北アルプスの最奥部、雲ノ平の自然の中でアート活動。「雲ノ平山...

北アルプスの最奥部、雲ノ平の自然の中でアート活動。 「雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」 参加アーティスト決定

当初予定していた1、2組の枠を拡大し7名のアーティストを選出。 若木くるみ、soar、加々見太地、Shibi、四ツ井健、渋田薫、マイマイが参加予定。

北アルプスの最奥部に位置する山小屋、雲ノ平山荘(所在地:富山県富山市、代表:伊藤 二朗)は、「自然」「人、社会、自然の関連性」をテーマした芸術表現に対し、制作活動の場を提供する『雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンス・プログラム』を2020年夏山シーズンから実施いたします。この度、本プログラムに参加する7組のアーティストが決定しましたので、ご報告させていただきます。


雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンス・プログラム


参加アーティスト紹介ページ: https://kumonodaira.com/artist/artist_list.html



■『雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンス・プログラム』

雲ノ平は、飛騨山脈・黒部川源流にある、標高2,600m付近に位置する溶岩台地で、どの登山口からもアプローチに1日はかかるため「最後の秘境」とも呼ばれています。黒部五郎岳や水晶岳などの名峰に囲まれ、草原の中に点在する池塘や花畑が作り出す、まるで天上の庭園のような情景が雲ノ平の特徴です。


本プログラムは、アートを通じて社会と自然環境の調和をデザインする試みであり、また、雲ノ平の自然に刺激されながらアーティストたちが新しい表現を探求する機会の創出を目的として、この冬に始動しました。


『雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンス・プログラム』プレスリリース

https://www.atpress.ne.jp/news/206261


山小屋が、人と自然の新しい関係性を創造する基地として、最大限活かされるためにはどうすれば良いのか。そんな想いがこのプロジェクトの根底にはあります。


歴史的に日本では自然保護世論が弱く、世界有数の登山人口を誇りながらも国立公園の管理システムは手薄であり、貴重な自然環境を維持できない状況が生まれつつあります。


自然と調和する社会を実現するためにはどうすればよいのか。


言論として問題提起することも重要である一方で、同時に求められるのは、より豊かな想像力を持ち、日常の文化であり社会のデザインとして、自然を身近に纏うことなのではないでしょうか。


その発想を展開していくために、私たちは芸術表現の力は不可欠であると考えています。


このプロジェクトが、手詰まり感のある国立公園問題や、アウトドアカルチャーの持続可能性にとっても、ポジティブな刺激になることを願っています。



■参加アーティストの決定と今後の展開

募集期間中は多くのご応募をいただき、また非常に才能豊かな作品が多数寄せられたことから、当初予定していた1、2組の枠を拡大し7名のアーティストを選出させていただきました。


今後、当山荘としましては、参加者とコミュニケーションをとる中で、それぞれのアーティストの活動の記録や成果を発信するとともに、共同でのプロダクト開発やイベント開催などを展開していく所存です。


折しもコロナ禍によって、世界中でグローバル経済や、行き過ぎた都市化の脆さが白日の下に晒され、また、気候変動が各地で猛威をふるう中、私たちが「足元にある大自然」とどのような豊かな関係性を再構築できるのか、この活動が新しい発見をもたらす一助になれば幸いです。



■参加アーティストの紹介

若木くるみ

1985年 北海道生まれ。

定期代を着服して徒歩で通学した高校時代を経て京都芸大に入学。美術よりも持久走のほうに俄然適性を感じ、マラソンに入れ込むようになる。野山を駆け回ってつくられた強靭な肉体を作品の素材として用いることで、なんとなくすごそうに思わせて美術家風情を漂わせることに成功。ランニングとアートを絡めた強引な手口で活動中。

主な受賞に2009年岡本太郎賞、2013年台湾環花東超級マラソン333km優勝など。


若木くるみ


soar

1980年 兵庫県生まれ。

京都嵯峨美術短期大学卒業後、建築関係の会社に就職。2018年soar(ソア)という名前で絵を描く事を始める。

SNSテキスタイルデザインコンペサイトにて数々の作品が入選し商品化。「OZの女子旅EXPO」日本のローカルスタンダード公募展では「長野県」として参加。OZmagazine11月号に掲載。

