知名度は全世代で8割超も大多数が興味なし? 40代以上は過半...

知名度は全世代で8割超も大多数が興味なし? 40代以上は過半数が“スポーツ”と名付けられることに 「違和感があり、納得できない」と回答

~エアトリが「eスポーツ」に関するアンケート調査を実施~

 One Asiaのビジョンをかかげ、アジアを舞台に、エアトリ旅行事業、訪日旅行事業、ITオフショア開発事業、ライフイノベーション事業と投資事業を手掛ける株式会社エアトリ(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CFO:柴田 裕亮、証券コード:6191)は、20代以上の男女784名を対象に「eスポーツ」に関する調査を実施しました。

調査背景

 先日、香川県議会が18歳未満のスマホやゲームの時間を規制する「ネット・ゲーム依存症対策条例」の素案を発表したことが話題となりました。その一方で、ゲームは“eスポーツ”と名称を変え、若者を中心に世界中で熱烈な支持を得ています。そこで、eスポーツに対する意見が年代によってどのように変化しているか調べました。

調査結果概要

調査1:「eスポーツ」について知っていますか?

 知名度は全世代で8割超え!

―名称を知っていた人は30代以下だと90.4%、70代以上においても80.0%と高い割合になりました。

調査2:eスポーツについて興味はありますか?

 知名度は高くとも、その魅力についてはまだ浸透していない。

―「試合に参加してみたい」は2.3%、「観戦してみたい」は16.3%に留まりました。

調査3:ゲームを「スポーツ」の一種と捉えることに対してどう思いますか?

 年代が高くなるにつれ「納得できない」の割合が高くなる傾向に。

―「違和感があり、納得できない」と回答したのは30代以下では38.5%だったのに対し、70代以上では66.1%となりました。

調査4:eスポーツがオリ・パラリンピックの種目になることについてどう思いますか?

 全世代で「反対」が多数派に!

―若年層ほど「賛成」の割合は高くなったものの、全ての年代で「反対」が「賛成」を上回りました。

調査5:(18歳未満の子供がいる人)自身の子供が「eスポーツの選手になりたい」と言ったらどう思いますか?

 親は子供のやりたいことは応援したい!「どちらとも言えない」が50%に。

―「とても嬉しい」「やや嬉しい」は5.5%に対し、「とても嫌だ」「やや嫌だ」は44.7%となりました。

調査結果

調査1:「eスポーツ」について知っていますか?

 知名度は30代以下では90.4%、年代が高くなるにつれ割合は減少しつつも、70代以上においても80.0%となっており、“eスポーツ”という名称が一般的に知れ渡っていることが分かりました。更に少数ではありますが、全年代において「試合に参加した・観戦した経験がある」と答えた人がいました。
 一方で、「意味は分からないが、聞いたことはある」と回答した人も多くおり、(30代:7.7%、40代17.3%、50代:23.8%、60代:29.4%、70代以上:37.4%)eスポーツというキャッチーな名称だけが独り歩きをしてしまっている印象も受けます。

●「試合に参加した・観戦した経験がある」と回答した人に聞いたeスポーツの魅力

・従来のスポーツとは異なる層が活躍できる。(30代・男性)
・体力づくりと仲間づくりに良い。ルールを守る精神を養う。(70代・男性)
・参加者の国籍、言語、文化を超越したバトルを見るのは楽しいしワクワクする。(60代・女性)
・国の旗を背負って激突する様は、スポーツの国際大会と何も変わりません。(40代・女性)
・進歩努力、挑戦することを学ぶことができるのでしっかりした人格形成によい。(40代・男性)

調査2:eスポーツについて興味はありますか?

 大多数が「興味はない」(81.4%)と回答し、「試合に参加してみたい」は2.3%、「観戦してみたい」は16.3%に留まりました。先述のとおり、eスポーツという名称自体は浸透しているものの、その具体的な内容や魅力についてはまだ多くの人の元には届いていないようです。

調査3:ゲームを「スポーツ」の一種と捉えることに対してどう思いますか?

 30代以下では「違和感はあるが、納得できる」が「違和感があり、納得できない」を上回りましたが、40代以上では「違和感があり、納得できない」が過半数となり、70代以上では7割近くに達しました。また、「違和感はない」と答えた人は30代以下においても少数派となりました。世代問わずゲームは手を動かすものというイメージが強く、身体運動を指すスポーツと呼ぶことには違和感を持つ人が多いようです。

調査4:eスポーツがオリ・パラリンピックの種目になることについてどう思いますか?

