富山県上市町(かみいちまち)は、コロナ禍におけるお盆の帰省に対し、オンラインコミュニケーションツールを用いた「オンライン帰省」という選択肢を出身者や町民に提案する動画を制作し、2020年(令和2年)8月5日より公開します。

オンライン帰省どうけ？

https://www.youtube.com/channel/UC66ufPGpZzg01x_wx8V1HLw

■動画に込めた想い

本動画は、今年の帰省を迷っている出身者に実際に上市町に住む家族や友人にオンライン帰省を体験してもらい、その様子をドキュメンタリーとしてまとめています。

上市町は、本動画を通してオンライン帰省という選択肢を町民と出身者に認知・理解してもらい、安全かつ心温まるお盆を過ごしてもらうこと、そして今後、町民と出身者がより気軽に交流を深められるようになることに期待しています。

中川町長のコメント

「この動画は、いつでも　だれでも　どこにいても『離れていても家族』という極めてシンプルな視点で作られた作品だと思う。新型コロナウイルス感染症により、在宅勤務をはじめとして新しい生活スタイルが模索される中にあって、いつでも　だれでも　どこにいても『離れていても家族』『離れていても友達』という思いが届くといいですね。」

■ストーリーカット

ストーリーカット

■動画制作の経緯

本動画は、上市町の出身者コミュニティ組織「上市町首都圏同窓会」が、出身者と町民の合同制作チームを立ち上げ、企画・制作をしました。

「上市町首都圏同窓会」では2019年9月から交流会の開催などを通して、出身者同士、出身者と町民がつながりを深めてきました。

新型コロナウイルス感染症の影響で、今年の帰省の断念を余儀なくされた出身者が多くいる状況を受け、帰省することはできなくともつながりは絶やさないようにしたいという想いから、今回の動画制作を出身者側から上市町に提案をし、制作を行うこととなりました。

制作過程については、打ち合わせをほぼ全てオンライン上で行い、上市町での撮影は町民が、首都圏での撮影は出身者がそれぞれ担当しました。

(撮影は、令和2年7月11日、12日にて実施。)

制作メンバーからは、

「オンラインでつながる事で物理的な距離を越えてコミュニケーションができる」

「これまで関わることのなかった町民、出身者と一緒に何かやれるのが楽しい」

「リモートでも創作物を作ることができるという実感が湧いた」

という感想があり、今後の活動への手ごたえを感じることとなりました。

上市町では、今後も上市町民と出身者の交流や共同プロジェクトをオンラインも活用しながら推進していく予定です。

オンラインでの制作打ち合わせ風景

撮影風景

■動画概要

タイトル　　：「オンライン帰省どうけ？」

尺　　　　　：4分40秒

公開日時　　：令和2年8月5日(水)～

公開メディア：YouTube、Net3(ケーブルテレビ)など

　　　　　　　YouTube上市町公式チャンネル( https://www.youtube.com/channel/UC66ufPGpZzg01x_wx8V1HLw )

■オンライン帰省の定着に向けた取り組み

高齢化の進む上市町(65歳以上の高齢化率36.2％)において、LINEやZoomといったオンラインコミュニケーションツールの利用を定着できるように、広報誌やポスターなどを通して、ツールの使用方法などをわかりやすく案内する取り組みも行っています。

広報誌やポスターの制作についても、出身者と町民が共同で行いました。

広報誌

ポスター

【上市町について】

上市町は、富山県南東部に位置し、県都富山市からは車で30分程度の距離にある、北アルプスの名峰「剱岳」の麓の町。人口は約2万人。町の約8割が山間部で水と緑が豊かな環境であり、町の中心部の半径1km以内に役場、駅、町立総合病院、金融機関、生活に必要な商業施設が揃ったコンパクトな市街地を形成しています。

つながり、つづく 上市町

【「つながり、つづく 上市町」について】

上市町の関係人口づくりプロジェクトの共通スローガンです。

このスローガンのもと、上市町民と出身者がつながるキッカケづくりを推進していきます。

上市町首都圏同窓会

【「上市町首都圏同窓会」について】

首都圏における上市町出身者コミュニティとして2019年9月に設立。

「出身者がつながる」「上市町と出身者がつながる」を目的に出身者交流イベントや上市町に向けた活動などを行っています。

会長：早川 恭平