登山、スノーボードなどのアウトドアスポーツを通じて自然の中で感じる五感の素晴らしさに感動し、描くことで自然と人との関わりがさらに深い繋がりになることを思い「自然と人」との暮らし・遊びをテーマに模様の要素を取り入れた自然風景を描いている。


soar


加々見太地

1993年 神奈川県生まれ

2020年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了

自身の身体で感じた世界や自然を通して、彫刻や写真を発表している。

登山活動にも力を入れており、ヒマラヤやアラスカでの登山を経験。人と自然との積極的な関わりに関心を持ち、自身の強烈な自然体験や、その周縁の文化や歴史を制作のテーマとしている。

公益社団法人日本山岳会創立120周年記念事業ヒマラヤキャンプメンバー。東京藝術大学COI拠点特任助手。


加々見太地


Shibi

中国上海生まれ。東京、千代田区三番町で育つ。小学生になり横浜へ。

物心つくまでは頻繁に親と中国へ行っていました。

中国と日本との間で自分が何者なのかわからないまま育ってました。

作品作りは自分が何者かを知る手段でもあるように思えます。

登山と出会う30代まで、何を描いて良いのかわからないまま、あてもなく作品に向かう日々が続いていました。

登山を始め、毎回の山行を絵に残すようになりました。

山に登り自然と向き合うことで、作品の対象がよりはっきりしていきます。

自然は私に、私が何者なのかヒントをくれたようです。


Shibi


四ツ井健

昭和37年(1962年)金沢市生まれ。友禅作家。日本工芸会正会員。

高校卒業後、金沢市内友禅染工房で10年間の修業を終了し友禅作家として独立。その後制作、販売ともに自由な活動を行い「友禅という仕事を通し何を社会に還元できるのか」を常に考え日々の制作を行っている。

小学生の時、初めて白山登山を体験した事をきっかけに、現在も登山を趣味で楽しんでいる。10年程前より「登山で出会った素敵な風景や花から得た感動を友禅という伝統技法を通し作品制作ができないものか」と考え、日々の作品づくりから日本伝統工芸展等の公募展出品作品まで「山」をテーマに制作発表を続ける。


四ツ井健


渋田薫

アーティスト(1980年生まれ/北海道出身/京都拠点) 2003年 Kanebo Make-up Institute, 2000年 Pan Make-up School 卒業

北海道の自然でのびのびと育ち、少年自衛官、メイクアップアーティスト、植物店、料理人などの職を経て作品制作を開始する。

「世界は音によって繋がっている」という考え方に基づいて、音楽や自然音から得られた感覚を絵画やインスタレーションに変換する表現手法を追求している。

2018年より、バルセロナ芸術文化センター、サンタモニカ美術館、エリザベスジョーンズアートセンター、ロシア国立現代アートセンターNCCA、Artist's Point Meghalaya など世界各地のアーティストインレジデンスで制作発表を行っている。


渋田薫


マイマイ

はじめまして。マイマイといいます。

旅行をするのが好きで、色々なところへ行って感じたことをマンガを描いています。

マンガを読んでもらって、私の感じたことや、行ったところに興味や関心を持っていただければ嬉しいなと思っています。

今回は雲ノ平山荘に滞在して感じたことを漫画にしようと思い、プログラムに参加しました。

現在、登山情報サイト「YAMA HACK」で登山の色々な情報をマンガでわかりやすく読める「クマ先輩とオレ」を連載中です!

アーティスト・イン・レジデンスプログラムの体験もこちらのマンガで紹介する予定ですので、ぜひ読んでみてください!


マイマイ


・雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンス・プログラム URL

https://kumonodaira.com/artist/index.html


・参加アーティスト紹介 URL

https://kumonodaira.com/artist/artist_list.html

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