ねぎらいの気持ちであおり運転を減らす。 他者への思いやりと、アンガーマネジメントの視点から考える 「ねぎらいドライブキャンペーン」 3月4日キックオフイベントを東京・神田で開催
2020.02.10 11:00
NPO法人日本スマートドライバー機構(代表理事・菰田潔、プロジェクト発起人・小山薫堂)と、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会(代表理事・安藤俊介)は、周りのドライバーの気持ちを想像し心の中でねぎらいの言葉をかけたり、道を譲ってあげる。こうして、少しずつ優しさの連鎖をつないでいくことであおり運転削減を目指す。「ねぎらいドライブ(ねぎドラ)プロジェクト」を発足。2020年3月4日に「ねぎらいドライブキックオフ会議」を3331 Arts Chiyoda(東京・神田)で開催します。
ねぎらいドライブキャンペーン
■ねぎらいドライブキャンペーン概要
市民主体型の交通安全プロジェクトとして2007年から活動を続けるスマートドライバーは、昨今騒がれる過激なあおり運転や法改正などの流れを受けあおり運転に着目。これまで発信し続けてきた「思いやりの力」であおり運転を減らせないかと考えました。そこで、ロードレイジ(自動車走行中における、あおり運転や進路妨害などをするドライバーや報復行動全般)の撲滅を目的とした「新・あおり運転(ロードレイジ)撲滅プロジェクト」に取り組む、日本アンガーマネジメント協会とコラボレーション。運転中イラっとしても寛容に受け止められる心があれば、怒りが溢れずに気持ちよく運転できるはず。キックオフイベントを皮切りに“ねぎらいムーブメント”を広めるイベントや、WEB・SNS上での情報発信を行います。
■誰もがあおり運転予備軍?あおり運転心理とは
画像1:誰もがあおり運転予備軍?
Check!以下の項目の1つでも当てはまれば危険運転予備軍です。
□イライラ、怒りを溜め込む方だ
□自分の運転技術は人並み以上だ
□車線変更を頻繁にする方だ
□緊張しやすい方だ
そもそも運転の好き嫌い関係なく誰しも普段より緊張状態にあり、緊張していると怒りの感情を持ちやすく、車内はプライベート空間なので自分本位になりやすい環境です。
さらに、車は自分の身を守る、且つ匿名の強い鎧のようなもので、あたかも自分が強くなったような錯覚を持ちやすく、そこに割り込まれたり、あおられたり、注意されることで、万能の自分に何かをするなんて何事だ!と怒りの感情を持ち、威嚇、抗議行動として危険運転をするようになります。また、日頃からイライラ、怒りの感情を溜め込んでいる人は、車という武器を持つことで、怒りの発散を誰かにぶつけやすくなると感じてしまいます。(日本アンガーマネジメント協会)
自分自身もあおり運転予備軍かもしれないと考えつつ、日頃から他者や自分自身を労わりストレスを減らせるよう心がけましょう。
■イマすぐできる!ねぎらいの気持ちであおり運転を減らすアンガーマネジメントテクニック
画像2:ねぎドラ3Action
「ねぎドラ3Action」
1. 時間に余裕を持つ
人は急いでいる時、イライラします。他の車が急いでいたら、
時間に余裕のあるこちらが譲りましょう。
割り込みされても、クラクション鳴らされても大丈夫。
いつでもお先にどうぞ。
2. 他者の気持ちを想像する
いろいろなドライバーが行き交っています。
自分が一番正しいのではなく、人それぞれの運転、マナー、理屈、事情があるのです。
自分が理解できないドライバーがいたとしても、
その人なりの事情があるかもしれないと想像してみましょう。
3. 優しさを伝染させる
人は優しくされれば優しさを返します。怒りをぶつけられると怒ります。
感情は伝染します。あなたが笑顔でサインを送ることで、周りの人皆が笑顔になります。
あなたから優しさを伝染させましょう。
■ねぎらいドライブキックオフ会議
プロジェクトのキックオフとして、「ねぎらいの気持ちを持つことであおり運転を減らす。」をテーマに、日本アンガーマネジメント協会代表理事・安藤俊介氏と共にステージトークやワークショップを開催します。
<開催概要>
日時:2020年3月4日(水)18:00~21:00頃予定
会場:3331 Arts Chiyoda
〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14
主催:NPO法人日本スマートドライバー機構
共催:一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
出演:安藤俊介(ステージトーク)、山名清隆(司会)他予定
ティザーサイト: https://www.smartdriver.jp/negidora/
<プログラム> ※内容は変更になる場合がございます
1)オープニングトーク
・あおり運転法改正について
・他、交通ニューストピックス
2)ステージトーク「ねぎらいであおり運転は減らせるか?」
・誰もがあおり運転予備軍?なぜ人はあおってしまうのか
・怒りをコントロールするアンガーマネジメントテクニック…他
3)ワークショップ「あおりあおられ互いの気持ちを理解し労ってみる」
・アンガーマネジメントゲーム
・ねぎらいメッセージ開発
<参加方法>
参加費無料 / Peatixにて事前予約制: https://negidra200304.peatix.com/
<出演者プロフィール>
●安藤俊介 / 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 代表理事
1971年群馬県生まれ。怒りの感情と上手に付き合う(マネジメントする)ための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。ニューヨークで働いているとき、イライラ、怒りに振り回される自分に苦しんでいたところ、「アンガーマネジメント」に出会う。怒りを理解し、うまくマネジメントする手法を実践するうちに、自分自身が生まれ変わったことを実感する。世界で15人しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアメリカ人以外では唯一として登録されている。2017年4月、厚生労働省「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」委員に就任。
●山名 清隆 / JAPAN SMART DRIVER 事務局長、ソーシャルコンテンツプロデューサー
1960年静岡県菊川市生まれ。EXPO85日本政府館ディレクター、米国フードトレンド情報誌編集長、TV番組キャスターなどを経て、広報企画プロデュース会社 (株)スコップを起業。土木の広報からソーシャルデザインまで独自プロジェクトを創出。夫婦環境を保全する「日本愛妻家協会」、褒めて事故を減らす「スマートドライバー」、水辺の活用を広める「ミズベリング」など。東京大学、神戸大学、国土交通大学校で講義。地域づくり総務大臣表彰。グッドデザイン金賞など。
■JAPAN SMART DRIVERについて
2007年首都高速道路の交通事故削減を目的に、放送作家 / 脚本家の小山薫堂が発起人となり生まれた東京スマートドライバープロジェクト。悪い運転を叱るのではなく、良い運転を褒める。というポジティブなメッセージが共感を生み、様々なコラボレーションやご当地版スマートドライバーも誕生しました。現在はNPO化し、ジャパンスマートドライバーとして首都高速道路の枠を出て、進化する技術や移動手段など時代に合わせ活動の幅を広げています。
公式ホームページ: https://www.smartdriver.jp
■一般社団法人日本アンガーマネジメント協会について
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで開発された、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。近年アンガーマネジメントは、日本をはじめ世界でもその重要性を認められ、公的機関や企業、教育現場、医療現場などで導入が始まっています。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会は、世界最大組織であるナショナルアンガーマネジメント協会(アメリカ)の日本支部として、2011年6月に設立。
法人名: 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
代表者: 代表理事 安藤俊介
所在地: 〒108-0023 東京都港区芝浦3-14-8 芝浦ワンハンドレッドビル6階