英語の授業動画のヒントとして注目 YouTubeが英語学習の場になる可能性
2020.05.14 13:15
報道関係各位
いつも大変お世話になっております。
ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所 PR事務局です。
この度、下記の内容でプレスリリースをお送りさせていただきます。
何卒、よろしくお願いいたします。
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現在、全国各地で授業の動画配信が活用されています。英語学習においても、動画の活用が進む中、ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(※以下、IBS)<東京都新宿区 所長:大井静雄>は、アメリカ合衆国、イギリスでの研究とともに、日本でYouTubeが英語学習の場になる可能性について調査しました。
その結果、SNS上のコミュニケーションは外国語学習の分野でも注目されており、特に世界中で利用者が増加しているYouTubeは異なる言語や文化を学べる場として活用できる可能性があることがわかりました。
2005年からサービスの提供が始まったYouTubeは、全インターネット人口の3分の1近くにあたる19億人以上のユーザーが毎月ログインしており、サイトの表示や仕様は世界91カ国以上、80の言語に対応しています(出典:Google「YouTubeについて」. YouTube. Retrieved October 30, 2019 from)。
YouTubeに投稿される動画の多くは英語で提供されていると思われますが、実は英語よりもそのほかの言語を使って制作されたもののほうが多数派です。つまりさまざまな言語や文化を背景にもつ人々がこの動画共有サイトに集まっているのです。
出典:Pew Research Center (2019)
注目は、動画に対するコメント機能です。自動でほかの言語に翻訳した字幕を動画につけられる機能があることによって、投稿や視聴、コメント欄での交流を言語の壁を越えて楽しめるようになりました。
例えば、ある日本人アーティストのミュージック・ビデオのコメント欄では、マレーシア人の視聴者が曲名の意味を英語で質問し、日本人の視聴者が英語で説明しています。また、ある日本人YouTuberがメイク方法を紹介する動画のコメント欄では、パキスタン人の視聴者が日本語で応援メッセージを投稿し、ほかの視聴者が「いいね」ボタンを押して共感している様子を見かけます。
こうしたYouTubeに投稿されているコメントに対する言語学的な分析や、コメントのやり取りが外国語学習に役立つ可能性を検討する研究が近年行われ、「自分が興味をもった話題について海外の人々とインターネット上でやり取りすることも外国語学習に繋がる」という学術的見解も示されています。
これは、日常的に英語を使う機会が少ない日本人にとって興味深い結果と言え、学習者が興味を持てる内容であれば動画内容に関する感想を英語でやりとりするモチベーションにもつながるので、英語の授業でもそうした動画を活用することは検討する価値があります。
詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記記事をご覧ください。
■YouTubeが英語学習の場になる可能性
■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所
(World Family Institute Bilingual Science)
事業内容:教育に関する研究機関
所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)
設 立:2016年10 月
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