日比野設計+幼児の城、第14回キッズデザイン賞5冠達成! 地域・園・保護者の交流を生む環境づくりが評価される
核家族化や家族形態の変化などにより孤独な子育てに悩む家庭が増えている中 多世代の交流が自然と生まれる幼児施設5件がキッズデザイン賞を受賞
2020.08.25 10:00
株式会社日比野設計+幼児の城(所在地:神奈川県厚木市、代表取締役会長:日比野 拓)は、8月21日(金)に発表されたキッズデザイン協議会主催の「第14回キッズデザイン賞」において、応募した5件のプロジェクト「熱海市立あたみこども園」「キッズアミ」「こどもの丘ナーサリー」「しらとりこども園」「Local Station Cross」の全てが受賞し、5冠を達成したことを報告します。
こどもの丘ナーサリー
少子高齢化が進み、多世代同居世帯の減少や都市化など、家庭や地域を取り巻く環境が変化している今、「孤独な子育て」に悩む家庭が増えています。こうした背景を踏まえ、日比野設計+幼児の城では、幼児施設が地域の子育て支援の拠点としての機能をもつことの重要性を再認識し、多世代の様々な交流が自然と生まれる環境づくりを実現してきました。
株式会社日比野設計+幼児の城として、キッズデザイン賞の受賞は、今回の5件も含めて合計50件となりました。
■「キッズデザイン賞」とは
キッズデザイン賞は「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」そして、「子どもたちを産み育てやすいデザイン」というキッズデザインの理念を実現し、普及するための顕彰制度です。乳幼児用品や玩具等の子ども向けの製品・サービスに限らず、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てへの配慮がなされた良質な商品や施設、プログラム、調査研究活動等も対象としており、受賞作品には「キッズデザインマーク」の使用が認められます。
■受賞内容
【こどもの丘ナーサリー】
所在地 : 長崎県雲仙市
部門 : 子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門
応募団体: 株式会社日比野設計+幼児の城 / 社会福祉法人小浜会
長崎県の0歳から2歳までの園児が通う企業主導型保育園。乳幼児期からスマートフォンやタブレットを使用するようになった今、大人との応対的なコミュニケーションの機会が減少し、子どもの言語発達の遅れが懸念されている。そこで、子どもの問題行動の減少や、育児ストレスの低下、想像力や親子の絆を育むことが期待できる「絵本の読み語り」に注目をした。
具体的には、建物内8か所にテーマ別の本棚を設置し、子ども達が日常生活の中で多くの絵本に自然と出会うことができるようになっている。また、随所に絵本の読み語りができる場所が設けられており、良き本と出会い、読み語りを行うことで、親子の絆と豊かな心を育む園舎となっている。
【熱海市立あたみこども園】
所在地 : 静岡県熱海市
部門 : 子どもたちを産み育てやすいデザイン部門
応募団体: 株式会社日比野設計+幼児の城
静岡県熱海市の公立小学校の一部と築50年の公立保育園を新設の公立こども園へ改修したプロジェクト。子育て世代の減少という熱海市が抱える課題から、街の未来を担っていく子育て世代が子どもを産み育てやすく、子どもが生き生きと成長できる環境をつくることを目的に計画を行った。
具体的には、吹き抜けの空間で同じ建物を使う小学生と交流を図れる環境や、各保育室を区切らずに園内全体を繋げて保護者や来園者と交流を図れる環境、園内に立ち寄れる場所を設け、地域の人と交流を図れる環境を整えた。このように、様々な 「交流」が生まれる環境をつくることで、こども園が地域の活性化のきっかけの場所として生まれ変わった。
【キッズアミ】
所在地 : 神奈川県横浜市
部門 : 子どもたちを産み育てやすいデザイン部門
応募団体: 株式会社日比野設計+幼児の城/学校法人北見学園/interior design farm
「乳児から小学校卒業までを一体的に地域とつながりながら育てる環境づくり」をテーマとして横浜市港南区で1977年の幼稚園設立から保育所、学童保育、小規模保育所と、時代に合わせて地域の子育て環境を整えてきた学校法人北見学園が運営する一連の子育て支援の環境づくりの計画である。
地域に根付いた小規模保育所と子育て支援のための子育てカフェを整備したことで、両親が安心して子育てに向き合えるようになり、既存施設の幼稚園、保育園、学童とあわせて総合的な子育ての環境が整備された。
【しらとりこども園】
所在地 : 埼玉県越谷市
部門 : 子どもたちを産み育てやすいデザイン部門
応募団体: 株式会社日比野設計+幼児の城/社会福祉法人弥十郎愛育会
既存の保育園の一部分を、保育室兼遊戯室+子育て支援室として増改築し、こども園化した埼玉県のプロジェクト。育児休暇取得率も増加に伴い、入園前の育児初期の親が増加したことで、地域の子育て支援の場の需要が高まっている今、子育て支援の場の質の向上を課題と捉えた。
具体的には、子どもと一緒に遊べる子育て広場はもちろん、仕事と家事を両立させる親が有効に時間を使うこと利用できるランドリースペースや家事室を設けた。家事をしながら親同士の交流が生まれたり、カフェコーナーで一息つきながらちょっとした相談ができたりと従来の子育て支援室には無い、新たな交流が生まれている。
【Local Station Cross】
所在地 : 長崎県愛野市
部門 : 子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門
応募団体: 株式会社日比野設計+幼児の城+福祉施設研究所/社会福祉法人南高愛隣会
長崎県の田園風景が広がる地域に建つ知的障がい者支援施設で、4つの支援事業と学童からなる。その一部の児童発達支援及び放課後等デイサービスと学童が対象の空間である。支援を受ける児童と学童に通う子の交流をきっかけに障がいの「ある」「なし」の垣根を超えていく環境をつくることを目的とした。外部には、コミュニケーションのとれる長い縁側、既存井戸を利用したビオトープ、築山やブランコ等、誰でも使える公園のような前庭をつくった。内部では、1階の学童と2階の児童発達支援・放課後等デイをネット遊具でつないでいる。障がい児と健常児が幼少期から自然に触れ合い交わる環境を作ることで、「地域で共に過ごしている隣人である」という認識が自然と育まれる環境となっている。
■日比野設計について
幼児施設設計を専門とする日比野設計+幼児の城( https://e-ensha.com/ )と、福祉施設設計を専門とする日比野設計+福祉施設研究所( https://hibino-fukushi.com/ )での2つの専門分野で構成された建築設計事務所。
2020年6月には、親子向けの子育て支援団体「KIDS SMILE LABO」( https://hibinosekkei.com/kids-smile-labo/ )が発足し、SNS等で遊びの提案や子育てに関する情報を発信している。
商号 : 株式会社日比野設計
代表 : 代表取締役会長 日比野 拓
設立 : 1972年12月
本社所在地: 神奈川県厚木市飯山2343
HP : https://hibinosekkei.com/
事業内容 : 建築設計監理業務、
幼児施設及び福祉施設のコンサルティング、
親子向けの子育て支援
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