春季特別展 「MIHO MUSEUMコレクションの形成 ―日本絵画を中心に―」 3月14日(土)より開催
伊藤若冲・曽我蕭白などの江戸絵画を中心に、 日本美術コレクションの真髄を一堂に展観
2020.03.05 16:00
MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫)は、
2020年(令和2年)3月14日(土)~6月7日(日)までの期間、
春季特別展「MIHO MUSEUMコレクションの形成 ―日本絵画を中心に―」を開催いたします。
本展覧会では、コレクションの原点である日本美術をテーマに、約70件の作品を通して、MIHOコレクションの形成・発展の様相を展望していきます。桃山から江戸時代の絵画を中心に、それらに大きな影響を与えた中国の絵画をあわせた展示で、桃山から江戸時代の文化が中国的な教養と王朝的な教養、仏教的な教養を基礎として、日本独自の創造を生みだして行った様を通観していただけます。
MIHOコレクションから、初公開となる作品を数多く含む、日本古美術をお楽しみください。
白梅錦鶏図 伊藤若冲筆 梅荘顕常賛
江戸時代 18世紀 絹本著色
■開催主旨
MIHO MUSEUM は、1997年11月の開館以来、古代エジプトから西アジア、ギリシア・ローマ、南アジア、中国など、世界の古代美術に加え、わが国の古代から江戸時代にわたる工芸、彫刻、絵画など幅広い分野のコレクションを公開してきました。
コレクション全体を展望してみると、形成される過程にはいくつかの画期がありました。本展覧会では、コレクションの形成過程を、茶道具を中心とした「黎明期」、MIHO MUSEUM開館に向けて大型の美術品が加わった「発展期」、そしてMIHO MUSEUM開館以後、美術館らしい大作が加わった「充実期」に分けてご覧いただきます。
1960~70年代の「黎明期」に、お茶を基軸として、茶道具や茶室を彩る絵画からコレクションは始まりました。1980年からMIHO MUSEUMグランドオープンの1997年までの「発展期」には、等身大の仏像や大甕、屏風などの大型美術品もコレクションに加わりました。宋・元時代の中国絵画や、その技法を取り入れた桃山時代から江戸初期の絵画、王朝文化を継承する源氏物語、伊勢物語を題材にした絵画も集まります。1997年開館後の「充実期」は、展示活動に伴って収集のペースはゆっくりとしたものになりましたが、伊藤若冲や与謝蕪村、曽我蕭白らの大作との出会いがあり、コレクションの幅が大きく広がっていきました。
本展覧会では、MIHO MUSEUMコレクションのなかでも人気の高い、伊藤若冲「象と鯨図屏風」、与謝蕪村「山水図屏風」などに加えて、長谷川派の「源氏物語図」、本阿弥光悦の色紙など、初公開となる作品が数多く展示されます。
半世紀をこえるMIHOコレクションの形成過程をふり返るとともに、30件を超える初公開作品を含めた、桃山から江戸時代の絵画をお楽しみください。
色紙 本阿弥光悦筆 桃山~江戸時代
■開催概要
展覧会名 春季特別展
「MIHO MUSEUMコレクションの形成 ―日本絵画を中心に―」
開催期間:2020(令和2)年3月14日(土)~6月7日(日)
会 場:MIHO MUSEUM
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
TEL.0748-82-3411 URL. http://miho.jp
主 催:MIHO MUSEUM、京都新聞
後 援:滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、
エフエム京都、帝産湖南交通
担当学芸員:片山 寛明(MIHO MUSEUM特任学芸員)
小山 由貴子(MIHO MUSEUM学芸員)
展示構成:MIHOコレクションの形成過程を三章に分けて展望します。
第1章 黎明 22件 うち初公開11件
第2章 発展 38件 うち初公開19件
第3章 充実 9件 うち初公開4件
展示総数:69件(予定) うち初公開34件(予定)
イベント:
1. 特別展レクチャー:学芸員による本展の楽しみ方講座
●「松徳筆 達磨図を中心に」
5月17日(日)14:00~15:30
◇講師:片山寛明(当館学芸員) ◇南レクチャーホール ◇定員:100名
◇予約不要:当日、美術館棟受付にて整理券を配布 ◇参加無料(入館料要)
2. 春の夜間コンサート
「中村由利子 ピアノ・コンサート ―あなたが微笑む日―」
●5月19日(火) コンサートは18:30開演
●参加費:一般 10,000円、MIHO MUSEUM友の会会員8,500円
料金には美術館入館料、コンサート鑑賞、ご夕食(秀明自然農法食材の松花堂
弁当+MIHOオリジナルワインまたはサワードリンク付)、消費税をすべて含む
●予約方法:HPより申込書ダウンロード、または広報担当まで電話予約も可
3. 講演会
「I.M.ペイの建築~ペイ氏のLegacyに想いをはせて~」(仮称)
5月24日(日)14:00~15:30
講師:フィリップ・ジョディディオ氏
入館料:一般1300円、高・大生1000円、中学生以下 無料
【20名以上の団体は各200円割引】
※2020年より、入館料が上記に改定されます。
開館時間:午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】
休館日:月曜日、5月7日 ※5月4日は開館
常設展開館:6月9日~14日は、南館(常設展示)のみ開館あり
入館料:一般1100円、高・大生800円、中学生以下 無料
交 通:JR琵琶湖線「石山駅」より帝産バスMIHO MUSEUM行50分、
お車で新名神「信楽IC」より約15分
次回予告:6月20日(土)~ 8月10日(月・祝)
夏季特別展「MIHO MUSEUM 現代美術コレクション」
■MIHO MUSEUMについて
<自然と建築が調和した桃源郷>
MIHO MUSEUMは1997年11月に琵琶湖の南、信楽の山中に誕生しました。建築設計は、パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで知られるI.M.ペイ氏。
枝垂れ桜のプロムナードを通り銀色に輝くトンネルをくぐると美術館棟が現れる設計は、桃の花に導かれ洞窟を抜けた先に現れる中国詩に描かれた楽園「桃源郷」をテーマにしています。
美術館棟は、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。フランス語版のミシュランガイドで「必ず訪れるべき場所」として三ツ星を獲得しており、2017年には世界的ブランドのファッションショーの舞台ともなりました。
<展示>
所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて約3,000件からなります。
北館では、季節により国内外からの出陳を加えて、開館ごとにテーマ性を持った特別展を開催しています。
南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域の4つのギャラリーで古代美術の名宝を展示しています。本年は特別展のない時期にも、期間限定で南館(常設展示)のみで開館します。
<グルメ>
MIHO MUSEUMのレストラン「Peach Valley」、喫茶「Pine View」では、人為的な化学肥料、有機肥料、農薬を一切使わず、自然の堆肥(落ち葉、枯れ草など)だけで土を育て、自家採取された健全な種から育てられた秀明自然農法食材を使用しています。
豆腐をはじめ、パン、ケーキ、和菓子、うどん、そば、ジュースなども当館自家製です。和食の伝統的な献立「一汁三菜」や自家製の豆腐を添えた「おむすび膳」、季節の野菜を使ったパスタやサンドイッチなど、薫り高く滋味あふれる素材を活かしたお料理、スイーツ、お飲物をご賞味ください。
■一般の方のお問い合わせ先
MIHO MUSEUM (ミホ・ミュージアム)
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
TEL.0748-82-3411 FAX.0748-82-3414 URL. http://miho.jp
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