 全年代において「反対」が「賛成」を上回った一方で、「どちらとも言えない」と回答した人も全年代において3割前後おり、まだまだ議論の余地がありそうです。

●「賛成」の人の理由

・もしかしたら年齢や障害、ジェンダーを越えられるのではないかと考えている。(50代・女性)
・オリンピックはあくまでも平和の祭典、スポーツの祭典ではない。eスポーツが平和に寄与できるなら、どんどんやればよい。(30代・男性)
・スポーツと言う表現の定義を再考するいい機会になると思うから。(60代・男性)
・人には持って生まれた能力がある。これまでスポーツは身体能力の長けた人のみのものであったが、身体能力の低い人でも、eスポーツとして参加できるのはいいことだと思う。(50代・男性)
・単なるゲームだという意見もあるだろうが、そもそもオリンピックがThe gameであり、何もおかしくはない。ゲームなんて楽だろう?とか言ってる人はたいしてやってないだけ。頭も体力も使うのでまさにスポーツである。(40代・男性)

●「反対」の人の理由

・どこがスポーツ?(50代・男性)
・体を動かさないスポーツに何の意味があるのか問いたい。美名を隠れ蓑に企業の金儲けに加担する企ては言語道断。(60代・男性)
・基本的にスピードを競う競技ではあるが、心技体を高めた上で競技仲間に対するリスペクトの気持ちを持ちながら行われる種目とは根本的に違うと思う。(70代・男性)
・スポーツは体力を使うもので、努力や継続が必要で伝統があるものです。eスポーツでは伝統はないし、結果を理解できる人が少ないと思います。(40代・女性)
・eスポーツが「スポーツ」ならば、囲碁将棋やチェス、ポーカーなどのカードゲームなども「スポーツ」なのでは?その一方で競馬・競輪・競艇・オートスポーツがオリンピック種目にエントリーされないのもおかしいのではないか?(50代・男性)

調査5:(18歳未満の子供がいる人)自身の子供が「eスポーツの選手になりたい」と言ったらどう思いますか?

 18歳未満の子供がいる親に対し、自身の子供が「eスポーツの選手になりたい」と言ったらどう思いますか?と聞いたところ、「どちらでもない」が50.0%で最多となりました。「とても嬉しい」「やや嬉しい」は5.5%だったのに対し、「とても嫌だ」「やや嫌だ」は44.7%と圧倒的に多く、「どちらでもない」の回答には「本当は嫌だけど、子供がやりたいことは応援したい」という親心を感じました。

●「とても嬉しい」「やや嬉しい」と回答した人の理由

・子どもが目標を持つことができるなら、それは喜ばしいことなので。(30代・男性)
・何でもプロ選手になればいい。(60代・男性)

●「とても嫌だ」「やや嫌だ」と回答した人の理由

・まずは、やるべき勉強に集中することが一番。ゲームは、目と脳を劣化させ、麻薬的要素を持ったものであると認識している。脳が子どものレベルで、体だけが大人になっていくいびつなゲーム症候群の人間を見ていればわかる。(60代・男性)
・健康面で良くないため。(40代・男性)
・生涯の保証があるかわからない。(50代・女性)
・生産的な仕事で、社会に貢献して欲しい。(50代・男性)
・世界はもっと広く美しく見るべき学ぶべきものは多くあると教えたい。(40代・女性)

●「どちらとも言えない」と回答した人の理由

・職業として成り立つなら構わないが 将来性を考えるとどうかとも思う。(50代・男性)
・プロ化には理解できないものがあるが、新しい時代のものに対して大人の価値観を押し付けるべきではない。(50代・男性)
・子供の自主性を伸ばすなら、犯罪でなければなんでもやらせてあげたい。(50代・男性)
・1つの夢を応援してあげたいし、そういう思いを持てたことを嬉しく思うが、世間の目が気になる。ゲームに対しての世間の目はまだまだだと思う。(30代・女性)

調査概要

調査タイトル :「eスポーツ」に関するアンケート調査
調査対象 :20代以上の男女784名
調査期間 :2020年2月2日~2月4日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :株式会社エアトリ

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