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コロナで全国的に足りていない、災害避難所! 地域住民が集う知的障害者施設が、避難所不足に貢献

最重度知的障害者向けの生活介護事業所、ITSUMO(運営:株式会社ベストサポート、所在地:千葉県千葉市、代表:竹嶋 信洋)は、このコロナ禍の避難所不足が問題になっている中、災害時には地域住民の避難所として開放しています。この度、発電機や布団などを新たに追加し感染対策をして事態に備えました。


施設内の遊び場


【コロナ禍の中、密集を避けるために災害時の避難所不足が問題に】

令和元年、千葉県は立て続けに大きな災害に見舞われました。9月の台風15号では観測史上第1位となる最大瞬間風速を記録し、10月には台風19号による被害や、台風21号の接近に伴い記録的な大雨で甚大な被害を受けました。千葉県災害対策本部によると、昨年の台風19号で開設された避難所は54市町村で694カ所でした。そこに1万9,015人が避難し、定員に達する避難所も続出しました。


このコロナ禍で、全国各地の避難所で密集を避けるために収容人数を減らしており、避難所に入れない人が出てくる懸念があります。現在、民間も含めて避難所を増やす動きが広まっています。



【福祉施設が台風、地震、大雨などの災害時は避難所として開放】

最重度知的障害者の生活介護事業所、ITSUMOでは昨年から災害時には事業所を避難所として解放しています。昨年は20~30人の地域住民が一時避難しました。ITSUMOが避難所として解放することにしたきっかけは、台風による停電でエアコンが使えず耐えられない蒸し暑さと、断水でトイレが使えず困っているという住民の声でした。ITSUMO代表は、事業所には井戸水と発電機もあるため、地域の防災拠点になれると考えました。


避難所としての収容人数は40人ほどですが、高齢者や体調がすぐれない方のために横になれる場所もあり、布団はもともと2組でしたが、今年は10組の布団を増やしました。6基あった発電機に加え新たに1基追加し災害に備えています。感染症対策についても非接触型体温計を使用し、アルコール消毒は事業所の入り口だけでなく、接触感染が起きやすい共有部分のトイレの入り口にも置いて、こまめに消毒出来るように用意しています。さらに、せきやくしゃみなどによる飛まつ感染のリスクを抑えるため、つい立のために段ボールを準備し事態に備えています。



【共生社会創生の取り組みが障害者、健常者の垣根を超える】

一般的に福祉施設は外部の人が入りにくい環境ですが、ITSUMOは最重度知的障害者の生活介護事業所でありながら、駄菓子屋や子ども達の遊び場を設けるなどして、誰もが入りやすい環境を整えています。カフェスペース、中古バスを改装したコミュニティースペースもあり、感染症対策を行いながら一部開放し、地域の人達が普段から気軽に集える場所となっています。


そんな中、ITSUMO利用者である最重度の知的障害者が「駄菓子屋の店番」や「御用聞き」としても活動しています。「御用聞き」は重いものを運んだり、電球交換や窓拭き、草取りなど、地域の高齢者の困りごとを解決し、週1回のペースで伺っているお宅もあります。障害を持つ人が仕事で賃金を得ることができ、高齢者は困りごとを解決してもらい、人が来ることも喜んでくれています。そんな互いに支え合う光景がそこにはあります。


そして、建物の入り口にはITSUMO利用者と地域の子ども達で自由に描いた壁画があります。障害者、健常者の垣根を超えて自然と触れ合う光景が生まれています。今では、共生社会の取り組み方に迷っている社会福祉法人から、視察や講演の依頼が多数寄せられています。



【会社概要】

会社名 : 株式会社ベストサポート

所在地 : 〒264-0026 千葉県千葉市若葉区西都賀4-1-10

事業内容: 生活介護事業、児童発達支援、放課後等デイサービス、

      短期入所、訪問介護

URL   : http://itsumo-f.jp/

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