青森県水力発電所から県内施設への自己託送を 12月1日より実施
2020.12.01 09:30
この度、パワーネクスト株式会社(以下「当社」という)は、株式会社さくら新電力(青森県弘前市、以下「さくら新電力」という)を代表とする「さくら新電力グループ」において、青森県が管理するダムの管理用水力発電所2基(以下「管理用水力発電所」)から、同県管理の運動公園へ、自己託送制度を利用した電力供給を、2020年12月1日より開始することをお知らせいたします。
【自己託送制度】
自己託送制度とは、自己が所有する発電設備で発電した電気を、一般送配電事業者が維持・運用する送配電ネットワークを経由し、同じく自己が所有する電気の使用場所へ供給するもので、いわば「送配電ネットワークを経由した自家消費」です。
発電設備と使用場所は、同一の需要家が所有する等、密接な関係性を有す必要がありますが、この自己託送制度を活用することで、自己が所有する再生可能エネルギー由来の発電設備で発電した電力を、自己の所有する使用場所の電力消費に充て、その環境価値を自身が享受することが可能となります。同時に、使用場所の電気料金の削減効果も期待できます。
【青森県における自己託送実施の背景】
新青森県総合運動公園は、青森市宮田地区に位置し、同県のスポーツ振興の中核を担う施設として、県民から広く利用され、親しまれているところです。
しかしながら、園内に整備された運動施設の規模や特性から、消費する電力量は非常に多く、運営・維持管理における負担も大きい状況です。加えて、2019年9月1日には新陸上競技場を供用開始し、更には2024年に新水泳場を供用開始する予定となる等、エネルギーコストの削減が重要な課題となっております。
今回、管理用水力発電所で発電した電気を、自己託送制度を利用して、同県所有施設である同公園へと供給することで、電気料金の削減を実現するものです。
【さくら新電力の役割/取り組み】
自己託送で賄いきれない部分の電力供給と管理用水力発電所の余剰電力の買い取りは、さくら新電力が実施いたします。買い取りした電力は地産地消の電源として青森県の需要家様を中心に供給します。
さくら新電力は青森県弘前市で地域の新電力会社として、2017年4月に設立いたしました。
地域のインフラを支え、地域に還元することをミッションに、地元のエネルギー会社2社、不動産会社、地方銀行の出資を受け設立することとなりました。今後も地域の発展に貢献できるよう、省エネや省CO2などの推進を行いながら、地域とともに成長できる企業を目指します。
【当社の役割/取り組み】
自己託送制度の運用には、電力広域的運営推進機関へ送電量等の情報を記載した計画を提出する等、業界特有の業務を、発電設備と使用場所を所有する需要家=青森県が、日々実施する必要があります。
当社は、新電力BPOサービスとして、小売電気事業において必須となる、需給管理や料金算定といった実務の、業務受託を専業としてまいりました。
これらのサービスを通じて培った知見を活かし、イベント等に応じて日々の消費電力が変動する運動公園の需要と、管理用水力発電所による供給のバランスを保ち、無駄のない自己託送計画の策定および提出を、同県に代わって実施いたします。
当社は、需要家における自己託送業務の負荷軽減とともに、地産地消や、環境価値を重視する取り組みに貢献いたします。
また、小売電気事業者においては、自己託送に関連するサービスを含め、新電力BPOサービスを通じ、小売電気事業を活用した地域内/地域間経済循環に関する実務について、サービスの提供に努めてまいります。
(敬称略)
●会社概要
社名 : パワーネクスト株式会社
代表者: 八木 敏之
所在地: 千葉県千葉市中央区富士見1-14-13 千葉大栄ビル8階
設立 : 2020年7月
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