院内感染リスク対策で発熱スクリーニングの実証実験を開始 測定の無人化で医療現場の業務負荷と感染リスクを低減
株式会社シーイーシー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:大石 仁史、以下 シーイーシー)は、静岡県立こども病院(静岡県静岡市、地方独立行政法人静岡県立病院機構)、千船病院(大阪府大阪市、社会医療法人愛仁会)と連携し、医療介護現場のリスク対策・省力化ソリューションの共同開発を開始しました。この取り組みの第一弾として、2020年11月末を目標に各病院と「非接触型サーモグラフィカメラによる発熱スクリーニング※1の自動化」に関する実証実験に取り組んでいます。
昨今、新型コロナウイルス感染症により、病院・高齢者福祉施設など医療介護現場での集団感染リスクが依然として続いています。シーイーシーと各病院は、サーモグラフィカメラと顔認証技術を組み合わせ、非接触で任意の体温(体表面温度)を即時検知し、発熱者の特定・病院関係者への情報共有(通知)を自動化するサービスの共同開発を進めています。スクリーニングの省人化で医療現場の業務負荷と医療スタッフや患者の感染リスク低減を目指しています。
写真:発熱スクリーニングの実証風景(左:千船病院、右:静岡県立こども病院)
■本システムに関する実証実験の概要と主な特長
【取り組みの背景】
病院・高齢者福祉施設は長年、人手不足が重要な課題の上、新型コロナウイルス感染症の拡大も重なり、医療介護現場でのリスク対策の省人化が不可欠となっています。今般、両病院が進めるパンデミック対応に伴う人手不足解消と医療の質向上を受けて、シーイーシーのICTサービスを活用した新たなソリューションを共同開発する運びとなりました。
【実証実験概要】
実証期間:2020年6月~2020年11月末終了予定
実証場所:(1)静岡県立こども病院西館1階 時間外出入口付近
(2)千船病院3階 管理部門出入口付近
実証内容:・入館時、顔認証・サーモグラフィカメラによる体表面温度を計測し、
あらかじめ設定した体温より高い場合は異常を検知し、
院内関係者に自動通知する。
・計測後、管理用システムで体温・計測日時情報など
各種データを集約・蓄積する。
実証期間中に集約・蓄積した計測データ(病院スタッフ及び患者の数、日次、月次の計測量、値など)を出力、感染リスクの予防に向けた検証を行い、その有効性を確認します。
【本実証のシステム構成(例)】
【共同実証の役割】
会社名 :株式会社シーイーシー
取り組み:システム企画・設計および実証の推進
カメラ機器の選定・評価、クラウド基盤の評価・構築、
検証の課題・ニーズ分析、測定データの収集・分析、改善提案
病院名 :静岡県立こども病院・千船病院
取り組み:実証および共同研究支援(施設内の検証スペースの設置など)、
職員・来館者への誘導、告知、測定支援など
■今後の展望について
各病院の実証結果をもとに、病院・高齢者福祉施設向け発熱スクリーニングサービスとして提供を予定しています。今後は、人起因のリスクに対応するセキュリティ対策を軸に、職員の負担軽減とタスクシフティング推進にも効果を発揮するICTサービス(離院対策・問題行動対策・勤怠管理や入退室管理との連携)を順次開発し、全国の医療機関での実証実験および展開を推進していきます。
■病院概要
地方独立行政法人静岡県立病院機構 静岡県立こども病院
〒420-8660 静岡県静岡市葵区漆山860
病床数:279床
http://www.shizuoka-pho.jp/kodomo/index.html
社会医療法人愛仁会 千船病院
〒555-0034 大阪府大阪市西淀川区福町3丁目2番39号
病床数:292床
※1 スクリーニング時の体表面温度を測定するためのもので、医療用途の体温測定における医療機器に該当するものではございません。
■この資料に関するお問い合わせ先
取扱事業部門・照会先
株式会社シーイーシー
プラットフォームアーキテクトビジネスグループ セキュリティサービス事業部 Cyber NEXTビジネス部
E-mail: marketing@cec-ltd.co.jp
※記載の会社名・商品名等の固有名詞は各社の商標または登録商標です。
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