― 180年間で初の結実 ― 山梨・身延の国指定天然記念物「...

― 180年間で初の結実 ―  山梨・身延の国指定天然記念物「八木沢のオハツキイチョウ」(雄木)に種子群

~イチョウの実は10月下旬まで見ごろ/11月には紅葉シーズンに~

 身延町(山梨県南巨摩郡)では、「甲州いろは坂」などにおいて紅葉の見頃は10月末~11月下旬と予想しております。11月上旬からの紅葉シーズンには、国指定天然記念物に指定されている3本のオハツキイチョウを含め、イチョウめぐりを楽しむ観光客でにぎわいます。
 今年10月上旬、その国指定天然記念物のオハツキイチョウのうちの一つ、上八木沢地区にある国指定天然記念物の雄木「八木沢のオハツキイチョウ」に実がついているのが発見されました。

▼「八木沢のオハツキイチョウ」紹介ページURL
・身延町ホームページ
http://www.town.minobu.lg.jp/kanko/midokoro.php?id=55
・楽天×身延町ブログ「身延Life」
http://plaza.rakuten.co.jp/machi19minobu/diary/201110070005/


■雄木の結実について
 雄木である八木沢のイチョウは約180年前に同所に植えられたと伝わっており、これまで実をつけたという記録はありません。
 イチョウには雄木と雌木があり、実をつけるのは雌木のみで、雄木には実がならないとされていますが、このたび地上約10mの位置にブドウの房状に約40個の実がなっていることが発見されました。

 地元の植物に詳しい町内在住の研究家によると「イチョウの雄木が実をつけたことや、実がブドウの房状になったという報告例はない。何らかの原因で部分的な性転換が起こったのではないか」と推測しています。


■オハツキイチョウについて
 オハツキイチョウとはイチョウの変種で、正常の実に混じり、葉の上についた実が見られる(葉の上に種子(葉上種子)を生じる)ものです。
 正常種子に対する葉上種子の割合は1割程度であり、明治24年に身延町下山にある「上沢寺のオハツキイチョウ」が初めて学会で発表され、形態的意義が明らかにされました。


■身延町のオハツキイチョウについて
 全国にある国指定天然記念物のオハツキイチョウ7本のうち、3本が身延町内にあります。町指定天然記念物は5本。身延町には日蓮宗総本山・身延山久遠寺があり、宗祖・日蓮聖人にまつわる伝説が残る木もあります。

<国指定天然記念物>
・八木沢のオハツキイチョウ
 国指定天然記念物。オハツキイチョウの“雄木”で唯一、国の天然記念物に指定されています。今年の10月上旬、約40粒の実がブドウの房状についているのが発見されました。(所在地:上八木沢、所有者:山神社、大きさ:根元の周囲3.94m・目通り幹囲3m・樹高25m)
( http://www.town.minobu.lg.jp/kanko/midokoro.php?id=55 )

・上沢寺のオハツキイチョウ
 学術上貴重な標本として国の天然記念物に指定されている「日本の名木」。伝説によると、文永11年、日蓮聖人が身延山入山の折、手にしてきたイチョウの杖を立てたものが根を生じたものであると伝わります。樹高23m。
 イチョウの葉は認知症予防や血圧の薬とされ、同寺では約100年前から境内で、オハツキイチョウの葉や実を用いた薬を販売しています。
( http://www.town.minobu.lg.jp/kanko/midokoro.php?id=53 )

・本国寺のオハツキイチョウ
 弘安5年、日蓮聖人が同寺に宿泊した際、お手植えしたと伝わります。
( http://www.town.minobu.lg.jp/kanko/midokoro.php?id=54 )

<町指定天然記念物>
・常福寺のオハツキイチョウ
 上沢寺、本国寺のものと同じ時代に植栽されたものと推定される。正常種子と葉上種子では大きさに違いがある。

・長谷寺のオハツキイチョウ
・山田屋裏のオハツキイチョウ
・蓮華谷のオハツキイチョウ
・妙光寺のオハツキイチョウ


▼ 身延町ホームページ
http://www.town.minobu.lg.jp/

▼ 楽天×身延町ブログ「身延Life」
http://plaza.rakuten.co.jp/machi19minobu

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