FOBASコンサルティング、クラウド・ストレージを利用した 『WebDAV オンライン・ストレージ・サービス』を無償提供開始
~企業向けFOBAS CSCを利用した、個人向けサービス~
2011.08.30 10:00
FOBASコンサルティング株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:松下 悟)は、クラウド・ストレージ・ゲートウェイ製品「FOBAS クラウド・ストレージ・キャッシュ(FOBAS CSC)」を利用した『オンライン・ストレージのSaaSサービス(以下:FOBAS CSC SaaS版)』を、2011年8月31日(水)から一部無償にて提供開始いたします。
■ 背景
スマートフォン、タブレット端末の合計出荷台数がPCの出荷台数を超えるなど、データを扱うデバイスの多様化が進んでいます。さらにネットワークインフラの成熟と相まって、いつでも、どこでも、必要な情報にアクセスできる環境が整いつつあります。
具体的には、一人の方がこれらのデバイスを複数利用して、ビジネスやプライベートの様々なシーン、場所からデータを扱うようになっています。
そのような背景の中、様々なデバイスからいつでも、どこでもデータを利用できるオンラインストレージに注目が集まっています。
現在、Dropbox、SugerSync、Evernote などの同期型オンライン・ストレージが大きなブームになっていますが、利用シーンによっては以下のような懸念がある事も事実です。
◎アプリケーションのインストール
同期型オンライン・ストレージでは、お使いになるデバイスに専用アプリケーションをインストールする必要があります。これは一見、非常にシンプルなソリューションですが、企業が所有するデバイスなど、アプリケーションのインストールが制限された環境では利用ができません。
◎全ての利用デバイスにデータが存在
お使いになる全てのデバイスに、オンライン・ストレージに存在する全てのデータのコピーを持つことになります。これは、お使いのデバイスのディスクを必要以上に消費してしまう事になりますし、デバイスの盗難、紛失時の情報漏えいリスクがデバイス数に応じて高まる事になります。
◎ストレージの容量、ファイルサイズの制限
ストレージ容量が、お使いになるデバイスで最も少ないディスクの容量に制限されるためデータの成長に応じた容量の拡大に制限があります。また単一ファイルの最大サイズにも制限があります。
◎データの同期による問題
扱うデータ量が増えるにつれて、同期処理に時間がかかり、データ更新の遅延が発生するリスクが増えます。さらに、複数デバイスから同一の情報を更新した場合の競合解消は複雑で、更新した情報の欠損を招くリスクがあります。
■ サービス詳細
今回、提供を開始する『FOBAS CSC SaaS版』は、FOBASが提供する企業導入型のソフトウェア・アプライアンス製品である、FOBAS CSCを利用した、“個人向けオンライン・ストレージ・サービス”です。
この度、従来の料金プランに加えて、月間200MBの通信容量の制限はありますが、データ容量の制限無しでご利用いただける無料のプランを新規に提供いたします。
FOBAS CSC SaaS版は、先述の同期型オンライン・ストレージとは異なる、以下のソリューションを提供します。
1) WebDAV インタフェースの採用
FOBAS CSC SaaS版は、クライアント・インタフェースとして、インターネットでファイルを扱う業界標準であるWebDAV(RFC4918)を採用しています。これにより、PCなどの一般的なデバイスからは、特別なアプリケーションをインストールする必要がなく、標準の機能(Windows ファイルエクスプローラやMac Finder)から利用できます。
スマートフォン、タブレット端末からの利用時も、標準に準拠したWebDAV クライアントアプリケーションをひとつインストールするだけでご利用いただけます。
2) サーバによるデータの一元管理
FOBAS CSC SaaS版は、データをサーバに置き必要なタイミングでネットワーク経由で利用します。そのため、常に一元化された最新の情報を利用でき、かつ利用するデバイスには情報のコピーが存在しないため、盗難、紛失時の情報漏えいリスクを最小に抑えます。
3) ストレージ容量の制限が無い
FOBAS CSC SaaS版は、利用可能なストレージ容量が、利用するデバイスのディスク容量に制限されることはありません。理論上600ZB(ゼタバイト)まで、スケーラブルにストレージ容量を増やす事が可能で、お客様のデータニーズの増加に柔軟に対応できます。
単一のファイルサイズも最大2TBまで格納できます。
さらに、従来のWebDAV型オンライン・ストレージと比較して以下の特長があります。
4) 大容量・低価格
FOBAS CSC SaaS版は、利用者自身がデータの格納先として利用するクラウド・ストレージを複数登録する事が可能です。
例えば、クラウド・ストレージとしてGmailを利用する事で、コストを一切かけずに大規模なオンライン・ストレージとして利用する事が可能です。
5) 快適なパフォーマンス
FOBAS CSC SaaS版は、ストレージ・キャッシュ機能を提供し、高速なファイル・アクセスを提供します。データの格納先として利用するクラウド・ストレージの性能の影響は受けません。キャッシュはLRUアルゴリズムで管理され、頻繁に使うデータは常にキャッシュにあり、快適なパフォーマンスで利用できます。
6) 高いセキュリティ
FOBAS CSC SaaS版は、格納されたデータを一定のブロックサイズに分割し、それぞれ独立した256bitの暗号化鍵にてAES方式で暗号化し、複数のクラウド・ストレージに分散配置します。クライアントデバイスからストレージとの通信も、全てSSL対応をしておりますので、通信経路でデータが盗み見られる事はありません。
また、FOBAS CSC SaaS版は日本国内のデータセンタにて、厳格に管理・運用されており、海外法の影響を受けません。
詳しい機能に関しましては、弊社Webサイト( http://www.fobas.jp/products.html )をご覧ください。
■販売価格(消費税込み)
データの実際の格納先として利用するクラウド・ストレージ・サービスを利用者自身が登録するストレージ無しコースと、Amazon S3サービスを設定済みのストレージ付きコースがあります。
<ストレージ無しコース>
通信容量 キャッシュ容量 ストレージ容量 月額利用料
200MB 200MB 無制限 無償
1GB 500MB 無制限 300円
3GB 1.5GB 無制限 700円
10GB 5GB 無制限 1,800円
30GB 15GB 無制限 4,200円
100GB 50GB 無制限 10.800円
<ストレージ付きコース>
通信容量 キャッシュ容量 ストレージ容量 月額利用料
200MB 200MB 1GB 無償
1GB 500MB 10GB 500円
3GB 1.5GB 30GB 1,200円
10GB 5GB 100GB 3,000円
30GB 15GB 300GB 7,200円
100GB 50GB 1TB 18.000円
■ Cloud Storage Gatewayについて (出典:Wikipedia)
Cloud Storage Gatewayとは、SOAPやRESTで実装されるクラウド・ストレージ専用のAPIを一般的なCIFSやNFS、iSCSIなどのインタフェースに変換する、顧客導入型のネットワーク・アプライアンス、もしくはサーバです。
ガートナーグループの2011年のレポートによれば、Cloud Gatewayは、クラウド利用時のコストを削減し、セキュリティを向上する事で、クラウド・ストレージの利用を促進させる事が期待されています。
Taneja Group Inc.のアナリストは、「Cloud Gatewayアプライアンスのマーケットは、2010年の1,100万ドルから、2014年には、4億ドルのマーケットに成長する」と予想しています。
■ 会社概要
会社名 : FOBASコンサルティング株式会社
創業者 : 代表取締役 松下 悟
所在地 : 東京都渋谷区桜丘町15-14 フジビル40 5階
事業内容: IT基盤構築・運用に関する製品、保守、コンサルティングの提供
URL : http://www.fobas.jp/
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