オーツェイド社からバランス接続に特化した 堅牢で低損失なリケーブルイヤホン 「intime 翔」の受注生産予約受付を9月中旬から開始 ~チタンボディーにフルOFCのPentaconn EARを採用~
オーツェイド株式会社(本社:群馬県高崎市、代表取締役:渡部 嘉之、以下 オーツェイド)は、2020年9月中旬より当社技術の集大成としてご提案させていただくフラッグシップモデル「intime 翔」の受注生産予約受付を開始いたします。
【intime 翔 開発の背景】
2016年末に当社初のイヤホンである「intime 碧」を発売してから4年弱の年月が過ぎ、当社代表取締役・渡部 嘉之が30年以上従事してきたセラミックデバイス開発の経験をイヤホンに活かした積層型セラミックツイータVST(Vertical Support Tweeter)は、当社のイヤホン技術の基軸として多くの方々からご好評をいただきました。本製品ではVSTも第3世代へと移行し、そこに用いるセラミック材料の種々改善を進めた結果、直線性、感度など高品位ツイータとしてのパフォーマンスも大きく向上しています。「intime 碧ーTi3」で用いたHDSS(R)技術やチタンコートウーハーとの組み合わせにより、高い解像度と、レスポンシブながら量感のあるサウンドを両立いたしました。
また、筐体にチタンボディーを採用することで優れた制振性能を実現しただけでなく、同素材の性質である高い音響伝達速度により、第3世代VSTの性能を余すことなく生かした設計となりました。
一方、イヤホンの開発においてはケーブルとユニットの相性も重要な課題でした。当社初のリケーブルモデル「煌」と「轟」の発売以降、ユーザーの方々からいただいた更なるリケーブルモデル開発のご要望に対して、ケーブルの機械的な堅牢性、線材材質は元より、プラグの接点抵抗、徹底した内部配線の抵抗率低減や線材の周波数特性改善、使用樹脂材料の改善など多岐に渡る開発と最適化を進めて参りました。そしてようやく当社が自信を持ってお勧めできるリケーブルモデル「intime 翔」の開発に至りました。
「intime 翔」は当社技術の集大成としてご提案するフラッグシップモデルのひとつであると同時に、これから更にポータブルオーディオを深くお楽しみいただく方々のステップアップになるイヤホンとして、満を持してお届けできるクオリティーとなりました。
【intime 翔 開発の特徴】
1. VST2と同軸構造の採用
「intime 翔」では当社のオリジナル技術であり、「煌」や「轟」、「intime 碧ーTi3」において実績のあるピエゾセラミックを2枚用いたVST2(Vertical Support Tweeter)を採用いたしました。振動特性に優れたニッケル合金の振動板を上下からピエゾセラミックで挟んだ構造を構成し、より大きな振動を発生させる事により20kHz以上の超高域周波数の音圧感度を向上させています。これにより非常に音場の広い音を実現いたしました。
また高周波成分の音は直線性を持って空気中に伝わるため、外耳に到達するまでに非直線的な音道を通ると高周波域の音圧は劣化します。「intime 翔」では、「intime 碧」の開発当初から引き継がれている発音体の同軸配置構造を引き継ぎ、VST2とウーハーが同軸上に位置する構造を採用しています。
2. 第3世代VST2の開発
ピエゾセラミックは、電気信号を入れると変位する機能性セラミックです。
その変位の一般的な挙動は、電圧が増加する時と減少する時とでは異なる変位を持つ履歴特性を示します。この履歴特性は音響的に不協和音の発生源、いわゆる耳に刺さる高音の1つの原因になると当社は考えています。
「intime 翔」では、「intime 碧ーTi3」で採用した低履歴特性・直線性に優れたセラミック材料をベースに、より変位量の大きなセラミック素子を新規に開発し、第3世代VST2として採用いたしました。特に一般可聴域を越えた超高域における感度がさらに増加し、より自然に近い音場の再生が可能となりました。
3. チタン合金筐体の採用
チタン製の筐体は立ち上がりの速い音の再生を可能にすることが最大の特徴です。それ以外にも軽量化ができる等、ポータブルオーディオに適した金属材料であると言えます。その一方で硬質なため高精度な加工が難しい材料であり、同時に金属的な響きが独特な音色を持つ材質でもあります。
「intime 翔」では、「intime 碧ーTi3」で培った当社の音響調整技術の真骨頂でもある0.01mm単位での加工精度、及び音響ダンパーの制御をより精密に行うことによりチタン筐体の持つの高速な音の粒立ちとダイナミックウーハーの持つ豊かな音の響きの両立をさらに向上させました。
4. OFC製Pentaconn Earコネクタの採用
