発売前重版!造園を生業とする著者が環境改善などを鋭く説く 「土中環境 忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技」出版
2020.06.25 10:30
建築・住宅・インテリア・資格等の専門書を発行する株式会社 建築資料研究社/日建学院(所在地:東京都豊島区、代表取締役社長:馬場 栄一)は、「土中環境 忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技」を全国の書店・オンライン書店にて発売しました。
「土中環境」表紙
P.20-21
【書籍紹介HP】 https://www.kskpub.com/book/b509625.html
自然環境に人間が手を加えることは、昔も今も変わらず行われている。しかし何故いま、自然環境の劣化が際立って叫ばれるようになったのだろうか?それは単純に工事の規模や内容が違うからだけなのだろうか?
庭師(造園家)の職域には、土中の環境を整える作業が含まれている。そこでは地中を通る水の動き「通気浸透水脈」や海中の「湧水」など、水が重要な役割を果たしている。古来より存在する土木技術はいかにして環境を守ってきたのか、そしてその技術は現代を生きる我々にどのように生かされていくべきなのか、造園を生業とする著者が鋭く説く。
【著者】
◆高田 宏臣(たかだ・ひろおみ)
株式会社高田造園設計事務所代表、NPO法人地球守代表理事。
高田 宏臣
<略歴>
1969年千葉生まれ。
東京農工大学農学部林学科卒業。
1997年独立。
2003~2005年日本庭園研究会幹事。
2007年株式会社高田造園設計事務所設立。
2014~2019年NPO法人ダーチャサポート理事。
2016年~NPO法人地球守代表理事。
国内外で造園・土木設計施工、環境再生に従事。
土中環境の健全化、水と空気の健全な循環の視点から、住宅地、里山、奥山、保安林などの環境改善と再生の手法を提案、指導。
大地の通気浸透性に配慮した伝統的な暮らしの知恵や土木造作の意義を広めている。
行政やさまざまな民間団体の依頼で環境調査や再生計画の提案、実証、講座開催および技術指導にあたる。著書に『これからの雑木の庭』主婦の友社、2012年、他。
【書籍説明】
◆著者 :高田 宏臣
◆発行日 :2020年6月20日
◆定価 :本体2,500円+税
◆コード :ISBN978-4-86358-700-7
◆仕様 :A5判、224ページ
◆販売ルート:全国大型書店、オンライン書店、直販
◆発行社 :株式会社建築資料研究社
<出版部>
所在地: 〒171-0014 東京都豊島区池袋2-10-7 ビルディングK 6F
TEL: 03-3986-3239
FAX: 03-3987-3256
P.74-75
P.184-185
【目次】
はじめに
第1章 土中環境とは
01 土中環境への目覚め
02 森林の状態と土中環境の相関性
03 土壌の構造と土中菌糸と樹木との共生
04 健全な土壌構造の崩壊が引き起こす林床の荒廃
05 土中の階層構造と通気浸透水脈
06 生死の循環を司る菌糸の神秘
07 すべては土に還るということ
鼎談
土中環境再生は地方創生につながる―太夫浜 海辺の森、海岸松林の環境改善プロジェクト
篠田 昭氏×羽ヶ崎 章氏×高田 宏臣
第2章 大地の通気浸透水脈
01 地形と大地の通気浸透水脈について
02 健康な河川の仕組みとその崩壊とは ~貯水ダムとシルトの流亡プロセス
03 土石流と大地の自律的な環境再生プロセスから
04 水の力 ~その変化がもたらすもの
第3章 暮らしを支える海・川・森の循環
01 信仰に守られてきた大地の水循環 ~弘法大師の足跡から
02 「川のいのち」というもの ~アイヌの暮らしと北海道の河川
03 地下水がつなぐ海と森
04 鎮守の杜が守る発酵の里
対談
発酵は自然の神秘―寺田本家の周辺環境と発酵
寺田 優氏×高田 宏臣
第4章 安全で豊かな環境を持続させてきた先人の智慧と技
01 過去の土木造作の技と智慧を見直す意味
02 土砂崩壊を土中環境から考える
03 石垣や道の造作に見るかつての土木の視点
04 平野開発におけるかつての土木造作
第5章 土中環境改善の実例5例
01 太夫浜 海辺の森、海岸松林の環境改善(新潟・北区)
02 吉野山 太閤花見塚の環境再生(奈良・吉野町)
03 明長寺の水脈環境改修工事(川崎・川崎区)
04 現代住宅や伝統的家屋の土中環境改善(千葉・茂原市他)
05 里山ダーチャフィールドの環境再生(千葉・緑区)
おわりに
参考文献
【会社概要】
商号 : 株式会社 建築資料研究社
代表者 : 代表取締役社長 馬場 栄一
所在地 : 〒171-0014 東京都豊島区池袋2-50-1
創立 : 1969年(昭和44年)8月
事業内容: 建築・住宅・インテリア・資格等の専門誌を発行、
建築関連資格取得のための学校運営 等