新型コロナウイルスのPCR検査を担うドクターを二次感染から守る「スターボールシールド」を全国の医療機関へ200台以上出荷

2020.05.01 14:15

この企業へ連絡する

株式会社スターボール(本社：福岡県北九州市、代表取締役：渡邊充紀、以下スターボール社)は、医療機関向けに「PCR検査時に防護服だけでは守り切れない二次感染から医療関係者を守り、検査を迅速に行うためのシールド」(商品名：スターボールシールド)を聖マリアンナ医科大学病院(神奈川)の土田知也医師と共同で開発いたしました。

そして、先行して利用した医療機関・ドクターからの紹介のみで既に全国の医療機関・行政機関へ200台以上を出荷いたしました。

スターボールシールド　使用イメージ1

PCR検査が民間にも拡大したタイミングで、首都圏を中心に注文が相次ぎ、現在は全国から注文をいただいております。現在は量産体制が整え、医療機関によっては一度に10台以上入るオーダーにも滞りなく対応できる体制となっております。最近では軽症者を受け入れているホテルチェーンや、PCR検査を実施していないが普段の検診に不安を感じる医療機関からもオーダーをいただいております。

スターボールシールド社は現在、各自治体やPCR検査センターなどへの無償提供も含め、関係各所と調整を行っているところで、まずは地元北九州市や福岡県、福岡県医師会などへの提供を考えているとのことです。

「スターボールシールド」で検索 https://starball-inc.com/star-ball-shield

【様々なメディアで紹介されています】

・ケンブリッジ大学　Infection Control & Hospital Epidemiology へ論文が掲載

https://www.cambridge.org/core/journals/infection-control-and-hospital-epidemiology/article/development-of-a-protective-device-for-rtpcr-testing-of-covid19/DA7B1C2E230538A8ABF19F964CA31F7A

・日経メディカル　4/10記事「個人防護具不足の懸念、防護シールドでしのぐ」

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t344/202004/565079.html

【「スターボールシールド」開発の背景】

スターボール社代表の渡邊は3月初旬、友人である神奈川県の聖マリアンナ医大病院の土田知也医師から、ダイヤモンドプリンセス号での新型コロナウイルスの診療の状況についてお話を伺う機会がありました。その内容は驚くべきもので、一般的に知られてないドクターの苦悩や苦労を知ることとなりました。(下記の図を参照)

ドクター作画 PCR検査検体採取の大変さ

作画：大阪医科大学総合診療科　鈴木富雄先生

左図の一連の流れだけでも大変な状況は伝わりますが、更に下記のような点で、医療従事者の方々が大変困難な状況であるというお話を伺いました。

・防護服を着るのも大変だが、脱ぐ時はもっと大変で、気を使う事もありかなりの時間がかかる。

・更に、一般的には知られていないが、防護服やN95マスク、バイザー、キャップに至るまで、患者一人につきその都度着替えなければならない。大量の物資が必要

・ウォークスルー検査やドライブスルー検査は場所の問題、設備の問題など、かなりのコストがかかり、安易に検査を請け負う事もままならない。（検査したくても出来ない）

・ドクターが一番恐れているのは、飛沫よりも暴露（患者の咳などで飛沫が飛びドクターの顔などにかかること）であり、ドクターの精神的負担になっている。

・感染症と関係のない病棟でも、患者と接する事に恐怖を感じる

「もっと簡単なもので、防護服は着るにしても、何度も着替えなくよく、安心感を持って検体採取が出来れば、治療も研究も進むのだが・・・」という話をいただき、当社で開発・試作することを決断しました。その後、数週間の製作期間を経て、実際に現場での試作品の使用テストを重ね、ドクターからのお墨付きもいただき完成したのがスターボールシールドです。

【「スターボールシールド」の特長】

1. とにかく軽く持ち運びが楽

軽量な撥水加工段ボール製ですので、軽く、持ち運びも簡単で設置場所を選びません。

2. ローコストで提供が可能

ローコストで制作していますので、安価で購入いただけます。（定価3万円＋税・送料）

3. 防護服の節約になる

防護具一式を患者毎に着替えずに済み、時間的節約も含めて節約になる。

4. 患者全体を囲う安心感

ドクター側の心理として、患者と完全に隔離出来ている安心感がある。

5. 余裕ある問診が出来る

検査だけではなく、問診やカルテの記入も余裕をもって出来、診断エラーを減らせる

【「スターボールシールド」の概要】