ローコード開発コミュニティ、 リファレンスモデルにもとづく評価用実装の提供開始
同一のシステム仕様にもとづく各種ツールでの実装版を用いた比較検討が可能に
ローコード開発コミュニティ(会長:関 隆明、Low Code Development Community、以下 LCD)は、ローコード開発ツールの導入を検討している企業を対象に、「ローコード開発リファレンスモデル(以下 リファレンスモデル)」の無償提供を開始します。同一のシステム仕様にもとづく実装版の動作を見ることで、各ツールの特性や方向性を手早くかつ効果的に確認できるようになりました。
この世界的にも珍しい試みは、2018年12月にLCDにて発足した「ローコード開発リファレンスモデル分科会」による活動の一環です。ツールベンダー各社が規定のシステム要件にもとづいて開発した「実際に動作するシステム」が、導入検討用資料としてLCD会員限定で無償提供されます。カタログや営業トークからはわからない、各ツールのリアルを体感していただくことが目的です。
提供される「リファレンスモデル」は、共通のシステム要件定義と各ツールでの実装版で構成されています。記念すべき最初のシステム要件として、分科会のメンバーでもある渡辺幸三氏らによってまとめられた「花束問題」を採用しました。顧客指定の記念日に花束を届ける通販事業で、欠品を起こさず、かつ廃棄数量を最小におさえるための在庫管理上の工夫が必要な高度なシステム要件が含まれます。これに対応するためにまとめられたデータモデルだけでも、一見の価値があります。
あらゆる環境の変化が著しい昨今、業務システムに求められる要件の不確実性は急激に増大しています。システム要件定義は、現状の非効率を改善するためでなく、新しい事業のあり方とそれを支えるしくみを創造するための作業に変容しつつあります。そのためには、ツールを用いて短期間でシステムを開発し実際に使ってみること(プロトタイピング)が一番の近道です。こうした開発スタイルとしていわゆる「アジャイル開発手法」が注目されていますが、本格的な業務システム向けの具体的な手順や方法論、成功事例が海外と比べ圧倒的に不足しています。そのためLCDは、モデリングとローコード開発ツールを軸とするアジャイル開発方法論の提供も視野に入れており、日本国内の実効的アジャイル開発のデファクトスタンダードの確立も目指しています。
LCDは、これからも企業のスピード経営の実現と、魅力あふれるIT業界への変革を目指して、ローコード開発ツールとアジャイル開発手法の導入をサポートしてまいります。
■ローコード開発コミュニティについて
<正式名称>
ローコード開発コミュニティ(旧・超高速開発コミュニティ)
<設立>
2013年8月
<会長>
関 隆明(ICT経営パートナーズ協会会長)
<幹事企業 ※五十音順>
株式会社ウイング、SCSK株式会社、キヤノンITソリューションズ株式会社、株式会社ジャスミンソフト、株式会社BlueMeme、有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所
<事務局>
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1-25 秋葉原鴻池ビル2F
株式会社ウイング内 ローコード開発コミュニティ事務局宛て
<URL>
https://www.x-rad.jp/index.html
■ローコード開発リファレンスモデル分科会について
<正式名称>
ローコード開発リファレンスモデル分科会
<設立>
2018年12月
<参加企業(取扱製品) ※五十音順>
株式会社インテリジェント・モデル(ODIP)、株式会社ウイング(Genexus)、SCSK株式会社(FastAPP)、キヤノンITソリューションズ株式会社(Web Performer)、株式会社ジャスミンソフト(Wagby)、第一実業株式会社(Coffee Shop)、株式会社BlueMeme(OutSystems)、有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所(ユニケージ開発手法)
<ブログ>
<活動内容>
ソフトウェアベンダー各社が同一のシステム要件にもとづき実装し、実際に動作するアプリケーションのモデルや設計情報を公開することで、ローコード開発ツールの導入を検討している企業に、単純な機能比較ではない現実的な技術検証および価値検証の機会を提供することを目的に、株式会社BlueMeme代表取締役・松岡真功を中心に発足。ローコード開発ツール向けのアジャイル開発方法論の提供を視野に入れ、日本国内のアジャイル開発のデファクトスタンダードの確立を目指す。月1回の定例にて、アプリケーションの発表やモデル開発者との質疑応答やベンダー間の意見交換を実施。
ZDNet連載「アジャイル開発を加速させるローコード技術の衝撃」
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- 企業動向
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