不満ビッグデータから原因、結果、解決策を自動抽出・可視化する「不満インサイトサーチ」を活用したインサイト探索を提供開始

ー不満買取センターの生活者の声からスピーディ・客観的にインサイトを探索ー

2020.08.26 15:00

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株式会社 Insight Tech（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：伊藤友博）は、当社が運営する『不満買取センター』に集まる生活者の不満ビッグデータ（テキストデータ）を最新の自然言語処理技術で解析し、そこから不満の原因、結果、解決策を自動抽出・可視化する「不満インサイトサーチ」を活用した新サービスをリリースしました。「不満インサイトサーチ」は、共同研究パートナーである京都大学の黒橋研究室と共に開発した技術・サービスです。

新サービスでは過去の不満ビッグデータの解析にもとづく「不満インサイトサーチ」を活用し、生活者の不満の中からスピーディ・客観的にインサイトを探索し、企業・社会のイノベーション創出をサポートします。

■不満買取センターについて

不満買取センターは、「企業の商品やサービス、そして社会をより良くするために、あなたの不満を買い取ります。あなたの不満の中に眠った”ヒント”を私たちが企業や社会に届けます」をコンセプトに、2015年3月18日からサービス開始をしております（特許取得済み）。Webサービス及びスマートフォンアプリを通して生活者からの不満の声を収集しており、現在累計49万人以上の会員から、累計1,700万件超の不満を買い取っています。

■「不満インサイトサーチ」を活用した新サービスの概要

不満買取センターには日々約1万件の不満投稿が集まっています。不満投稿の内容は様々で、怒りに近い不満だけでなく、不安や心配などのもやもやした気持ちや、提案や改善要望を含む不満などが集まっています。このような膨大で多様な情報が含まれる不満ビッグデータの中から、不満の背景にある生活者の想いを理解し洞察することは難しく、多くの企業から「スピーディ・客観的にインサイトを理解したい」という期待の声を頂いておりました。

京都大学の黒橋研究室と共に開発した「不満インサイトサーチ」を活用することで、各分野での「不満のまとまり」を抽出し、それぞれの不満の文脈において生活者が記述した「原因」「結果」「解決策」を自動的に可視化することができるようになります。これにより、不満の背景にある欲求・期待をスピーディ・客観的に洞察することができるようになり、企業のイノベーションの種をきめ細かく探索することが可能となります。

加えて、不満ビッグデータの中から注目すべき不満投稿（N=1）の原文を参照できる為、生活者の不満からにじみ出るインサイトを高解像度で理解することができます。

■「不満インサイトサーチ」で分かること

不満買取センターの投稿カテゴリ「調味料」にある不満のまとまりのなかに「瓶が重い」があることが分かりました。これを不満インサイトサーチで可視化した結果が下図です。

「瓶が重い」ことの「原因」として「容器が瓶」であることがあり、その「結果」として「割れる危険もある」こと、「ドシっと倒れてしまう」ことなどの不便が実感されています。その「解決策」として「プラスチックの容器にして欲しい」、「ペットボトルタイプを作ってほしい」などのアイディアが表示されます。それぞれの「原因」、「結果」、「解決策」をクリックすることで、該当する不満投稿（N=1）の原文が確認できます。

このように「不満インサイトサーチ」を活用することで、生活者が感じる不満に関連する「原因」、「結果」や「解決策」を可視化でき、具体的なN=1に基づくインサイト探索が可能となります。