11月は「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」

世界的に脅威となっている薬剤耐性(AMR)問題に係る全国的な普及啓発活動を推進するため、日本では、毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」に設定しています。

これを機に、AMR臨床リファレンスセンターでは11月1日からさまざまなキャンペーンを実施します。今年のキャンペーンも、TVアニメ「はたらく細胞」とのコラボで、多くの方に訴求していきます。


(C)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction


(1) TVアニメ「はたらく細胞」 薬剤耐性対策ツール

ーキャンペーンサイトからダウンロード ★期間限定★ー

昨年に引き続き 今年のキャンペーンもTVアニメ「はたらく細胞」で展開します。

前回のキャラクターに加え、マクロファージと化膿レンサ球菌も登場しています。


(C)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction


(2) ASMRでちょっとゾクゾクキャンペーンムービー

ー 11月1日公開 ー

なぜか詳しいアレックスと薬剤師のかすみちゃんが、音の演出も楽しめるASMR*動画で薬剤耐性や抗菌薬について教えてくれます。

*Autonomous Sensory Meridian Response

#1「彼はどこかでそれを知った」

#2「彼女はなぜかいつもその話をする」


(3) 都内150幼稚園や全国の協力薬局で啓発ツール、TVアニメ「はたらく細胞」グッズを配布

ー 11月1日より ー

今年も薬剤耐性(AMR)や抗菌薬をテーマにした川柳を11月1日より募集いたします

http://amr.ncgm.go.jp/information/2020senryu.html



近年、抗菌薬が効くにくい薬剤耐性(AMR)をもった細菌が世界的に増えており大きな社会問題になっています。

日本では毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」と位置づけ、重点的な啓発活動をすすめています。

その啓発活動の一環としてAMR対策について、一般の方にも自分の事として関心をもって、理解を深め、考えていただくため、昨年に続き、第4回「薬剤耐性(AMR)あるある川柳」の公募を行います。

今回は一般部門と医療従事者部門に分けて表彰します。

「ついついしてしまう…」「知らなかった!」「言われてみれば」「ある?ある!」など、共感できる、日頃感じていること、実体験を川柳として詠んでください。

詳しくは、下記応募要項、昨年入賞作品例をご参考ください。

第4回薬剤耐性あるある川柳:応募要項

第4回薬剤耐性あるある川柳:昨年入賞作品例

第4回薬剤耐性あるある川柳:受賞について


■AMR対策の必要性

~抗菌薬・抗生物質は不適切な使用により、本当に必要な時に効かなくなってしまう~

抗菌薬・抗生物質は細菌が増えるのを抑えたり、殺したりする薬です。しかし、細菌もさまざまな手段を使って生き延びようとします。本来ならば効くはずの抗菌薬・抗生物質が効かなくなることを、「薬剤耐性(AMR:Antimicrobial resistance)」といいます。2019年4月29日、国連は抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌が世界的に増加し、危機的状況にあるとして各国に対策を勧告しています。また、日本でも「薬剤耐性菌」によって、2017年に国内で8,000人以上が死亡したとの推計*が出ており、深刻な影響が懸念されています。日本では外来での抗菌薬・抗生物質使用が 9割以上を占めており、外来診療で抗菌薬・抗生物質の適正使用を推進することが不可欠です。


日本では毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」と設定しており、世界ではWHO(世界保健機関)により11月18日を含む週が 「世界抗菌薬啓発週間」として定められています。このように、薬剤耐性(AMR)の問題は世界で一丸となって取り組んでいる、緊急課題です。


*J Infect Chemother. 2019 Dec 1. pii: S1341-321X(19)30335-6. doi: 10.1016/j.jiac.2019.10.017.

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