<現役医師アンケート調査> 医師の「仕事」に対する意識、抱える葛藤、その魅力とは?
8割が「仕事が好き」な一方、6割が「辞めたい」と思った経験あり。 「医師として働くこと」に、男性医師の7割、女性医師の9割が葛藤を抱える結果に。
医師向けキャリア支援サービスなどを提供している株式会社メディウェルでは、会員医師に対し、仕事に対する意識調査を実施。アンケート結果(有効回答数263名)を公表しました。
医師の時間外労働の上限は、過労死ラインと言われる年960時間をはるかに超えた1,860時間。激務や心的負担に、医師の多くが葛藤を抱えているのは想像に難くありません。現役医師たちは医師として働くことに対しどう思っているのか。抱えている葛藤や悩み、医師という仕事を続ける理由やその魅力を聞きました。
アンケートの結果、医師の82.5%が「仕事が好き」な一方、58.6%が「医師を辞めたい」と思った経験があり、「医師として働くこと」に77.6%の医師が葛藤を抱えていることがわかりました(男性:74.5% 女性:87.3%)。他にも、医師を辞めたいと思った理由や抱えている悩み、医師を続ける理由や魅力について、医師全体や年代別、男女別に回答傾向を分析。自由回答形式で寄せられた現役医師のリアルな声を紹介しています。
■調査概要
調査内容 : 医師の「仕事」に対する意識調査
調査対象 : 株式会社メディウェルに登録している医師会員
調査時期 : 2019年10月21日~11月11日
有効回答数: 263件
公開URL : https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/
■調査結果のポイント
1. 医師を選んだ理由の1位は「命を救う社会貢献度の高い職業だから」
2. 仕事が好きな医師は8割を超える
3. 多くの医師が、葛藤や悩みを感じながら働いている
4. 働くことの葛藤や悩みを解決できている医師はわずか16.7%
5. 解決策は転科や転職、経験を積むこと。「折り合いをつけた」の回答も
6. 約6割が「医師を辞めたい」と思ったことがある
7. 医師を続ける理由は、「やりがい」と「収入」
8. 半数以上が、生まれ変わっても「医師」になりたいと回答
■調査結果の概要
〇医師という職業を選んだ理由
理由の1位は「命を救う、社会貢献度の高い仕事だから」(32.3%)、2位は「資格職で生涯安定して収入を得られそうだから」(18.3%)、3位が「親や親族、身近に医師がいたことから」(17.5%)。「高収入だから」を選んだ医師はわずか1.9%。
分析詳細: https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/#section01
〇「仕事が好き」な医師の割合と傾向
82.5%の医師が「好き」と回答。ただし、20代後半~30代前半で「好き」と答えた割合は68.0%。男女別では、男性医師(80.5%)に比べて女性医師(88.9%)でその割合が高い。
分析詳細: https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/#section02
〇「悩みや葛藤」を抱える医師の割合と傾向
77.6%の医師が、医師として働くことに「悩みや葛藤を感じたことがある」と回答。割合が高いのは20代後半~30代前半(82.8%)と40代(前半:88.9%、後半:83.3%)。男女別では、女性(87.3%)が男性(74.5%)を上回る。悩みや葛藤を解決できている医師はわずか16.7%である。
分析詳細: https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/#section03
▽寄せられた「悩み・葛藤」 (自由回答・一部)
・患者の体調の具合を気にする前に、医師である自分の体調に気を付けなければいけないくらい、忙しく働いているという現状が問題(30代男性)
・何年医師をしていても自分の理想の医師になれていない(50代男性)
・努力しても救えない患者がいること(50代男性)
・より良い医療を提供しようとしても経済的な問題から十分に提供できない(50代男性)
・誠心誠意治療をしても、亡くなった場合は親族から責められることがあるから。仕方がない(30代女性)
その他の回答: https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/#section04
〇「悩み・葛藤」の解決法
激務や、激務に伴うワークライフバランス、仕事と子育ての両立は、転科や転職で解決した医師が多数。自身のスキル・能力不足は経験を重ねることで、命を扱う葛藤は折り合いをつけることで解決している、等の回答が寄せられた。
分析詳細: https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/#section05
〇「医師を辞めたい」と思った割合・理由
58.6%の医師が、一度は「医師を辞めたい」と思ったことがあると回答。辞めたい理由の1位は「休日・プライベートの時間が少ない」、2位は「長時間労働である」。3位は「身体的・精神的不調」。長時間労働や身体的・精神的不調に票が集まる中、40代前半では「職場の人間関係」と「患者や患者家族との人間関係」、60代以上では「患者や患者家族との人間関係」にも票が集まった。男女別では、「辞めたいと思ったことはない」と回答した男性医師が44.5%だったのに対し、女性医師は31.7%と、男女で差の出る結果となった。
分析詳細: https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/#section06
〇医師を続ける理由、仕事の魅力とは?
「辞めたい」と思ったことのある医師については、それでも医師を続ける理由を、医師を「辞めたい」と思ったことがない医師にはその理由を聞いたところ、やりがいや収入を挙げる医師が多数だった。
▽医師を続ける理由・仕事の魅力(自由回答・一部)
・やりがいがある点。需要が多い点。職業倫理が明確である点(40代女性)
・やはり、やりがいがある。患者さんの笑顔に励まされることは多い(30代女性)
・高収入、社会的地位(50代男性)
その他の回答・分析詳細: https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/#section07
〇生まれ変わっても医師になりたいか?
55.5%が「なりたい」と回答。「なりたくない」理由の多くは仕事の過酷さ。ただし、他の職業への好奇心から「別の職業に就いてみたい」との回答も目立つ。
▽「医師になりたい」理由 (自由回答・一部)
・次に医師になったら、もっと効率よくこなしてみせる(30代女性)
・やりがい。日々新しい発見があるから(60代男性)
▽「医師になりたくない」理由 (自由回答・一部)
・人の生死にかかわらない職種になりたい(40代女性)
・社会に役立つ仕事は他にもいっぱいあるし、こだわる必要がない(40代女性)
・医師か弁護士か迷っていたので、今度は弁護士かな(50代男性)
その他の回答・分析詳細: https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/#section08
本調査の詳細に関しましては以下のURLをご参照ください。
https://epilogi.dr-10.com/articles/4732/
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