抗菌性を持つ天然バイオマス系生分解性樹脂製抗菌コーティング材、 塗料を開発
人口爆発に伴う地球温暖化や環境汚染などは深刻な問題であり、プラスチック汚染や海洋マイクロプラスチック汚染も生態系を破壊する壊滅的なレベルになりつつあります。世界中で使い捨てストロー廃止やレジ袋などのディスポーザブルなプラスチック製品の使用規制の動きが強まるなか、プラスチックリサイクルの推進や、プラスチックそのものの使用量の削減、また環境中で分解する生分解性樹脂材料や紙製品などの実用化の推進やさらなる研究開発が進められています。
さらにCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響により、マスク、医療用ガウン、医療用防護服、手袋、フェイスシールドなどの石油系材料を用いるプラスチック製品が大量に生産され、消費されており、人々の意識が変化して今後もこの傾向は続くと思われます。一方で使用済みのマスクなどが、新たな海洋プラスチック汚染の原因になりつつあるような報道もあります。人々の生活の意識が変化したことから抗菌塗料、コーティング材などの需要は今後もますます伸びてくることが予想されます。これらの抗菌塗料、コーティング材などには石油系の樹脂材料などが主に原料として使用されていますが、これらの石化由来原料は石油由来のプラスチックと同じく、環境への負担が大きいのが問題です。
この度、GSアライアンス株式会社(Green Science Alliance Co., Ltd.:環境、エネルギー分野の先端材料を研究開発、製造販売する化学会社、本社:兵庫県川西市、代表取締役社長:森 良平 博士(工学))は、石油系材料を使用しない100%天然バイオマス系生分解性樹脂製の抗菌塗料、抗菌コーティング材を開発しました。当社はこれまで既に種々の天然バイオマス系生分解性樹脂材料やセルロースナノファイバー関連製品などを開発しており、それらの知見に耐久性、持続性の高い無機系の抗菌材料の技術を合わせ製品を開発しました。第三者試験機関で大腸菌の不活性化を確認していますが、使用している無機系の抗菌材料は抗ウィルスも持つので、抗ウィルス塗料、抗ウィルスコーティング材としても効果があることが予想されます。抗菌塗料は市場に既にある製品ですが、天然バイオマス系生分解性樹脂材料をベースとした抗菌、抗ウィルス塗料、コーティング材は国内外を見渡しても商業化している企業はあまり見受けられません。
今後も塗料、コーティング材としての耐久性、硬度、耐摩擦性、粘度特性、分散性などの特性を向上、最適化させ、より特性の良い抗菌、抗ウィルス性を持つ天然バイオマス系生分解性塗料、コーティング材の開発、事業化の加速を目指します。
■会社概要
商号 : GSアライアンス株式会社
代表者 : 代表取締役社長 森 良平 博士(工学)
所在地 : 〒666-0015 兵庫県川西市小花2-22-11
事業内容: 環境、エネルギー分野の最先端材料、技術の研究開発
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