、Insolarのネットワークへ侵入テストを実施し、企業向けオンボーディングの準備状況を検証するパートナーとして理想的な選択肢でした。
さらにInsolarは、業界のベストプラクティスに合わせて、サイバーセキュリティプラットフォームHackerOneを通じてバグ報奨金を提供することで、ネットワークのセキュリティを向上させます。このバグバウンティと呼ばれるバグ報奨金プログラムは、選ばれたハイレベル専門家グループから利用できるようになり、その後一般に公開される予定です。
■未来への道:今後提供される機能と採用予定
MainNetの基盤技術であるInsolar Blockchain Platformは、企業に独自のメリットを数多く提供します。
・参加者は自分のノードを実行せずにネットワークに参加可能
企業は、インフラストラクチャや技術的なノウハウを提供することなく、何万ものクライアントやベンダーをネットワークに追加することができます。
・線形のスケーラビリティ
一般的なプロトコルは、トランザクションスループットの所定の増加に対してコンピューティングリソース量が指数関数的に増加します。一方でInsolarは、ネットワークに想定されるスループットの増加に対して必要なリソース量は直線的に比例して増加します。したがって、毎秒数十万件のトランザクションを達成することは経済的な見地からも可能であり、最も要求の厳しいユースケースでも十分処理できます。
・簡単に利用可能
エンジニアは、プラットフォームを操作するために新しいプログラミング言語を学ぶ必要はありません。プラットフォームはJavaで実行されます。Insolarは既存のハードウェアでも実行でき、他のブロックチェーンや、SAPおよびOracleなどのEPRを含むエンタープライズレガシーシステムと互換性を保つように設計されています。
将来的には、Insolarのお客様は、新規で緊急のユースケースに合わせてプラットフォームを拡張するカスタム契約や、1つのネットワーク内で許可および無許可のアクセスを可能にするドメインガバナンス、そして企業内および国の規制要件に準拠するために隔離されたデータストレージなどの提供を期待できます。最近発表された、InsolarとMicrosoft AzureおよびOracle Cloudとのコラボレーションにより、Insolarのお客様は、既存のインフラストラクチャとのシームレスな統合も期待できます。
企業向けに構築されたプラットフォームとして、一流のエンタープライズ企業が次々とMainNetのオンボーディングに加わっていることは驚くに値しません。これらの企業には、金融サービス、エネルギー、および小売などの業界のマーケットリーダーが含まれ、今後数か月のうちに企業名が明らかにされます。ぜひご期待ください。
■Insolarについて
データ交換はすべてのビジネスプロセスのバックボーンです。Insolarは、企業間で信頼できるデータ交換を可能にするプラットフォームとソリューションを開発しています。Insolarのテクノロジーは、データの一貫性、透明性、セキュリティを確保します。アクセスを制御し、共有データの所有権を保持します。
Insolarは、Microsoft、Oracle、UC Berkeley、およびFortuneグローバル500企業と連携しています。私たちのチームは、ヨーロッパと北米に在住する50名のエンジニアを含む80名以上のメンバーで構成されています。
詳細については、 https://insolar.io/ をご覧ください。
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