第11回日本語大賞 入賞作品を発表
日本国内のみならず海外も含めて4,065点の作品が集まりました。
2020.02.25 15:15
「日本語の大切さを社会全体に呼びかけること」を目的に設立された日本語検定委員会は、日本語検定試験を実施しているNPO法人です。その日本語検定委員会は、みなさんと日本語の美しさや言葉のもつ力を見つめ直したいという願いから「日本語大賞」を年一回実施しています。
第11回となる今回は、小学生の部・中学生の部は「おもしろい日本語」、高校生の部・一般の部は「美しい日本語」をテーマに、児童から大人まで広く作品を募集しました。募集期間は令和元年6月1日(土)~ 9月30日(月)で、ご応募いただいたエッセイ・作文は4,065点に及びました。第一次審査、第二次審査を経て、12名の審査委員による最終審査が行われ、部門ごとに優れた作品が選ばれました。第11回日本語大賞の結果はこちらをご覧ください。
(第11回日本語大賞 審査結果)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/11_result.php
【文部科学大臣賞】
<小学生の部>
川澄 美紅(かわすみ みく) 「あなたを思う気持ち」
アメリカ シアトル日本語補習学校6年生
『作品本文』
私は、アニメ「名探偵コナン」を毎週観ています。アメリカに住んでいるので、動画は英語字幕付きになっています。字幕を読まなくても意味はわかります。しかし、時々、下の方の字幕に目をやると「英語の訳文が変だな。」と思うことがあります。
(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/11rd/sho_01.pdf
<中学生の部>
南雲 円香(なぐも まどか) 「『虫』だっていいじゃない」
静岡県 静岡大学教育学部附属静岡中学校3年生
『作品本文』
私は知ることが好きだ。知らないことを学んだり、それに対する考察をしたりすると自分の世界が広がった気がして嬉しくなる。だから勉強も苦ではない。しかし、「勉強が楽しい。」なんて大きな声では言えないし、クラスメートの前で授業内容以外の勉強をする姿を見せるのは、少しはばかられる。それはなぜか。「カッコ悪い」からだ。ただでさえ眼鏡をかけた私は「真面目」というレッテルを貼られやすい。
(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/11rd/chu_01.pdf
<高校生の部>
ミノヴィッチ たまら 「柔らかくて温かい言葉」
東京都 東京都立広尾高等学校2年生
『作品本文』
私の父はセルビア人です。三十年前に国費留学生として来日し、今では日本語の新聞を読み、日本語での会話や読み書きに困ることはほとんどありません。日本での生活の中で自分の知らない漢字や言葉に出会うと辞書で調べたり、ノートに書き記したりすることも変わらず続けていて、現役の学生である姉や私よりも日本語の勉強に熱心です。ヨーロッパ出身者には2~3ヶ国の言語を話せる人は珍しくはないと聞きますが、マルチリンガルの父は日本の言葉が美しく興味深いと言います。
(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/11rd/koko_01.pdf
<一般の部>
星野 有加里(ほしの ゆかり) 「ひとひら ふたひら」
静岡県
『作品本文』
「句読点忘れは減点!文章の最後にはちゃんとマルをつけなさいって、三年間ずっと注意してきたでしょ?なのに、高校最後のテストでまた同じミスを繰り返して!」
私は呆れ果てながら尾崎さんに答案用紙を返却した。今日もまた昼休みになってから重役出勤宜しく登校してきた彼女に、放課後を待って職員室でテストを手渡した。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/11rd/ippan_01.pdf
【日本語大賞とは】
特定非営利活動法人日本語検定委員会が日本語の持つ美しさや言葉の力を見直そうという趣旨で、日本語をテーマにしたエッセイや作文を募集するものです。
【主催・協賛・後援】
主催:特定非営利活動法人日本語検定委員会
後援:文部科学省/日本商工会議所/経団連事業サービス/
海外子女教育振興財団/全国高等学校国語教育研究連合会/
全国高等学校PTA連合会/スコーレ家庭教育振興協会/
日本キャリア教育学会/手紙文化振興協会
協賛:読売新聞社/東京書籍/時事通信社/日本教育新聞社/教育新聞社/
教育家庭新聞社/全私学新聞/日本語添削技術研究所/
湘南ゼミナール/ブロッサム横浜/リーブルテック/
学習調査エデュフロント/東京物流企画
【表彰】
小学生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
中学生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
高校生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
一般の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点
各受賞者はこちらをご覧ください。
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/11_result.php
【審査委員長】
梶田 叡一(桃山学院教育大学学長・聖ウルスラ学院理事長)
【審査委員】
大室 真生(株式会社時事通信社代表取締役社長)、梶原 しげる(フリーアナウンサー・東京成徳大学経営学部客員教授)、蕪木 豊(元埼玉県教育局指導部長・元埼玉県立総合教育センター所長)、川畑 慈範(東京書籍株式会社取締役相談役)、佐藤 和彦(全国高等学校国語教育研究連合会会長・東京都立広尾高等学校校長)、城 重幸(豊岡短期大学教授)、冨山 哲也(十文字学園女子大学教授)、平野 啓子(語り部・かたりすと・大阪芸術大学教授)、山内 純子(元全日本空輸株式会社取締役執行役員客室本部長)、吉池 亮(読売新聞東京本社教育ネットワーク事務局長)、吉元 由美(作詞家・作家・淑徳大学人文学部客員教授・洗足学園音楽大学客員教授)
◆法人概要
法人名:特定非営利活動法人日本語検定委員会
理事長:梶田 叡一
所在地:東京都北区堀船2-17-1
設立 :平成21年
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