星のや京都 新緑のまぶしい庭で狂言を鑑賞!狂言師から神や大名...

星のや京都 新緑のまぶしい庭で狂言を鑑賞!狂言師から神や大名が笑う姿を表す型「大笑い」を習う「新緑の青空狂言」開催 期間:2020年5月11日~6月22日

京都府・嵐山にある全室リバービューの旅館「星のや京都」は、2020年5月11日~6月22日の毎週月曜日に、「新緑の青空狂言」を開催します。このアクティビティでは、狂言を観てひと笑いしたあとに「笑いの型」をならい、身体全体を使って笑います。狂言を演じ、笑いの型を教える講師は、400年の歴史を持ち京都を中心に活躍する「茂山千五郎家」の狂言師です。茂山千五郎家の狂言の笑いは、「和らい」と表現される心和むものです。すがすがしい空気と初夏のみずみずしく生命力ある緑が心地よい朝、和らいの狂言を鑑賞し身体全体を使って笑うことで晴れやかな気分になります。

新緑の狂言でひと笑いし、すがすがしい朝を迎える

星のや京都施設内の「奥の庭」にて「新緑の青空狂言」を開催します。新緑の青空狂言は、緑まぶしい初夏の朝に狂言を鑑賞して笑うことで、日常の疲れを癒やすアクティビティです。笑いには免疫機能の向上やストレス軽減などの効果が報告されていて*1,2、また森林浴にも同様の効果があるとされています*3。樹齢300年を超えるもみじの木がある奥の庭は、対岸の小倉山の木々も見渡せる解放感のある庭です。狂言は600年以上の歴史をもち、日本の伝統芸能である「能楽」として能とともにユネスコの無形文化遺産に認定されています*4。台詞は現代の言葉とあまり変わらず、庶民の生活の中の風刺や失敗談がユーモラスに描かれた、親しみやすい芸能です。初夏のみずみずしい緑とすがすがしい空気が心地よい朝、狂言を鑑賞して身体全体を使って笑うことで、晴れやかな気分になります。

歴史ある茂山千五郎家の狂言を楽しく鑑賞する 

本アクティビティでは、狂言を代表する名作「棒縛(ぼうしばり)」を鑑賞します。鑑賞前には狂言や鑑賞する演目についての解説があるので、気軽に狂言に親しむことができます。狂言を演じるのは「能楽師大蔵(おおくら)流狂言方 茂山千五郎家」の狂言師です。茂山千五郎家は、江戸時代初期から約400年続く歴史を持ち、現在は十四代目を当主として京都を中心に全国で活躍しています。茂山千五郎家では、笑いを「和らい」と表現します。狂言の笑いは、誹謗(ひぼう)中傷で笑いをとったりゲラゲラと笑うものではなく、ほのぼのとした心の和む笑いであるからです。また、これは茂山千五郎家が武家式の格式ばった狂言ではなく、関西という土地でやわらかい笑いを中心に展開してきたことにも由来しています*5。棒縛りのユーモラスな動きや掛け合いを鑑賞し、楽しく笑うことができます。

【鑑賞する演目「棒縛」あらすじ*5】

留守になると酒を盗み飲む太郎冠者と次郎冠者にほとほと手を焼いた主人は、二人を棒にしばり付けて外出します。残された二人はなんとか酒を飲もうと考えを巡らせ、ついに棒に縛られたまま酒を飲むことに成功します。戻った主人は二人を叱りつけますが、二人が窮屈な姿で酒盛りを楽しむ姿に、ほほえましく爽快な気分にもなるのでした。

笑いの型をならい、お腹の底から大笑いする

棒縛の鑑賞でひと笑いした後、狂言師から「構え(かまえ)」と呼ばれる基本姿勢や発声をならい、神や大名が笑う姿を表す型「大笑い」を実践します。大笑いは、身体の重心を低く落としてお腹の底から大声を出す、笑いの型の一つです。狂言では登場人物の喜怒哀楽を大げさに表現するため、笑う演技で身体全体を大きく使います。すがすがしい緑のなかで姿勢を正し、参加者全員で大きな声を出して笑います。

参考文献:

*1:石原俊一(2007)「自律神経系に及ぼす自発的笑いの実験的検討」,『人間科学研究』29,p.51-59,文教大学人間科学部
*2:三宅優・横山美江(2007)「健康における笑いの効果の文献学的考察」,『岡山大学医学部保健学科紀要』17, p.1-8,岡山大学医学部保健学科
*3:李卿(2007)「森林浴の効果」,『アンチ・エイジング医学』,VoL.5,No.3,p362-367,日本抗加齢医学会
*4:文化庁
*5:茂山千五郎家・宮辻政夫著(2015)『和伝書 狂言・茂山千五郎家の和らい』,茂山千五郎家・クラブSOJA監修,淡交社

「新緑の青空狂言」概要

期間:2020年5月11日~6月22日の毎週月曜日(6月1日のみ除外日)
料金:無料
予約:公式サイト(https://hoshinoya.com/kyoto/)または
フロントにて、前日20:00までに要予約
場所:星のや京都施設内の奥の庭
時間:9:30~10:30
対象:宿泊者限定
定員:15名
備考:状況により開催日程・時間・演目が、一部変更になる場合があります。

星のや京都

平安貴族が別邸を構えた京都府・嵐山。渡月橋から船に乗り、大堰川を遡ると現れる水辺の私邸。京都に息づく日本の伝統技法を感じる客室、五味を自在に表現する日本料理、四季の美しい景観と静けさの非日常の世界を楽しめるリゾートです。
所在地:〒616-0007 京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2/客室数 25室
https://hoshinoya.com/

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