株式会社サイカ(本社：東京都千代田区、代表取締役CEO：平尾 喜昭、以下 サイカ)は、独自の広告調査・研究レポートの第15弾として、「消費者1,269人に聞いた購買意欲・印象・信頼に影響する広告媒体アンケート調査」を実施いたしましたので結果を発表いたします。

消費者1,269人に聞いた 購買意欲・印象・信頼に影響する広告媒体アンケート調査

【本調査の背景】

2019年の動画広告市場規模が昨年対比141％(2,592億円)に達し、2032年には5,000億円を超える見通し(*1)になりました。こうした動画広告やインターネット広告など、消費者がふれる広告媒体は多様化しております。一方で、アドフラウド(*2)等の広告価値の毀損問題など課題も生じ、広告をとりまく環境がここ数年変化しつづけています。

今回の調査では、こうした状況を背景に、多様化する広告媒体において消費者が信頼している広告媒体等についてアンケート調査を実施しました。

【調査結果サマリー】

● 購買意欲を促進する、印象に残りやすい、信頼している媒体として、最も多くの方が「テレビCM」を選びました。

● 次いで「新聞・雑誌広告」が選ばれており、その他の媒体についてはばらつきがみられました。世代によっても差が生じており、広告媒体に対する消費者の認識に多様性がみられます。

● 広告出稿の伸びがみられる「動画サイト・動画配信サービス上の広告」は、15～29歳の世代が印象に残る媒体としてテレビCMに次いで選んでおります。

※ご参考：「テレビCMを出稿する企業の広告宣伝担当者100人に聞いた テレビCMに対する 価値評価 2019年版」(2020年1月18日)

https://xica.net/magellan/column/tvcm-evaluation-2019/

【調査結果の概要】

1. 購買意欲を促進する媒体について

「購買意欲を促進する」と回答者数が最も多かったのは「テレビCM」、次いで新聞・雑誌広告でした。一方で「Webメディア」や「メールマガジン」と回答したシニア層も多く、Web系媒体が世代に関係なく浸透している様子がうかがえました。

【図】購買意欲を促進する媒体

【図】世代別　購買意欲を促進する媒体

2. 印象に残りやすい媒体について

「テレビCM」が全世代で「印象に残りやすい媒体」と最も多くの回答を得ました。次いで全体では「新聞・雑誌広告」が2位でしたが、15〜29歳では「SNSサイト上の広告」と「動画広告」を選んだ人が多い結果となりました。

【図】印象に残りやすい媒体

【図】世代別　印象に残りやすい媒体

3. 信頼できると思う媒体について

信頼できると思う媒体として最も回答数が多かったのは「テレビCM」、次いで「新聞・雑誌広告」という結果になりました。購買意欲や印象に関する設問に比べて「新聞・雑誌広告」を選択した方の割合が多く、また60歳以降のシニア層では「新聞・雑誌広告」が首位になるなど、「新聞・雑誌広告」が消費者から信頼性の高い媒体として認識されている状況がうかがえました。

【図】信頼できると思う媒体

【図】世代別　信頼できると思う媒体

4. その他の調査結果

購買意欲、信頼、印象の項目別に全世代および世代別に回答が多かった順番を一覧にしました。

「テレビCM」と「新聞・雑誌広告」は全ての項目で最も多く選ばれている一方で、それ以外の媒体については、ばらつきも多くみられ、また世代間の差も生じており消費者の広告媒体に対する認識が多様化していることがうかがえます。

【図】質問項目別 比較

【図】世代別 質問項目別 比較

【調査の概要】

調査名　　　：消費者1,269人に聞いた 購買意欲・印象・信頼に影響する広告媒体アンケート調査

調査対象期間：2019年12月

調査方法　　：Webアンケート調査

調査人数　　：1,269人

質問内容　　：質問1

　　　　　　　次の広告媒体の中で、あなたが購買意欲が促進されると思う

　　　　　　　媒体の上位3つまでを選択してください。

　　　　　　　質問2

　　　　　　　次の広告媒体の中で、あなたが印象に残りやすいと思う媒体の

　　　　　　　上位3つまでを選択してください。

　　　　　　　質問3

　　　　　　　次の広告媒体の中で、あなたが信頼できると思う媒体の

　　　　　　　上位3つまでを選択してください。

　　　　　　　＜以下媒体より、上位3つを選定＞

　　　　　　　・テレビCM・新聞/雑誌広告・ラジオ広告・看板

　　　　　　　・屋外広告・タクシー・電車等の交通機関の広告

　　　　　　　・検索結果広告・Webメディア上の広告・ブログ上の広告

　　　　　　　・まとめサイト・比較サイトの広告・SNS上の広告

　　　　　　　・動画サイト・動画配信サービス上の広告・メールマガジン

【本ランキング作成の背景】

テレビCMなどのオフライン広告は、国内で1年間に約5兆円(*3)の費用が使われながらも、効率的な広告出稿や効果測定の手法が確立しておらず、情報も得にくい領域です。

そのような現状に対し、インターネット広告とオフライン広告の統合的な分析を可能にするマーケティングツール「XICA magellan(マゼラン)」を提供するサイカは、オフライン広告領域の実態を明らかにすべく、調査・研究を行っています。

その調査・研究結果の第15弾として、「消費者1,269人に聞いた 購買意欲・印象・信頼に影響する広告媒体アンケート調査」レポートを作成いたしました。

●株式会社サイカについて http://xica.net/

サイカは、“すべてのデータに示唆を届けすべての人に幸福を届ける”というミッションのもと、2012年の創業以来、統計分析システムの企画・開発・提供分野において急成長を続けているITプロダクト開発企業です。創業当時より「分析のプロ」ではなく「現場のプロ」であるビジネスパーソンをユーザー対象としており、その独自戦略のもとに鍛え上げられた、プロダクトの操作性と直観性が高く評価されてきました。

●XICA magellanについて http://xica.net/magellan/

インターネット広告(リスティング広告、動画広告など)、テレビCM、交通広告など多種多様な広告の効果を統合的に分析し、広告予算の最適な配分案を算出することで、企業の全体最適なマーケティング活動を支援します。国内No.1のMMMツールとしてテレビCMを出稿する国内大手企業を中心に100社以上の企業に導入され、国内の広告宣伝費トップ100企業(*4)の10％の企業で広告分析にマゼランが利用されるなど、高い評価を得ています。

1 出典 2019年国内動画広告の市場調査を実施｜株式会社サイバーエージェント

　( https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=24125 )

2 アドフラウドとは人間がクリックしたり、アクセスしたように見せかけて広告を表示させ、広告費を詐取する広告詐欺のこと

3 出典：2017年(平成29年)日本の広告費｜株式会社電通｜2018年2月22日

　( http://www.dentsu.co.jp/news/release/2018/0222-009476.html )

4 出典：「広告宣伝費」が多いトップ300社ランキング｜東洋経済オンライン｜2017年09月10日

　( http://toyokeizai.net/articles/-/187757 )