東工大に「Hisao & Hiroko Taki Plaza」竣工  大友克洋氏原画・監修の大型壁画・陶板作品 『ELEMENTS OF FUTURE』  学生向け国際交流の拠点、12月12日(土)お披露目

公益財団法人 日本交通文化協会(東京都千代田区、理事長:滝久雄)は、漫画家・映画監督の大友克洋氏が原画・監修の壁画・陶板作品『ELEMENTS OF FUTURE』を制作し、東京工業大学 大岡山キャンパス(東京都目黒区)の「Hisao & Hiroko Taki Plaza」(以下 Taki Plaza)に設置します。


大岡山キャンパスには学生らが集い、ふれあう国際交流・国際平和の新たなランドマークとしてTaki Plazaが新設されます。2020年12月12日(土)にTaki Plazaの竣工記念式典が催され、新たなパブリックアートがお披露目されます。

Taki Plazaの新たなシンボルとなるのは、『AKIRA』などの漫画・映画で世界的著名な大友氏が原画・監修の『ELEMENTS OF FUTURE』です。日本交通文化協会の546作品目となります。壁画で初めて(日本交通文化協会調べ)の球状鉄骨構造の上に築く陶板作品で、壁画が二層構造になっていて、立体的かつ躍動感あふれる作品です。国際交流の拠点として学生主体の「つながる」場の実現をコンセプトとしたTaki Plazaにふさわしい、斬新で輝かしい未来に「つながる」メッセージを込めたパブリックアートとなっています。


作品は静岡県熱海市のクレアーレ熱海ゆがわら工房で構想も含めて約2年半かけて制作。同工房の職人ら15人で仕上げました。5千色の微妙な釉薬を管理できるノウハウを蓄積し、陶土には粘りの強い信楽の土に独自にブレンドした土をさらに加えて、陶板作品に適したものにしています。焼き物ならではの豊かで落ち着いた質感と釉薬の世界が繰り広げられます。


日本交通文化協会は、パブリックアートを通じて芸術に慣れ親しむことで、芸術・文化においても尊敬される日本人のイメージづくりに貢献できると考えています。



◇Hisao & Hiroko Taki Plaza(ヒサオ アンド ヒロコ タキ プラザ)

東京工業大学の学生のための国際交流拠点となる新たなランドマークとして大岡山キャンパス正門入口付近に開設されます。世界的な建築家の隈研吾氏が設計を担当。「つながる」をキーワードに、(1)留学生を含む多様な学生、教職員が集う交流イベントスペース (2)教育改革によるカリキュラム刷新に伴い活発化した、グループ学習のためのスペース (3)海外の大学や留学支援の情報、学生同士の情報を共有できるインフォメーションスペース (4)学生にとって必要なサービスがスムーズに受けられるサポートスペースなどが設けられています。地上2階・地下2階、延床面積約5千平方メートル。2018年に着工し、2021年春に正式オープンします。地形のようなスロープ状の外形とそれに沿った内部の吹き抜けを持つ建物とすることで、学生のプラットフォームを設けました。大岡山の起伏に富んだ地形のような「丘状の建築」が、隣接する附属図書館の緑地や桜・銀杏並木と一体となって緑のアプローチを創り出し、キャンパスに新たな流れを作ります。



<壁画・陶板作品『ELEMENTS OF FUTURE』概要>

○公益財団法人 日本交通文化協会における当事業の目的

(1)世界的著名な漫画家・映画監督である大友克洋氏の原画をもとにした壁画・陶板作品によるパブリックアート普及の重要性を追求

(2)パブリックアートを通じて芸術に慣れ親しむことによって、社会モラルが高まる環境の創出


○設置場所

東京工業大学大岡山キャンパス・「Hisao & Hiroko Taki Plaza」地上1階

(東京都目黒区大岡山2-12-1)


○規模と仕様

約縦5m×横5m


○原画・監修

漫画家・映画監督 大友克洋氏


○題名

「ELEMENTS OF FUTURE」


○製作

クレアーレ熱海ゆがわら工房

(静岡県熱海市泉230-1)

建築家・隈研吾氏の設計によるクレアーレ熱海ゆがわら工房は、釉薬研究施設、焼成サンプル室、ステンドグラススタジオ、ショールームなども完備され、数多くのアーティストとのコラボレーションが展開される第一級のパブリックアートの創造拠点です。


○作家プロフィール

大友克洋(おおとも・かつひろ) 漫画家・映画監督

1954年 宮城県出身

代表作『AKIRA』などの作品で海外でも名高い漫画家・映画監督。緻密な描きこみ、複雑なバースの画面構成などの作風で、1980年以降の漫画界に大きな影響を与えました。仏芸術文化勲章シュバリエ受章(2005年)、紫綬褒章受章(2013年)、仏芸術文化勲章オフィシェ受章(2014年)、第42回アングレーム国際漫画祭・最優秀賞受賞(2015年)。

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