当社ではかねてよりリケーブルイヤホンの機械的強度の改善、接触抵抗による音質の劣化の解決策を模索していました。そのような状況の中、日本ディックス社の開発したPentaconn Earコネクタに注目し、当社のVSTやダイナミックスピーカユニット、さらには音響調整などとの整合・最適化を進めてまいりました。同プラグは従来のMMCX型のリケーブルコネクタに比べて約1/4以下の接点抵抗(当社比)を持ち、さらに抜き差しによる接点抵抗のバラツキも大幅に低減出来ます。接点部分での不具合の多い従来のリケーブルイヤホンに対して、当社が選出したPentaconnプラグは機械的な堅牢さは元より低信号損失を最大の特徴としており、intimeが自信を持ってお勧めできるリケーブルプラグであると確信しております。
またイヤホン部分、プラグ部分全ての接点にOFC材を使用いたしました。極限まで導体抵抗を抑えることにより、接続部が音質に与える影響を最小限にとどめています。
5. 銀コートOFC線のバランスケーブルを採用
付属ケーブルには、贅沢にも日本ディックス社製の高純度OFC銀コート・バランス接続ケーブルを採用しました。8芯構造のケーブルは、その抵抗値の低さのみならず、高い耐久性をも有しています。
周波数全域でのノイズ低減と解像度、優れた定位と分離感を持ち、まるで音に包まれているかのような広く臨場感をお楽しみいただけます。
「intime 翔」の持つポテンシャルを余すところ無く発揮し、当社リケーブルイヤホンのフラッグシップモデルに相応しい音を実現しています。
6. オリジナルケーブルスライダーの採用
ケーブルのスライダー部には、日本ディックス社と共同開発しました軽量アルミニウムにアルマイト加工を施したオリジナルケーブルスライダーを採用しております。
こちらは、付属の六角レンチで取り外しが可能となっております。タッチノイズを低減させることで使用時の快適性を向上させ、ユーザーの方がリスニングに没頭できる環境を実現いたしました。
スライダーに刻印されたシリアルナンバーは、当社技術スタッフが1つ1つ音質検査をした日本製品質の証です。
7. 内部配線に4N純銀と7N無酸素銅のハイブリッドケーブルを採用
イヤホン筐体内部の全ての内部配線用ケーブルには日本製の4N純銀撚り線と7N水準高純度無酸素銅撚り線のハイブリッド構成(HOT側とCOLD側で異質材を構成)を採用しました。
「intime 翔」の開発コンセプトでもある徹底した損失の低減をここでも実現しています。中高域の音の伸びや解像度の高さを底上げするだけでなく導体抵抗抑制による信号の分圧比がウーハー側にわずかに加担されます。この選択は重厚でありながら速度感のある締まりの良い低音再生に貢献しています。
8. 第3世代HDSSと第3世代VST2の最適化
「intime 翔」では、TBI Audio System LLCの特許技術である第3世代HDSS技術を採用いたしました。第2世代に比べてより効率の良い音響補正効果を持つ為、小型の筐体でもキャビネット内部の音の反射を抑制し、乱れの少ない音を奏でることが可能になりました。
キャビネット内部で反射した音波はウーハーの振動板にも悪影響を与えるため、振動板から不調和音を発生する原因になります。
HDSS技術では、キャビネット内部の音が振動板に影響を与えないため、ウーハーが信号源に忠実に動きます。その為、HDSS技術を用いると自然な聴き疲れの少ない音を得られると言われています。
その反面、HDSS技術が最適化されていない場合、音の流れが整然となりすぎてしまうため、いわゆる「抜けの良い音」も犠牲にしてしまうことがあります。「intime 翔」では第3世代VST2の高感度特性を上手く活用した結果、HDSS技術による聴き疲れの少ない音にintimeならではの抜けの良い音が加わった、絶妙なバランスの音質を実現いたしました。
【intime 翔 概要】
形式 :ハイレゾ対応カナル型イヤホン
ドライバー :ハイブリッド型
<ウーハー>チタンコート10mmΦダイナミックスピーカ
<ツイータ>第3世代VST2
<音響補正デバイス>第3世代HDSS
音圧レベル :100dB/mW
再生周波数帯域:10Hz ~ 55kHz
インピーダンス:22Ω
プラグ :2.5mm4極バランスプラグ(OFC)
4.4mm4極バランスプラグ(OFC)
※予約時にどちらかを選択下さい。
ケーブル :高純度OFC+銀コート線材を使用した8芯構造ケーブル
イヤピース :アコースチューン社製 AET07(S、M-、M、L)
付属品 :本革キャリングケース、
intimeオリジナルUSBメモリ(取扱説明書)、
コードスライダー一式(専用ねじ3個、六角レンチ1個)、
intimeミニポーチ、Pentaconnオリジナルコードリール
発売時期 :9月中旬
希望小売価格 :¥60,000(税別)
■会社概要
商号 : オーツェイド株式会社
代表者 : 代表取締役 渡部 嘉之
所在地 : 〒370-0861 群馬県高崎市八千代町1-2-4-2F
設立 : 2016年1月
事業内容: 圧電セラミックの技術コンサルタント、イヤホンの開発・販売
資本金 : 100万円
URL : http://www.o2aid.com/
【本製品に関するお客様からのお問い合わせ先】
オーツェイド株式会社
E-Mail: info@o2aid.com
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