オンラインプレスセミナー初開催
「ハザードマップで学ぶ水害対策」~異常気象と浸水する地形条件 ~
2020.06.11 11:00
戸建住宅の地盤調査や建物検査を手掛けるジャパンホームシールド株式会社(所在地:東京都墨田区、代表取締役社長:斉藤武司、以下「JHS」)は6月4日、梅雨・台風発生シーズンを前にプレス関係の方を対象としたオンラインセミナー「ハザードマップで学ぶ水害対策~異常気象と浸水する地形条件~」を開催しました。本セミナーは大規模な水害発生時に備え、住民自らが日常を過ごす住居や職場などの災害発生リスクについて学び、避難計画の立案を促すことを目的に実施しました。
■開催概要
タイトル :ハザードマップで学ぶ水害対策~異常気象と浸水する地形条件~
日時 :2020年6月4日(木)14:30~16:00
システム :Zoom(ウェビナー)
登壇者 :ジャパンホームシールド(株)地盤技術研究所 所長・内山雅紀、研究員・吉井
特別講師 :(株)ウェザーニューズ 気象予報士 瀬戸崇史氏
講演資料や動画はご希望の方に送付いたしますので、お気軽にご連絡ください。
■講演内容
1.「浸水する地形条件について」(吉井研究員)
JHS地盤技術研究所の吉井からは浸水被害の発生が想定される地形条件等について解説しました。
2018年の西日本豪雨ではリニアメント*1と交差する河川はバックウォーター現象*2が起きる可能性があることを警鐘し、2019年の台風19号では地形の凹凸(山・微高地)と河川が交わる場所では排水が妨げられて浸水域が固定されることやボトルネック*3の発生に警戒するよう呼びかけました。
自宅周辺の地形に関心を持ち、ハザードマップ等の情報源を活用して、避難行動の参考にして欲しいとの提言を行いました。
2.「住宅地盤会社が考える洪水対策について」(内山所長)
JHS地盤技術研究所・所長の内山からはJHSが考える洪水対策を解説しました。
建物や地盤のかさ上げ等、建築前にできることが多いハード対策と、建築後でも可能なソフト対策について防災情報を手軽に調べることができる「地盤サポートマップ」*4の実演も交えてご紹介しました。
まずは自分の住んでいる地域の洪水リスクを知り、避難ルートを確認し、事前に備えることで安全・安心な暮らしを営みましょうとの提言を行いました。
3.「昨今の異常気象について」(特別講師・瀬戸崇史氏)
特別講師として(株)ウェザーニューズの瀬戸崇史氏を招き、2018年の西日本豪雨、2019年の台風19号を事例とし、同社が持つ降水量等のデータを交え、昨今多発する異常気象がもたらす災害について解説いただきました。
河川の上流域で大雨が継続すると下流域では時間差 で推移が急上昇し、下流域の地形によっては大規模な河川氾濫や浸水被害が発生する可能性があることを注意喚起したいと提言していただきました。
セミナー開催後のアンケートでは「セミナーを受講したことで水害に対する意識が高まったか」という質問に9割以上の方が「高まった」と回答し、「浸水被害が多発している中で、より多くの市民に『地盤サポートマップ』の存在を知ってもらうことがとても重要」「まさにこれからという時期に良いタイミングの企画」との声を頂きました。また、オンライン開催につきましても9割以上の方に「次回もオンライン希望」または「オンラインとオフラインを状況によって使い分けたい」との声を頂きました。
ジャパンホームシールドは今後も優れた技術とサービスの提供を通じて、お客様の安全・安心をサポートし、豊かで快適な住生活の未来に貢献していきます。
*1衛星写真などで地表に認められる、直線的な地形の特長(線状模様)のこと。
*2河川や用水路等の開水路において、下流側の水位変化の影響が上流側に及ぶ現象のこと。
*3河川の流量の妨げとなっている箇所のこと。
*4地盤サポートマップ
気になる土地の地盤・防災・生活情報が地図上で確認できるWebサービス。日々の生活から非常時の備えまで、暮らしをトータルでサポートします。
「地盤サポートマップ」は、ジャパンホームシールドのHPから無料でご覧いただけます。
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