『IoT水位センサソリューション』

~漏水など異常事態の早期発見に貢献~

KCCSモバイルエンジニアリング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金 炯培、以下KCME)は、株式会社オサシ・テクノス(本社:高知県高知市、代表取締役社長:矢野真妃、以下オサシ・テクノス)と共同で2019年度に長野県の自治体様向けに水道施設において、維持管理の効率化を目的とした『IoT水位センサソリューション』の実証実験を実施しました。
『IoT水位センサソリューション』は、KCMEの水位監視アプリケーションと、オサシ・テクノスのLPWA通信(Sigfox)対応水位計の組合せによる遠隔モニタリングシステムを活用し、利用者がモバイル端末やパソコン等から、いつでもどこでも観測地点の“現在水位”および“グラフによる水位の変化”を確認できるものです。
構成図
構成図
実証実験を行った自治体保有の水道施設において、各施設の現在水位を役所内の電光掲示板に表示させる仕組みを導入されておりますが、役所及び現地の施設に出向かなければ情報を確認できない等、異常時の状況把握に時間を要する課題がありました。また、いくつかの施設には電源を供給するインフラ施設が無く、電源を必要とする機器の導入が難しく、水位の監視をできてない施設があるのも課題となっていました。
水位センサー
水位センサー
そこで課題解決のため、低通信・低消費電力が特徴のLPWA通信(Sigfox)を利用し、電池駆動で水位センサーを稼働させ、データ収集し、グラフ化できる監視アプリケーションを組み合わせた『IoT水位センサソリューション』を導入し、モニタリングを試みることから実証実験をスタートさせました。
結果、実証実験期間中に水位グラフに異常値が示されたことから早期の漏水発見に繋がり、被害を最小限にとどめることができました。早期の漏水発見は維持管理の効率アップとなり、水道事業を長期持続するために欠かせない有収率の向上に繋がることにもなります。
アプリケーション
アプリケーション
この事例をきっかけに 『IoT水位センサソリューション』 の有効性を認めて頂くことができ、現在は導入箇所の拡大をご検討いただいております。
今後、他ユーザー様、水道施設以外の活用も視野にさらなる機能向上を図りながら、『IoT水位センサーソリューション』の導入、展開を進めて参ります。

■KCCSモバイルエンジニアリング 株式会社(KCME)
KCCSモバイルエンジニアリングは、「モバイルとICTを融合した最適化ソリューションを核に情報通信ネットワークに貢献するグローバルカンパニー」を目指し2011年より事業を開始しました。情報革命の基盤となるMobile Internet、AI、IoT、Bigdata、仮想クラウド分野はもちろん、さらにその各分野を細分化した5G、SDN、NFV、GPON、関係するエンジニアリングまで、幅広く事業を展開しています。また、日本国内のみならず海外にも積極的に進出し、とりわけ発展めざましい東南アジア地域を中心に拠点を展開し、グローバルに事業を推進しています。KCCSモバイルエンジニアリングは、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)のグループ会社であり、Sigfoxパートナープログラムに参加しています。

■株式会社オサシ・テクノス
株式会社オサシ・テクノスは、1972年創業、高知県高知市に本社・工場を持つ計測システムのメーカーであり、防災関連計測機器の設計・製造・販売を主な業務とし、レンタルや設置施工・保守点検サービスも実施しています。河川や斜面の行政向け防災監視システムを得意とし、日本国内47都道府県に多数の導入実績があります。また、海外においてもJICA事業を通じて発展途上国の地すべり対策に貢献しています。
<本件に関するお問い合わせ>
KCCSモバイルエンジニアリング株式会社(広報担当):得能友梨
TEL:03-3455-4119
E-mail:public-relations@kcme.jp
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