在台日本人タレント 夢多×台湾インバウンド専門家による対談 “連続50日感染者ゼロ、台湾のコロナ封じ込めの秘訣と アフターコロナまでに準備しておきたいこと” 「台北経済新聞」にて実施
台北のビジネス&カルチャーニュースをお届けする「台北経済新聞」(所在地:台北市)は、台湾在住日本人タレントの夢多(MONDO)こと大谷主水さんと在台歴10年インバウンドマーケティング「カケハシ」(所在地:台北市)代表取締役社長でありインバウンド専門家、秋山光輔による「台湾のコロナ封じ込めとコロナ後の台湾からのインバウンドの展望」と題する対談を実施いたしました。
台湾では昨日、新たな国内感染者数が50日間連続でゼロを記録。プロ野球の観戦やイベントの実施も条件付きながら再開され、着実に新型コロナ情勢は収束に向かっています。そして日本でも5月25日に全国で新型コロナ緊急事態宣言が解除されました。
こうした状況を受け、先般、在台日本人タレント 夢多と台湾インバウンド専門家 秋山光輔による「台湾のコロナ封じ込めとコロナ後の台湾からのインバウンドの展望」と題する対談を実施しました。
今回の対談では、台湾の新型コロナ封じ込めの鍵、台湾のエンタメ業の現状、アフターコロナの台湾から日本へのインバウンドについて、両者の経験談や台湾のこの数ヶ月の状況などを日本の読者に紹介するとともに、インバウンド関係者への具体的な提言も行われております。
【台湾で人気の日本人タレント夢多と、台湾で10年インバウンドに従事するカケハシの秋山光輔が対談。台湾のコロナ封じ込めの秘訣とアフターコロナまでに準備しておきたいこと。】
■「台湾ではなぜ新型コロナウイルスの封じ込めに成功したのか?」
この問いに対する最も簡潔な答えは、台湾の経験値の高さです。2003年SARS流行の際に市民や医療従事者に多くの犠牲者を出してしまった苦い経験から、台湾ではこの十数年間で中央感染症指揮センターを頂点とする指揮体制が確立され、感染症関連法案が整備されていました。新型コロナ流行の兆しが見えた段階で、いち早く感染地域からの入境制限や隔離管理等の対策を打ち出すことができたこと、また市民が政府の発信する情報や対策を信頼し、官民一体の危機感を共有できたことも、この経験値の高さに由来するものと考えられます。
■「日本に行けない台湾人が、どうぶつの森で日本を再現、そのまた逆も」
一方、5月15日には台湾の交通省より、交通・観光防疫対策を段階的に緩和し、本年10月1日に国際観光が開放されるとの計画案が発表され、日本のインバウンド関係者にとっては久し振りに明るいニュースとなりました。また、日本の新型コロナ対策を危ぶむ声も一時はあったものの、歴史的背景に根ざした台湾の親日は既に「文化」であり、「やっぱり日本に行きたい!」という声は依然として高いのが現状。しばらく日本訪れることができない状況の中で、現在台湾では「日本ロス」と呼ばれる現象が起きており、日系の居酒屋にも客足が戻っています。これらのことから、台湾から日本へのインバウンドの復活は早いのではないかと予想されます。
■「アフターコロナに訪問したい都市を外国人にアンケート、その結果は?」
4月24日から27日にAirporter社が行った海外旅行志向の外国人を対象とした調査結果によると、アフターコロナに観光をしたい国の第1位が日本であり、地域については東京、大阪、京都がベスト3でした。依然として都市部への関心が高い一方、台湾の人々は日本の地方の自然の美しさにも魅力を感じています。日本の田舎のどこにでもある風景、飲食物、そこに暮らす人々、その地方独特の素材など、今が自然をフル活用したコンテンツを作るチャンス。それらを五感でどう体験してもらえるかが鍵となります。一方、アフターコロナでは、台湾の人々の食習慣に配慮し、白湯や氷抜きの飲料を提供したり、すでに世界のスタンダードとなった屋内での完全禁煙を徹底したり、相手の気持ちに寄り添った体制を今から整備する必要があります。
「台北経済新聞」対談記事詳細
https://taipei.keizai.biz/column/10/
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