双極性障害の当事者が持つあらゆる知恵と経験をシェアするWeb...

双極性障害の当事者が持つあらゆる知恵と経験をシェアする Webサイト「BIPOGRAPHY」が、キリン福祉財団の助成金に採択

~トップページ等の大幅リニューアル後は、ポッドキャストの配信にも挑戦~

BIPOGRAPHY( https://bipography.com )を運営する非営利の任意団体「双極性障害ナレッジベース開発プロジェクト」の活動が、公益財団法人キリン福祉財団「令和2年度キリン・地域のちから応援事業」に採択されました。


もっと多くのユーザーに、もっと多様な情報を、もっと使いやすいWebサイトで届けるために、頂いた助成金を活用し、改善を繰り返しながら、活動の裾野を広げていきたいと考えています。


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■公益財団法人キリン福祉財団「令和2年度キリン・地域のちから応援事業」に採択

助成金額は230,000円です。使途としては、Webサイトの維持費、情報提供者への謝礼、トップページ等をリニューアルする際の写真素材代、SEOコンサル外注費などを予定しています。助成金の採択を頂くのは、昨年度の大和証券福祉財団「第25回ボランティア活動助成」に続き、2年連続となります。



■トップページ等を大幅にリニューアル。初めて訪れる人にとっても使いやすいサイトへ。

トップページと「初めての方へ」の2つのページをリニューアルすると共に、新たに「ナレッジを探す」というページを設けました。初めてサイトに訪れた方にとってはより分かりやすいレイアウトに、いつも使って下さる方にとってはより情報を探しやすいレイアウトになったと考えています。



■今後はSEO対策に注力しながら、新プロジェクトとしてポッドキャストの配信にも挑戦

外部からSEOコンサルタントの方に入って頂き、現状の分析、課題抽出、対策の立案など、根本的な部分から改善を行っていきます。また、新しい取り組みとしてポッドキャストの配信にも挑戦し、コンテンツ量の拡充だけでなく、2つの媒体による相乗効果も図りたいと考えています。



■私たちについて

<活動の背景や団体の概要>

病気自体の苦しさだけでなく、多様な症状や生きづらさに翻弄される病気、「双極性障害(=躁うつ病、双極症)」。その当事者が持つ豊富な知恵と多様な経験を「ナレッジ」と位置づけ、集積し、共有するために立ち上げた、双極性障害ナレッジベースサイト「BIPOGRAPHY」。発足以来、たくさんの方に支えられ、ナレッジ件数は550件、ナレッジ提供者数は130人となりました。


現在の団体メンバーは8名。代表の白楽をはじめ、ほとんどが双極性障害の当事者です。それぞれが仕事や家庭、特に体調管理で忙しいため、なかなか全員で活動を進めることは難しいですが、チャットツールで常時情報共有やコミュニケーションを行い、月一回のオンラインミーティングで議論や親睦を図りながら、活動を進めています。


<活動の沿革>

2016年12月:プロジェクト発足

2017年05月:Readyforにてクラウドファンディングを実施( https://readyfor.jp/projects/bipolar )

2017年06月:目標金額25万円に対して30万8千円の資金が集まりプロジェクト成立

2017年12月:「BIPOGRAPHY」オープン

2018年12月:大和証券福祉財団「第25回ボランティア活動助成」採択

2019年01月:Webメディア「あなたの健康百科」にて取材記事が掲載( https://medical-tribune.co.jp/kenko100/articles/190122529458/ )

2019年10月:ナレッジ提供者数が100人を突破

2020年02月:ナレッジ件数が500件を突破

2020年03月:公益財団法人キリン福祉財団「令和2年度キリン・地域のちから応援事業」採択

2020年03月:ユーザーアンケートを実施

2020年09月:トップページ等をリニューアル


<BIPOGRAPHYへの想い(代表より)>

私がこの病気に人生を大きく翻弄されていた頃、当事者会やSNS上で同病の方々に随分と励まして頂きました。しかしそれと同時に、自分以外にも多くの当事者の方々が、病気の症状に苦しんでいるだけでなく、仕事・家庭・友人・収入・生活といった様々な面で深刻な困難に直面している現状を目の当たりにしました。


そこで、自分だけではなく、この病気によって人生を大きく翻弄されている全ての方たちを何とかしたいと思い、このプロジェクトを立ち上げ、活動を続けています。この病気と共に懸命に生きる全ての当事者の方たちと一緒に幸せになりたい、そう考えています。


近年、うつ病に続き、発達障害や自閉症への注目度が高まり、それらの分野に対する支援の幅も広がっているように思います。しかし、双極性障害はそれらの病気とは対照的なポジションにいると感じています。うつ病より更に厄介で、人一人の人生をボロボロにするだけでなく、時には周囲の人間さえも不幸に陥れる破壊力を持った病気でありながら、他の病気に比べて症状や辛さが傍から見て分かりづらく、障害の程度が実際よりも軽めに認識されていることなどが原因となり、福祉制度や支援の手が十分に届いていないと考えています。


そんな現状を変えるためには、当事者自身が動くしかないと考え、プロジェクトの立ち上げに至りました。今後も継続して当事者の方からナレッジを募り、ナレッジベースの質と量を充実させ、この病気に人生を翻弄される人を一人でも多く減らしたい。そう強く願っています。



▼お問い合わせ

双極性障害ナレッジベース開発プロジェクト(非営利の任意団体)

代表  : 白楽 たまき

Twitter: @tamakishiraku

     https://twitter.com/tamakishiraku

URL  : https://bipography.com



※おことわり

「双極性障害」という呼び名は、近く「双極症」に変更される予定と伺っていますが、団体名に「双極性障害」を用いていることもあり、文中は「双極性障害」で統一させて頂きました。

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